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完璧主義だけど完璧じゃない私が見た昨晩の悪夢を振り返ってみた

久しぶりに仕事の夢を見た。
学校で働いている夢。
在職中はよく見ていたし,休職に入ってからはますますその頻度は多くなっていた。
でも,教師の仕事を辞めると決めてからは,驚くほど見ていなかったのに。
昨日は,いろんなことを考えて寝付きも悪かった。
寝付けない時は,体中がむずむずしてきて呼吸も浅くなる。

嫌な夢を見たときは,なるべくそれを言葉にしてノートに書いたり聞いてもらったりして自分の中から吐き出すようにしているのだが,今回はここで書き出すことにした。

昨晩見た夢
教室。
バタバタと着替えをするこどもたち。
暑いんだよーとかめんどくさいなーとかなんとか言いながら動いている。
次の授業は体育だ。
前の授業が終わり,自分も急いで準備をしたいが,
一人の児童がやってきて,何か喋った気がする。
子どもが訴えてくることに自分が何度か言葉を返す。
何度かのやり取りの後,
なぜか分からないが,片方の手に筒状になった布を通すことになり,彼女は納得したみたい。怪我をしていたのかどうだったのか,よく思いだせないが,
和柄のかわいい布。おうちの人が作ったのか,はたまた自分が用意したものか。
他の子どもたちはグラウンドに出て準備を始めていて,まだ何人かの児童が教室に残っている…

私「早く着替えて外に出なさーーい。」

そこへ,同学年の年配の先生がなぜか教室に入ってくる。
「今日は○○先生は,どうやって行くの。」
(ん?わざわざ教室に入ってきて言うこと?何のこと?)
私「え?」
「今から○○小学校へ行くでしょう。だからどうやって行くの。」

(○○小学校?今から?なんで?授業は?)

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

私「分かりました。ということは,今日は4時間授業。子どもたちは給食後すぐに下校,もう帰る用意をして下校していないといけないということ。
○○先生は,それを今私にわざわざ教えに来てくださったということなんですよね!ありがとうございます。」
こんなに丁寧に事の詳細まで言葉にしてお礼を言ったのか,不思議でたまらないが,そう言っていた。
私「こういうときの校内放送とかは…ないんですね。ないんですよね。」

そんなこと言っている場合じゃない!
今日は4時間で,その後○○小学校に出張。
下校時刻はとっくに過ぎている。
こうして呼ばれたということは,他の先生たちはもうとっくに…
でもまだ子どもたちはグラウンドに…


すぐに伝えて下校させないといけないのに,グラウンドに行ってしまって。。。
どうしよう。伝えて,着替えて,全員いるか確認して,安全に下校…
遅くなってしまったことについて家庭への連絡は…

そんなことが頭の中をグルグル回っていると,
何人かの児童が教室に戻ってきた。

こっちに近づいてきて目が合う。

状況を知ってグラウンドから戻ってきたようだ。

(わざわざ着替えたんだよね。わたしも急げって急かしたね。それなのに,慌てて戻ってきたんだよね。
もう帰らないといけないんだよね。もしかすると途中で他の先生から
「何してるんだ。」とかなんでまだ帰っていないんだとか言われたかもしれないよね。。。)

みんな…


「ごめんねえ…。」

そう言って,現実に戻ってパチリと目が覚めた。
とんでもないことをやらかしてしまったというものすごく気分の悪い目覚めだった。

ほんと汗だらだら流れてくる笑えない出来事(;'∀')

「ごめんねえ。」
この言葉,今まで何度子どもたちに言ってきたことか。
自分は,おっちょこちょいでうっかりなところがあって,
いろいろなことで迷惑をかけてきた。
オトナなのになあ…何でこんなことができないんだろう。
何で気づかなかったんだろう。
その都度,ものすごい後悔。恥ずかしいやら情けないやら。

でも,そうだ。

子どもたちはそのたびに私を信じてついてきてくれた。
「先生のおっちょこちょいが出たね~」なんて笑いながらも。

30代になってからは,自己紹介の時に前もって子どもたちに伝えるようにしていたのだ。保護者の前でも。

「おっちょこちょいでうっかり至らないところがあるかもしれません。」
(心の準備をしておいてください。先生はみんな完璧と思わないでくださいね。などいろいろな気持ちを込めて。)

久しぶりに夢を見て,嫌な気持ちになっていた。

でも,今こうして言葉にしていくうちに,そこには子どもたちや保護者の方の温かさがたくさんあったなあと思い出すこともできた。
失敗を最小限に抑えるために,じゃあこの後どんな対応をするべきかという技もたくさん身につけた。後輩が同じような失敗をしたときは,「大丈夫。自分もたくさんやらかしたよ。じゃあこうしよう。」と伝授することができた。もちろんそれは,先輩方がたくさんフォローして助けてくださったからできるようになったこと。自分だけの力ではない。

子どもたちの成長や変化を見るのは好き。
困っていたらそのとき自分にできることを考えたい。
失敗やミスを非難して責め立てて気が済むまで本人が苦しんだら終わりではなく,それを周りが一緒にフォローして一緒に解決して,また挑戦する勇気をもてるように支援したい。

これから何をどうしたいのか,探し中だけれど,これが悪夢を振り返ってみて感じた今の私の気持ち。書くことで,後ろ向きにならずに前に進めている気がする。

さて,私にできることを探そう。




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