テーマは『伝承』ERUTLUC”JUNIOR BASKETBALL SUMMIT”の特徴


【テーマは『伝承』ERUTLUC社にてJUNIOR BASKETBALL SUMMITの特徴】

2018年12月末、「バスケットボールの家庭教師」を展開するERUTLUC社にてJUNIOR BASKETBALL SUMMITが開催。今回は『伝承』をテーマに掲げ、元々のJUNIOR BASKETBALL SUMMIT活動理念・形式に反映。根底の部分や、+αの部分に『伝承』を実現しようと大小様々な工夫があった。

各クリニック内容の興味深さは勿論、イベント全体のデザインとしても、非常に印象的な催しだった為、。下記、イベント参加者としての発見などを簡単に投稿します。*あくまでも一参加者の感想です。

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1、JUNIOR BASKETBALL SUMMITについて

https://www.basketballtutor.com/service/11928

・ジュニア世代に対しての文化向上、質向上の為の取り組み。
・国内外から様々なコーチが集う。交流と学びの場。
・選手は、普段とは異なる様々なコーチから指導を受ける機会を得る。
・国内最前線の指導者、海外の指導者、全国各地で活躍する指導者など
様々なアプローチで競技機会、学びの機会を創出。
・バスケットボール指導者は「無料」で、各クリニックから学ぶことが出来る。
・保護者向けのワークショップやセミナー(栄養など)も準備。

*ERUTLUC社の3ミッションを果たす取り組みになっている。
①より多くの子ども達になりうる最高の自分を目指す環境を提供する
②チームスポーツだからこそできることで教育に貢献する
③世界で最もビジョナリーなコーチチームを作る

→本イベントと上記ミッションの関わり合いは深すぎて書ききれない為、本記事では割愛。

2、『伝承』をテーマとするJUNIOR BASKETBALL SUMMIT2018の特徴

・クリニック内容に反映されているコーチ登壇回が存在する。「●●先生より教わった事で、現在のジュニア選手にも伝えたい事」という形式。
*主にERUTLUC社とも非常に関係の深い日高哲郎先生の技術指導論や練習ドリル、コンセプトなど

・クリニック登壇コーチに「恩師からの教えで印象な事は?」という質問をし、WEBなどに公開。
→恩塚コーチ*1、片峰コーチ*2などの国内最前線コーチが大切にされている哲学が垣間見えた。

・参加するコーチにも事前の質問フォームでヒアリング。
→当日、会場内のモニターなどでエピソード、名前などが掲載されて視覚的に確認できる仕組みに。

・当日、各コーチに「恩師からの教えで大切にしている事は?」とヒアリングし、そのままSNSなどに投稿。掲載する担当者を設置。来場者参加型の取り組み。

・休憩時間などを活用し、参加者同士で「伝承」をテーマとしたワークショップ。鈴木良和代表がファシリテーターを務め、意見、アイデア交換、発言の場を設けた。

・全クリニックの最後、「伝承」をテーマに日高哲郎先生と鈴木良和さんのトークセッションを実施。

*レポートがエルトラック内で公開されている。
https://www.basketballtutor.com/news/10328

*1恩塚コーチ
筑波大学バスケ部時代、日高先生の前で「でも、自分なんて・・」という発言をした。その際「若者が自分で自分の可能性を低くすることが大嫌いだ!!」との言葉をいただく。そこから、自分の可能性を信じ、挑戦していこうと決めた。

*2片峰コーチ
「選手を自分の駒にするのではなく、どこでも必要とされる駒(選手)へと成長させることが指導者の役割だ」と故・田中國明氏に教わった。

3、『伝承』をテーマとした経緯
*当日、日高先生とのトークセッションの際の鈴木代表の発言より

・日本のバスケット界の中で『伝承』が不十分になりがちである事は、学生時代から日高先生が危惧されていた。

・U12、U15世代のコーチについて、そのカテゴリーで勝利してきたコーチの考えや技術が注目される。ひいては次の世代に受け継がれていく。

・勝ってきたコーチの考えが伝承されるのは悪い事ではない。しかし、「各カテゴリーで勝ってきたコーチ『だけ』の考えが伝承されるのは不十分」。

・次のカテゴリーで活躍できるように育てたコーチや、とにかくバスケットを楽しむ事を重視して取り組んだコーチの考えに注目が集まらなければ、それらは継承されていかない。

・語り継がれていく内容が一つの方向性しかなければ、無条件でそれが良いものとされてしまう恐れがある。それは違う(のではないか)。

・それは、未来のバスケ界、スポーツ界へ、大きな機会損失になってしまう。

・上記の問題意識の中で、「伝承」する仕組み・方法を考えてきていた。今回の形は、その為に挑戦をした取り組みの一つ。

*参考

・閉会式にて日高先生は下記のメッセージを伝える。

①選手へ
「夢、希望、憧れを持ち、計画を立ててください。どうしたら達成できるのかを、是非、考え続けてください」

②コーチへ
「子供達の”夢の破壊者”になってはいけない。足を引っ張らない事。それがコーチ最低限の務め。個人的には、そう思っています」

4、参加者への影響(本記事の投稿者)

・著名なコーチが恩師から学び、大切にしている哲学を感じ取れた。思わず、超いいねを押した。
→JBAカンファレンスに恩塚氏が登壇した際、スカウティングや試合への準備をする際に大切な心構えとして「突破口や解決策があると信じて挑まないと見つかるものも見つからない。そう信じて映像や情報を分析する中、解決策の糸口やヒントを導き出す事が出来た」と語っていた事を思い出した。

・事前アンケートの表示モニターに知人コーチの名前や、恩師からの教えなどを見る。知人コーチの歩んできた背景や、大切にしている価値観を知る機会になった。
*自分自身は投稿をしなかったことを悔いた。

・自分自身が大切にしている価値観、伝承したい事などを考え直す機会になった。
・コーチの方は、何を伝えようとしてくれていたのか、と考え直す機会になった。
→その後、新年会などで恩師の方にお会いした際に「伝承」をテーマに話をする事が出来た。

・会場で会った参加者の方との雑談や近況報告の中で「伝承」に関して会話をした。その人の背景や、大切にしている価値観を改めて知る機会になった。

・ミニワークショップの中で、面識のなかったコーチの背景や価値観を知る事が出来た。

*写真は、ERUTLUC社のSNSアカウントより、該当投稿部分をスクリーンショットし、投稿に使用させていただきました。

追伸
ERUTLUCでは、U15世代クラブチームで新しい挑戦がスタートするようです!詳細は鈴木代表のブログより。
https://ameblo.jp/basketballtutor/entry-12443410139.html

投稿者:片岡秀一
UPSET/ゴールドスタンダード・ラボ




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