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血統考察@ディープインパクト🌼

こんにちは!きゃしーです🥰

血統考察の第一弾として、競馬をしていない人も知っているであろう名馬中の名馬、『ディープインパクト』の産駒についての血統考察を行いたいと思います♪

初めての方はこちらに目を通した上で読み進めてください↓

https://note.com/kasy_mykeiba/n/n8cc06b299193


ディープインパクトとは

☆競争成績:14勝12敗

☆父:サンデーサイレンス

☆母:ウインドインハーヘア

☆産駒:コントレイル(無敗三冠)、ジェンティルドンナ(牝馬三冠)


ディープインパクトの評価

ディープインパクトは日本競馬において最も偉大な成果を残した1頭でしょう。

競走馬としてはハーツクライに負けた有馬記念を除き無敗。ハーツクライの鞍上はルメールさんでしたし、致し方ない部分でもあったかと思います。

負け扱いになっているのがもう1レース。そう、失格になった凱旋門賞ですね。海外と日本のルールの違いでした。これも仕方ないでしょう。

種牡馬としても、2011年の勝利数・獲得賞金2位を皮切りに、2012年以降はリーディングサイアーとして確固たる地位を手に入れています。

2019年3月をもって種牡馬としての役目を終え、同年7月永眠いたしました。よって、2022年シーズンのデビュー馬をもって新たなディープインパクト産駒は見られなくなります。

代表産駒としては父子無敗三冠を達成したコントレイルを筆頭に、日本の芝G1レースにおいては高松宮記念以外の全G1レースの勝ち馬となっており、これは父サンデーサイレンスを超える記録となります。(※サンデーサイレンスの産駒が現役時代は大阪杯、ホープフルステークスがG1ではなかったため、単純な比較はできません)


産駒の成績

では実際に成績について見ていきましょう。

※全期間を対象に集計しています。


産駒の成績(全体)

☆全体の成績

出走数:18,043回

勝利数:2,322回

勝率:12.9%


☆芝・全成績

出走数:15,280回

勝利数:2,075回

勝率:13.6%


☆ダート・全成績

出走数:2,441回

勝利数:205回

勝率:8.4%


この結果からダートよりは芝の方が好成績を納めていそうですね!実際に成績を見ると中央競馬ダートG1の勝ち馬はいません。


続いて馬場の状態別の成績です。


産駒の成績(芝・馬場別)

☆芝・良馬場

勝率:13.8%

連対率:25.6%

複勝率:35.9%


☆芝・稍重馬場

勝率:12.6%

連対率:23.6%

複勝率:33.6%


☆芝・重馬場

勝率:13.7%

連対率:24.3%

複勝率:33.3%


☆芝・不良馬場

勝率:12.3%

連対率:23.9%

複勝率:30.9%


意外にも良馬場と重馬場の成績はほとんど変わりません!

稍重馬場と不良馬場は若干苦手なようです。


産駒の成績(ダート・馬場別)

☆ダート・良馬場

勝率:9.3%

連対率:16.2%

複勝率:24.6%


☆ダート・稍重馬場

勝率:7.0%

連対率:17.3%

複勝率:26.1%


☆ダート・重馬場

勝率:7.5%

連対率:14.4%

複勝率:24.7%


☆ダート・不良馬場

勝率:5.9%

連対率:18.4%

複勝率:29.7%


ダートも芝と同じような成績になりました。

稍重馬場より重馬場の方が得意なようです。


ではなぜこのような成績なのでしょうか?

血統表を見ながら考えていきたいと思います。


ディープインパクトの血統表

https://db.sp.netkeiba.com/horse/ped/2002100816/

上記より転載いたします。

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父サンデーサイレンスは日本では言わずとも知れた大種牡馬です。現役時代はアメリカのクラシックレースで2冠を達成し、ダート界の頂点にいました。


母ウインドインハーヘアはアイルランドで産まれ、イギリスで調教された牝馬です。イギリスオークス(芝2400m)で2着、ドイツのG1レース勝ちの戦績を持ちます。


父はダート、母は芝のレースを走っていました。

当のディープインパクトは2000m〜3200mの芝を走っていたステイヤー(長距離が得意な馬のこと)です。

では、これはどちらに似ていると思いますか?


芝の2400mを走っていた母に似ているような気がしますよね!では母の血統を詳しく見てみましょう!

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おや、見覚えのある名前が出てきましたね!

この馬はリファールというフランスの競走馬です。日本ではダンシングブレーブ(キョウエイマーチや、コマンダーインチーフの父)の父としてそこそこの知名度を誇ります。

リファール産駒の代表的な産駒が前述したダンシングブレーブで、凱旋門賞を勝った経歴をもちます。

とはいえリファール自体はスプリンターで、どちらかというと短い距離が得意でした。


少し戻りすぎたようです。ではウインドインハーヘアの父はどうでしょうか。

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あまり馴染みがない名前の馬ですが、アルザオという馬で実は競走成績も芳しいものではありません。イタリアのG3を勝つのがやっと、という成績です。

しかし、その産駒には長距離レースのロワイヤル・オーク賞(3100m)の勝ち馬や、イギリスオークスの勝ち馬がいます。

見つかりましたね!そう、ディープインパクトは母の父であるアルザオのステイヤーとしてのチカラが受け継がれたようです。


同じように産駒の成績を馬場別に見ていくと、母の父アルザオ産駒は重馬場を一番得意としていますが、不良馬場については勝ち馬が一切いません。

こちらも同じくアルザオから受け継がれたチカラのようです。

このように血統は種牡馬だけではなく、母の父の成績と見比べてあげることで見えてくる部分があります。

ここでは割愛しますが、他にも調べてみると似ているところがあるかと思います!


ディープインパクト産駒の傾向

産駒の傾向を見るには母の父毎にまとめてみると傾向が見えてくると思います。

系統ごとに分けてみましょう。

現在の世界の主流血統は以下の通りです。

・アメリカ:ミスタープロスペクター、ナスルーラ
・欧州  :ノーザンダンサー
・日本  :サンデーサイレンス

ここではあまり詳しく説明しませんが、大きく分けるとミスタープロスペクター、ナスルーラ、ノーザンダンサー、サンデーサイレンス、それ以外(マッチョムなど)の大まかな主流血統が存在します。

ディープインパクトはサンデーサイレンスの産駒になりますので、サンデーサイレンスの子供との近親配合はあまり行われません。これについては、別途アウトブリードとインブリードについて、という記事にまとめる予定ですので、一旦はスルーして下さい!

では、G1勝利馬の中から組み合わせでピックアップしてみたいと思います。

①ディープインパクト×ミスタープロスペクター

コントレイル(無敗3冠)
トーセンラー(マイルCS)
スピルバーグ(秋・天皇賞)
ワグネリアン(日本ダービー)

マイルからクラシックにかけて活躍した名前が並びますね!適正距離は1600〜2600m程度でしょうか。コントレイルは地力だけで走っている可能性があります。現時点ではデータが少ないため、3000mは適正外と思っておいた方が良いでしょう。


②ディープインパクト×ノーザンダンサー

ジェンティルドンナ(牝馬3冠)
フィエールマン(春・天皇賞)
キズナ(日本ダービー)

ノーザンダンサー自体がかなり発展している血統ですので、大きく分けるとちょっと難しいかもしれません。とはいえスプリンターは今のところいないことから、適正は1600m〜3200mだと思われます。そしてこのタイプは馬場を問わず走りそうですね。


③ディープインパクト×ナスルーラ

グランアレグリア(スプリンターズステークス)
アルアイン(大阪杯)

ナスルーラもノーザンダンサーに劣らないかなり発展している血統ですが、米国3冠を無敗で達成したシアトルスルーの子孫が最も勢いをもちます。ディープインパクト産駒で初のスプリントG1制覇を達成した、グランアレグリアを筆頭に1000m〜2200mが適正でしょうか。一番ダートで走りそうな気がするのはこの配合ですが、今のところ目立った産駒はいません。


④ディープインパクト×その他(ハンプトン系)

ワールドプレミア(菊花賞)

ディープインパクトにほとんど供給がない血統(零細血統)を掛け合わせた配合です。あまり例がないのですが、ステイヤーが多い印象です。適正距離は2600m〜3600mでしょうか。長ければ長いほど良さそうです。天皇賞(春)などで狙いたい血統ですね。


終わりに

いかがだったでしょうか?

初回ということで、データが既に見つかっているディープインパクトについて、考察いたしました。

この記事をきっかけに、皆さんが血統に興味を持っていただけたら幸いです(´∀`*)


記事に誤りや、ご指摘があればいつでも待ってますので、TwitterのDMをいただけたら幸いです♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました😘

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