あの日の想い出 〜豊岡演劇祭2022〜
9月24日は昼間にイベントを観ようと朝からのんびりと駅に着いたら、目的の電車を目の前で乗り損ね次の電車を悠々と待ってみたりして、余裕ある生活だなぁなんで思ってスタートしたのですが。
その後は、本当普通に電車乗り過ごして引き返すと言う事をしただけで驚愕の時間の費やし方をしてしまいました。
そして、降りた駅は実は最寄り駅ではなかったと言う。。。
思い込みで、きっと近くかと思っていたら、本当は乗り過ごした駅が、実際の最寄り駅という結末で。
結構都会っ子なので、そうでない地域の電車がココまでとは思っていなかったのですけど、時間に余裕あるとヘラヘラしていたら、そんな状況。
ただただイベントには間に合わないけど、行こうと思う気持ちがある事を証明してやろう!
まぁ要するにテンパり過ぎて自分の状況がいまいち飲み込めてなくて、歩いたり走ってみたりして、なんだかイベント会場に向かってみようとしていただけでした。
降りた駅のおじさんの顔には「遠いぞ、そこ行くのは、おまえ本当行くのか?」的な感じでしたが、おじさんは大人なので、テンパってるわたしに頑張ってと声かけしてくれました。
事情はきっとわかっていなかったと思いますが、おじさん応援してくれてありがとう!
なんて勝手に思いながら、最寄り駅じゃない駅から、イベント会場に向かいました。
その時の時点でイベント開始まで、残り約45分。
で、Google先生の表示は1時間25分。
まぁ何とか途中から、または最後観れたら良いなぐらいで、道を走って、予想より炎天下で想像以上に足の動きが鈍くなっていましたが、
気持ちとしたら凄いスピードで走ってるのにGoogle先生の位置がほぼ変わらず。。。
そんなプチっと絶望感に襲われていると、脇を通り過ぎていくクルマを恨めしく思ってしまったり。
クルマに乗れると、きっと多分15分程度なのになぁ。
Google先生は1時間25分から、1時間40分になったなぁ。
何故増えた?
もう、よし!
とりあえずGoogle先生が1時間切るとこまで、行ってみよう走ってみようと。
テンパり過ぎて謎にハイになってて、色々とどうでも良くなってきたときに、わたしの脇を通り過ぎて行くと思ったクルマから
「どうされました?どちらに行かれるんですか?」
正直ビビりなので勇気も出せずに、通り過ぎてくクルマを恨めしく思うぐらいだったので。
もう炎天下で幻聴が聞こえてきたのかな。
と、思ったら、本当に声をかけてくださった方がいたんです。
「Kさん」と言う、素敵な方でした。
正直わたしの目にはKさんの周りからキラキラした後光も見えていました。
慈愛に満ちた笑顔で
「乗っていかれますか?どちらに行かれるんですか?」
と、再度仰って頂き
我にかえった、わたしは指差しながら
「アッチです」
もう答えになってなくても、慈愛に溢れたKさんは
「まぁとにかく急いでるんですよね、乗ってください」
もうテンパってるわたしの行き先を優しく聞きとってくださり、人生初のヒッチハイクしてないけど、ヒッチハイクでもしたような状況になりました。
わたしはようやくスマホに表示されてるGoogle先生の地図を見せて
「ココに行きたいんです。大丈夫ですか?」
と伝えると、Kさんは
「あ、大丈夫ですよ。ちょうど向かう予定のあるとこの途中の場所なので。ただ知らない施設だから、道ナビしてもらって良いですか?」
わたしはもう激しく「もちろんです」と言いつつ、わたしあまり地図ナビするの得意じゃないけど、そんな事伝えるの失礼だし、わたしが怪しいものじゃない事を伝えて感謝の念をどうやって伝えたらとか、ゴチャゴチャ考えながら、
とにかく「わたしは東京から来て土地勘なくて困っていたので、助けて頂き有難うございます。夜にはイベントに参加してるんです!
イベントは観るだけじゃない、出たりするんです。
イベントって言うのは#豊岡演劇祭2022 この地区で色々とやってるのご存じでしたか?
でもいま急いでいるのは、イベントを見るためなんですが。
夜にはイベントでお芝居してるんです!
#豊岡市役所前ナイトマーケット
で、やってます!」
と、テンパり続けてきた勢いで畳みかけながら色々と伝えていたら
Kさんが
「わたし社会人になって直ぐぐらいの時に、始発に乗ろうと思って、わたしも間に合わないと思って駅まで走っていた時ヒッチハイクした事あったの思い出しました」
と、サラッとご自身のヒッチハイクエピソードの披露してくださり、ザワつくわたしを和ませて頂いて
「豊岡にはたまたま予定あるし、そのイベント面白そうですね〜」
Kさんそんな事仰って下さるのは、有り難すぎる!
後光がさしまくり状態。
コレは反対車線のクルマの照り返しじゃないはず!
有り難いなぁ。
何てほっこりしてたら、Kさんが
「あ、ココの先で曲がるんですかね?」
もうもちろんGoogle先生のマップで指示するのなんて忘却の彼方のわたしは、慌てて確認して「そうです、そこの先曲がったとこにある会場とGoogleマップは表示してます」
という感じの事をしていたら、曲がった先には、目的地が現れました。
「わぁ〜ココだ!間に合いました!ありがとうございます!!!」
と、そんなこんなで、Kさんのご尽力無事に辿り着けましたー
Kさんは
「良かった間に合って、イベント楽しんでくださいねー」
この人は最後まで良い人だ。
この感謝を、どうやったら伝えることが出来るか。
「あの写真撮って良いですか?」
もう脈略ないし何も持っていないために飴ちゃんも渡せない自分としたら、何かに記録したくなり、Kさんとパシャり。
「夜19時からの豊岡市役所前ナイトマーケットで、お芝居するんで来て下さい」
きっと忙しいかもしれないけど、来てくれたりしたら、嬉しいなぁ。
来てくれなくても、コレは旅の醍醐味を味わう事が出来たんだ!
素敵な出会いに感謝、感激!
さぁコレからレッツ観劇!!
間に合ったイベントは、本当間に合って良かったですし、最初から最後まで楽しい時間でした。
コレをただ時間と体力の無駄遣いで見れなかったら、夜の自分の出番の時にはスルメみたいになっていただろうな。。。
なんて思いながら、自分たちの会場となる#豊岡演劇祭 の豊岡市役所前に移動です。
今度は電車ではなく、バスが通っていたので、それでの移動も楽しかったです。
途中に江原河畔劇場があったり、街並みも電車とは違う雰囲気で良かったです。
ただ色々とイベントの場所が近かったら、良かったのになぁ。
でも近かったら、Kさんには、お会い出来なかったのかぁ。
などなど、諸々の思いを馳せていたら、会場到着。
で、準備して本番です。
今日起こった事を前説して、雰囲気を盛り上げました。
今日起きた事なので、いつも説明下手のわたしでも何となく伝える事が出来たようで、通りすがりのおばあさまたちは、前説終わりまで聞かれて。
本編始まるとサッと居なくなられましたが、ご愛嬌ですね。
ま、そんなこんなで1日の大半を余裕があると思い込んでみたりテンパり続けてみたりと、アップダウンが凄い日だなぁと。
無事に本番を終えて、片付けていたら。
慈愛に満ちた笑顔がこちらに向いているではないですか!
そう、Kさんが何と本当に観に来て下さっていたのです!
いやぁもう激しく感謝しきれないのに、どうして良いのかわからなくなりましたが。
そのあとに少し落ち着いてお話する事が出来ました。
Kさんは、2拠点生活されていて本当偶然こちらの近くで用事を終えて通りかかったときに、何か大荷物で急いでいるけど、バスにでも乗るのかなぁと見ていたら。
バス停を通り越してるじゃないか!
この人は急いでいるんだろうなぁ、どこまで走るんだろう?
と気になってしまって、コレは声かけてみようと。
そして乗せてみたら、何かお芝居とか面白そうな事してるみたいで、いつもはそう言うイベントには行かないけど行ってみようと思って頂けたとの事。
Kさんは26日には、2拠点の別の場所に戻られるそうで。
この期間じゃなかったら、その場に居なかったし、本当に偶然が重なったんですと強調してくれて。
「お芝居も楽しかったです」
と仰って頂き、そう来たら
ありがとうございます♪
で、パシャり。
記憶だけじゃなく、記録に残したくなりました。
旅は道連れ世は情け
袖振り合うも多生の縁 ですね。
一期一会で頂けた、今回の素敵な出会いでした。
ありがとうございました。
2022.9.24の出来事でした
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?