粘土の基礎 球から feb.2023
全てが手の内で生み出されること。
触る心地から、指先の感覚、皮膚の感覚、全てがいきいきしていました。
生まれでた命、どこから見ても愛らしく、愛おしいひよこ🐣不思議な気持ちです。
このまま固めたいのを、こらえ(笑)
この先の変容を感じてみたく、先に進みました。
ひよこから、少しづつ羽ばたくような羽に移行していくとき、触りながら、みながら、首が縦に伸びたり、背中がシュッとしたり、こんなかな???と指先が探るうちに、全体に作用していく、指先が勝手にくまなく動いていく‥‥その連続に、心が踊りました。たのしい!
20代の頃、小さな陶磁器工房で職人として仕事をしていたので、粘土と慣れ親しんできましたが、遊びとしても誰の中にもある感触、土へとゆっくりと移っていく体温、安心そのものの中で、かたちづくれることを、改めて再認識することができました。
たまご一つとっても、何気なくあった存在に『ん?』と感じる。
ひよこ一羽とっても『ん?』
それでも手を動かし、わたしなりのたまごになり、わたしのひよこが生まれた。
全てをイマジネーションのなかから引き出していくこの芸術療法のアプローチが、とても心に響くし、なにより美しい。
その時だけに留まらず、その経過も観察していきたいなと思います。
使った土が、博多人形を作るための土なので、とてもキメが細かい!そして、心地よい。いちばん初めに、球をちぎるところ、これがね、内側に入り込んでいくスイッチのようで、とても印象的。
数年前、シュタイナーのバイオグラフィーを学んでいたとき、粘土の球を、手に取り、隣へ回していく、、、そして一巡したときの、一人一人と握手したかのような温かさと、大きさも重さもまるで違うひとつひとつの球がとても愛おしく感じたことを思い出しました。
全ての工程を、胸もとで、手の内で、粘土を造形していくこと、体感と繋がった学び。
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