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ゴミ屋敷片付けはひっ迫しないと依頼しづらいんだな 20代女性のSOS #3

引越しや報知器点検、でもゴミ屋敷フリーズ! このあるあるは片付け下手さんにホントに多い

「急遽引越しをする必要が生じたのですが、ゴミ屋敷状態の部屋を片付けた上でそうじをしてほしい」とご相談メールがありました。

現場は大阪市鶴見区某所のワンルーム、相談者の20代単身女性Nさん、この状況のヤバさを認識しつつも、足の踏み場もない状態で、ほとんど家に帰っていないとの事。

いわゆる【見なかった事にする消極的先延ばし】


ゴミ屋敷を拗らせてしまうワースト原因の一つです。

早速、電話にてコンタクトしてみると、ものすご~く恐縮されながら、ゴミ屋敷化の進んでしまったワンルームについてお話されました。

定番のコンビニ弁当やドリンクなどのゴミはあるものの、部屋自体には異臭など問題は少なく、衣類など整理がされないままの状態で放置されたモノの山、生活用品の山がメインとなりそうです。

あくまでも現状に映る景色をベースした話ですが・・・。

ワンルーム入居から日々の悪習慣の積み重ねが原因で陥ったゴミ屋敷生活。

かなり心に引っ掛かりつつも、誰に相談したらいいのか分からず、心配でずっと心を痛められていたNさん。

退去の日程が目前に差し迫っていた為、急遽対応させて頂く事となりました。

「不規則でハードなお仕事で、いい加減部屋の片付けをやらなきゃ、やらなきゃと思いつつ・・」

片付け相談はそれまでの先延ばしと真逆で、嫌が応でもリアルな現状に向き合う片付けられない人にとってストレスの高い行為。

それではと実際に拝見した上で、作業に取り掛かります。

入り口を跨ぐ玄関先から靴の上に靴、そのまた上に・・・という状態が、靴箱の上まで続いています。

そして玄関の郵便受けは、溢れ出した郵便物が床にぶちまけられており、王道のゴミ屋敷あるあるコース。

そして画像でご覧の通り、玄関先とその奥の部屋を分かつ境界線はなく、不用品ゴミと衣類の山が続いています。

そしてまた一歩中へ入ると、床は埋め尽くされているものの、ひざ丈までは全然いかない程のレベルで収まってくれています。

状況を整理します。

お部屋の掃除片付けに取り掛かる前に、まずこれらの整理を始めないといけません。

特に全て処分する訳ではない場合、キープすべきモノを見つけ、別途取り置く作業との同時進行となる為、気は抜けません。

Nさん作業当日はお仕事の為、立会い不可。

なので事前に頂いたメモを頼りにいざ【MAX片付け】スタート!!

見ず知らずの業者をこの鶴見区のワンルームに上げ、掃除片付けを託すからか、はたまたゴミ屋敷がどの程度マシになるのか等、色々考えがよぎるのでしょう。

電話口でのやりとり「本当に大丈夫でしょうか・・・?」と途中何度も確認されました。

「恥ずかしいのですが、本当に、本当に汚いです。 すみません・・」

「安心してお任せ下さい」 

「・・・お願いします・・・」

相談者さんとのこの様なやり取り、ウチではもう定番のキャッチボールになっています。

そんな不安に対して、期待以上の成果上げるべくまずは数人で作業スペースを確保します。

玄関から足場を、ひたすら分別、分別、袋詰め・・。

袋詰めにした荷物をどんどん戸外・階下へ運びつつ、かなりすっきり片付いてきました。

別働隊はお部屋の中の不用品ゴミの片付け回収を進めます。

やはり相当な量となり、2トントラックが満載になりました。

不用品ゴミの片付けだけでは汚い部屋 特殊清掃でキレイに復活

ゴミ屋敷から不用品を撤去した室内の視界は良好!

本格的に掃除(特殊清掃)を開始するぞ!!と意気込んだ矢先・・。

なんと電気が来ていないことが判明!

マジか...、事前確認してたのに...(汗)。

Nさんに連絡を試みるものの多忙な為、電話もメールも返信がありません。

大幅な予定変更を余儀なくされますが、ここから日没までの限られた時間内、急遽特殊清掃に取りかかります。

しかしここでもマイナーアクシデントが立ちはだかり、なかなか思う様には進めさせてくれません。

詳細確認が済んでいない箇所である水回りを再度チェック。


ユニットバスの不衛生なトイレ、手入れのされていないバスタブ、ゴミが散乱する床。

次にキッチンコーナー、片付け前までは長期放置されたままの洗い物が積み上がり、異臭を放っていたシンク、そしてそれをはるかに超える荒んだ冷蔵庫内。


容器自体が腐敗していたりで手ごわそう・・。

特殊清掃で変わる鶴見区のゴミ屋敷 引っ越し時の問題を解消

特殊清掃開始、気になるニオイを発していた汚れた便器は尿石も除去し、キレイに磨け上げていきます。

バスタブの水垢や皮脂汚れなども、全て取り除き、すぐにでも気持ちよくご利用頂ける状態に無事回復。

心配はこの時刻あたりから既に日が暮れ、写真撮影もフレームアウトしていしまったりと苦戦。

だって暗くて見えないんですもの みつお

また最も手を焼いたのが冷蔵庫でしたが、既に素材と同化した黒カビなどの色素が沈着、着色してしまった一部は手の施しようがありません。

しかし洗浄、殺菌、除菌共に隅々まで行っておりますので、衛生的には全く問題なく安心して使って頂ける状態です。


最後に床を磨き上げ、必要品をまとめ、玄関先を現状回復、何とか全ての作業が完了致しました。

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