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fumufumumokumoku
窓の外
夜空を見上げた時に、星がチカチカって瞬いた瞬間を見たりすると、私はほんのり心が温かくなったりするのですが、石田千さんのエッセイはちょっとそれに近い感じなのです。
輝かしいキラキラじゃなくて、星のチカチカです。
今までずっと石田千さんの書いたものは読み続けていますが、最近はだいぶ経ってから新刊が出ていたことに気づく残念なわたしです…。
でも、この本を気持ちが不安定になりがちな今手にしたのは案外意味があることなのかもしれません。
石田千さんのエッセイは好きすぎて、一気に読んでしまうのがもったいなくて、毎日お風呂でお湯に浸かりながらひとつふたつとちょっとずつ読みました。
つつましやかな日常の景色、豪華なものじゃないけれど、なんだか美味しそうな食べ物の話(わたしは石田千さんの食べ物の描写がとても好きなんですよね…)、行間にある静寂と凛とした空気感。
エッセイを読んでいる時間は、今の非日常的な世界を忘れて普通の日々に身を置けていました。
すてきな言葉もたくさん拾いました。
まだしばらくはお湯に浸かりながら、本棚に並んでいる他のエッセイも読み返そうと思います。
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