見出し画像

大人になって大好きになった街



※今日からお試しで丁寧語やめてみることにする


GWが終わって1週間経つが、今ひとつ疲れが取れない。どうやら休みすぎたようだ。



GWは有給をとって10連休にし、年末ぶりの帰省。十分すぎるほどゆっくりできた。


当たり前に晴れてる空、穏やかな海。世の中全て平和なんじゃないかと勘違いするような過ごしやすい気候。家族や友人と過ごす至福な時間。

それは全て当たり前じゃない。そして、その良さはその場所を離れているからこそ実感できると思った。

久しぶりに行った原爆ドーム




わたしは高校生までずっと広島にいたけれど、それまでは心の底から地元大好きとは言えなかった。

小中高とも家から最も近い公立学校に通っていたが、正直言ってあまり居心地良くなかった。

土地柄のせいか、男子も女子も口が悪く、気性の荒い生徒が多かった。(要は治安悪め)
それに狭い世界なので、ちょっと異質なだけで揶揄われたり、除け者にされたり、噂が有る事無い事すぐにまわったり、、こんな場所早く出てしまいたいと思っていた。



でも大学進学を機に地元を離れ、県外で一人暮らしをすることで、だんだん地元への愛が強まっていった。

比較対象ができて良さを実感するというのも一理あるが、決して優越感ではない。


何というか、どの場所でも自分の足で立っていくのは大変で、そういう時に心の拠り所があるのは有り難いと思ったのだ。


大学卒業後、地元に戻って就職するが、結婚を機にまた地元を離れた今、その有り難みを痛感する。


広島を離れるまでは、家で毎日顔を合わせていた両親。恥ずかしながら社会人になっても若干反抗期で、同居していると小喧嘩が絶えなかった。

でも今は両親と過ごせる時間が貴重だと分かっているからこそ大切にしたいと思うようになった。



久しぶりに会えた地元の友人。月日が経っても変わらず楽しく、何でも話せるし、会話しなくてもなんだか落ち着く。
社会人になってから出来る友達はそう多くないからこそ、幼馴染や高校、大学の友人の安心感は格別なのである。

高校時代の友人と懐かし話に耽っていた時、「わたしたち出会って15年も経つねぇ」と言われて驚いた。

住む場所が変わることで疎遠になる人も多い中、15年も関係が続いてるって凄いことじゃん!!と純粋に思った。

高校の友人の誕生日祝い🎂
気づけばみんなアラサーだ!



地元愛というより、家族愛、友人愛を熱く語ってしまったが、わたしが帰省したいと思う一番の理由は自分の帰りを楽しみに待ってくれる人がいるからだと思う。


もちろん、地元も風景も大好きだ。
わたしの実家から徒歩10分で海が見える。海と言っても港が近いので、穏やかな海によく船が行き来している。

何かに行き詰まりそうになった時はよく見に行ったものだ。
こんなにも世界は広く、波は穏やかなのに(これは瀬戸内海だけだった笑)、どうしてこんなちっぽけなことで悩んでるんだろうと。

お気に入りの波止場

新潟の海を見ると波の荒さに今でも絶句する。
水平線も怖い。(島があまりないから)




今は結構廃れてしまったが、昔海軍の街として栄えていたため、レンガ通りや昔ながらの喫茶店やスナックも多くあり、街を歩くと懐かしさを感じる。

何より、義理と人情に熱い街だと思う。(これも愛着フィルターなのか?)
名前も知らない、口の悪いおじちゃんやお節介なおばちゃんも、不器用ながらに思いやりに溢れていて、今では愛おしく思う。


たぶんずっと地元にいたら、当たり前すぎてそんな事1ミリも思わなかっただろう。
そういう意味では外の世界に触れることやちょうどいい距離感も大事なのかもしれない。



わたしは転勤族である身、今のところ地元で暮らせる保証などない。でもふとした時に安らぎを求めてまた帰るだろう。


次はいつ帰れるだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?