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おいしい年賀状

今年の年賀状は新年になってから書いた。
いつもなら旧年中に投函していたけど。

そしてそんな小さなタスク遅延でさえ自己肯定感に影響する。
「商売は牛の涎」と聞いて「私は牛の涎」と考えてしまう程度に。

がしかし
「そもそも旧年中に新年の挨拶を書くのはおかしい」
と思う。

考えてみれば、タイムカプセルに入れる手紙も
アンジェラアキさんの名曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の歌詞も
現在の私から未来の私に向けてのメッセージだとハッキリわかる。

でも多くの年賀状は違う。

旧年中にしたためた文章であるにもかかわらず
さも新年の気持ちを文章にしたような顔をしている。

まるで、冷凍という名の眠りから目を覚ましたチャーハンが
さも今しがたキッチンで産声をあげたかのごとく出てくるように。

でも年賀状はチャーハンじゃない。

そこに込める想いの鮮度やおいしさを大事にするのなら
年賀状は新年を迎えてから書くべきなのだ。

スーパーのお惣菜が
「夕方5時以降に作りました」とシールを貼るがごとく
「新年になってから書きました」とアピールすべきなんだ。
作られて間もないものこそ鮮度が高い。

なので、年明けに年賀状を書く人がもっと増えたらいいと思う。
年賀状を仕分けしてくれる人の負担も分散されると思う。
ただ忘れてはいけないことがある。

おいしい年賀状とはなにか。
食べてくれる人はいるのか。
相手はいつ食べたいのか。
冷凍保存は可能なのか。

おいしいかどうかも賞味期限も相手次第。
あけましておめでとうございます。

#noteで年賀状

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