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粘土 レリーフ mar.2023

粘土/レリーフの模倣

無心に指先を動かしました。

人間の手の、指先のすごさにも驚愕しつつ。

同時に、やっている自分を淡々と観察する自分もいました。

 どんな気持ちで祈っているのか‥

 この表情の奥にはどんな感情があるのか‥

 やまらかな天使のようなシルエット‥

 対して、ひざまずき何を乞おてるのか‥

 苦しみを帯びたかのような思い‥

もっともっと、数々のことが浮かんでは、対話ををしつつ、指先を動かすひととき。

この陰影となっているところには、どんなものが潜んでいるのか‥想像を働かせると共に、このひと彫り、ひと彫りに、作りて手はどんな思いを込めたのか。

そういうところに、入り込んでました。

さあそろそろ終わりと立ち上がると、あら、細部に入り込みすぎて、わたしが感じたこのレリーフの魅力が現れてないなとも思い。もう少しだけ、指先で全体を揉んでいきました。

終えると、集中を果たした疲れと、農作業の後のような重い疲れとで、お腹がペコペコに。

模倣って、真似るに留まらず、その作品の根源的なところまで至る旅のようで、このレリーフに感じた祈りのようなものを、やりながらずっと感じました。

レリーフの写真を元に、模倣していく
祈りの表情が、どうみてもわたしの雰囲気に。

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