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ぬらし絵 虹 mar.2023

雨が降ってきた
こんな日に虹を描くと
どんな虹を感じることができるのだろう?

ひとつひとつの色との対話のプロセス
自分で筆を動かしてはいるけれど、
のせた後は、もう自分の手を離れ、
生命を持ちはじめるようなぬらし絵の魅力


ひとつひとつの色が、拡がり合っていく
空に馴染んでいくように
紙の上に無限に拡がっていく

しばしの間、じっくりと虹を味わう

こころの真ん中に
ほっとする喜びが湧き上がってくる
なんて優しい眩しさなんだろう‥。

絵の具という粒なのか‥
ひかりという粒なのか‥
わからなくなってくる

大きな輪に広げていく
刻々と生まれては変化していく虹
色彩が生きてる。
あの空に上がる虹も、
いのちなんじゃないかと思った。

筆を動かしながら
あぁ、
これはもう宇宙の拡がりなんだなって
そのスケールに驚いた

(虹を、上から下から横から、味わう)
横にして、縦にして、全方向から眺めると、
さながら、宇宙旅行のよう。

とても地上的な
赤から生まれる熱のようなものを感じる


とても宇宙的な
青から生まれる空気のようなものを感じる


きいろというひかりで、
互いにひとつになる、虹
陰と陽とがひとつであることが、胸の奥にストンと落ちた。

雨の日に、こころに
しっとりとあがった虹

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