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風向き

美容院に行ってきました。なんとなく、美容院に行くのもちょっと気が引けていたのですが、もう15年ぐらいの付き合いになる信頼できる美容師さんなので朝早い時間にささっと行ってきました。もちろん、美容院の方々も最善の配慮をしてくださっていました。次に美容院に行きたくなるタイミングには世の中が落ち着いていて欲しいけれど、先の見えないこの感じ…気持ちいつもより短めに切ってもらいました。

前回、美容院に行ったときに「暮しの手帖 5世紀4号」で大貫妙子さんのエッセイの前編を読んだので、また続きを読みたいと密かに思っていたら、今回も最新号が私の席に置いてありました。(美容師さん、ちゃんとわかっていてくれています…笑)

実は、10代の頃から音楽も著作もずっと好きで、大貫妙子さんはずっと私の憧れの人です。

あの凛としていて、まっすぐで、一本筋が通っていて、ちょっと男前なぐらいなところ…とても素敵です。

エッセイの中に、「自分の音楽は神様に奉納する気持ちで歌ってきました。」って書いてあったのですが、なんだかすごく納得しました。

私がずっと大貫妙子さんの歌に感じてきた凛としたものってそういうことだったのかな。

今回のエッセイも素敵な事が書かれていていました。素敵な言葉だったので、一部記録しておきます。

ある日、追い風が吹いてくる。海の上のボートのように。風が先へ、先へと運んでくれる。でも、そのためには「凪」の状態の時、黙々と漕ぎ続けることが大事。オールを手放さず、漕ぎ続けることです。自分のために。

〜『暮しの手帖 5世紀5号』大貫妙子さんのエッセイ「凪に漕ぐ」より〜

このエッセイは前後編2回に分かれているものなので、きっと、随分前に書かれているのでしょうが、なんだかタイムリーなメッセージだなぁって思いました。

なかなか、今、ボートは前に進みませんがオールを手放さず黙々と漕ぎます。

私も自分のために。

あなたもね。

風向きはいつか変わるはず。




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