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生理の情報を共有することがパートナーとの関係を良好にすることにつながった

 今回は,数年前から感じている生理周期の影響による自分自身の体調やメンタル面の変化についてお話します。毎回,心の準備はしているし,アプリを活用して諸々の記録は付けていたので,自分なりに把握できているつもりでいたのですが,案外そうでもなかったようです。それを本人よりも傍で見ている夫が一番よく気づいていて,「ちょっと前から(変身の兆候)出てたよ。」と言われたのでショックだったのですが,そんなわたしを目の前にしても動じず対応するようになった夫の変化に感動し,今回ここで取り上げて書いてみることにしました。

年齢による体調の変化


 生理痛とか生理前の不調って,実は20代の頃には苦痛に感じたことがあまりなかったんです。全くなかったわけではありませんが,それに困らされるとか悩まされるとかではなく,痛み止めの市販薬を飲むと平気だったんで。振り返ってみても辛い記憶はないんです。メンタル面の不調はあったと思いますが。
…が,しかし,30代になって,生活の変化とか立場の変化とか,もちろん体の変化とかもあったのかもしれませんが,少しずつひどい生理痛を感じ,頭痛,胃痛などが生理周期が原因で起こることを知り,そういう症状も記録してみようと思ってアプリでの入力を始めたのです。基礎体温は,20代の時から計っていましたが,最初は高温期から低温期に変わるくらいでしか捉えていませんでした。その間にも体の中では少しずつ変化が起こっているんですよね。わたし,私たち女性のこの体の仕組み?システム?を女性だけでなく,世の男性たちにもっと知ってほしいと思うんです。お母さんのしんどさとか,体調の変化を子どもさんにも隠さず見せてあげてほしい。わたしは専門家ではないのですが,「生理」というものを通して夫婦でどのようなやりとりをしているのかということをお話したいなと思います。

生理の話を家庭ですることについて

 私,実は生理のことを人に話すことにとても抵抗があったんです。というのも,生理のことを話題に出すことがタブーというような印象を持っていたのです。それはきっと,自分の家庭がそうだった影響が大きいと思います。初経を迎えたときも,なんとなくおめでとうのお祝いをしてもらったものの,大々的に話をすることもなくて。きっと男の子の弟は,何も分かっちゃいなかっただろうし。なんとなくコソコソ話さないといけないことのような気がしていました。母親がいつ生理だったかなんてわからなかったし,生理のことを相談すらしたことないような…。体調の変化や症状は人によってバラバラだと思うのですが。子どものころは生理がくるのだということや処理の仕方さえ分かっていたらそれが全てだと思っていたんです。ひと月の間にこんなにも心も体は変化してしまうのかと,今更ながら痛感しているのです。
 一方の私のパートナーである夫なのですが,生理のことを話すのに初めから抵抗無かった人なのです。先日,今更ながら,そのことが素晴らしく有難いという話を本人にしたところ,自分が思いやりのある優しい人だからとかなんとか言っていましたが(笑)。まあ,それもなくはないのですが,わたしは結婚前に明らかな違いに気づいていたんです。
 彼のおうちでは,生理の話がタブーではなかった!!
 兄弟に女の子もいる家庭だったけれども,お義母さんだけでなくお義父さんも生理痛の話をしていて,体調を心配したり気遣ったりしている様子を見て,私は驚きました。最初はその様子に違和感を感じてしまったけれ。。だからこそ,彼は,当たり前のように生理のことを伝えても聞いてくれるし,分からないことを知ろうとしてくれるんだと思うんです。それが本当に有難い。そして,旅行前には生理時期を考えて日程を組んでくれるほど!
 面と向かって言えていないので,この場をお借りしてご両親に感謝申し上げます。そして,いつか直接お礼が言えたらなと思います。きっと,今はたくさんのご家庭でこういう話をされているのかなと思うのですが,タブーだと思われている方がおられたら,是非お子さんのためにもご自分の経験や体のこと,共有してあげてほしいなと思います。自分の体とパートナーの体をいたわることができる優しい人になると思います。

体調の変化 心の変化

 さて,わたしの体のことですが,最近は基礎体温の高温期になると,体が脂肪を蓄えようと必死なのがよくわかります。生理周期でいうと黄体期ですね。どこもかしこも丸くなりたがっている。筋トレよりもストレッチを多く取り入れながら,現状維持に努めるのですが,次第に心の方が弱まってくるので,だんだん自分に甘いゆる~いストレッチになっていくのです。生理終わったら頑張りま~す( ;∀;)ってな感じで。生理が終わってからは,卵胞期といって心も体も絶好調になるんです!この時期は大事ですよね。こういうときに仕事したら,バリバリこなせるけどそううまくはいかないですね。しんどいときにもやらないといけないことがある,これが女性にとっては辛いんです。
 今,わけあって自宅で過ごす毎日。仕事をバリバリしていた時は,感じなかった体の変化に驚いています。休んでいるから体の変化に敏感になっているのか,年齢のせいか…
 基礎体温をつけていたら,生理が来るタイミングが分かるし,自分の体調管理もしやすくてずっと続けています。生理が来る日に向けて体温が下がってくるからなんとなく分かるのですが,わたしは生理前のこの時期が一番辛いのです。今回は胃痛からの頭痛,そして,集中力低下,思考力低下。こんなときに判断を求められるとダメですね。頭が全く動いていないです。体が休みたいって言ってるんだろうなと理解しつつも,メンタルが落ちていくのです。ほんのほんのちょっとのことでキレたり当たり屋みたいに怒ったりしてしまう時期なんです。これはもうどうしようもないです。少しでも和らげられたらと生理前には豆乳やココアなどを買ってきて,栄養を気にして摂るようにしています。気を付けてはいるのですが,どうしても…夫曰く別人みたいになるとか,性格が変わるとかのレベルでめんどくさいらしいです。まだ,家の中だけで出せているからなんとかなっているんでしょうね。でも,怒りっぽくなったり,普段気にならないことが気になってしまったりすることはあるのだと思います。イライラして,2人で話し合いすることになることもしばしばです。わけもなく涙が止まらなくなるので,話し合いをせざるを得なくなるのですが。ちょっとしたことでわたしがイラっとしてとか,夫がちょっとうっかり失言をしたら取返しがつかないくらいわたしの怒りを誘ってとか…。普段のわたしでは考えそうにもないことを言い出すようです。長く一緒にいると,夫の方がわたしの状態を把握していて,そろそろだな,何か変化があってもそっと放っておこうとか,言葉に気を付けようとか考えてくれているようです。(これもいつかの話し合いのときに教えてくれたのですが。。)普段,自分の思いをなかなか伝えられないということも影響しているのかもしれません。爆発してしまうのです。そして,そのことを振り返っての自己嫌悪。優しく優しく優しく受け止めてもらえると徐々に立ち直れます。すみません,そしてありがとうの気持ちでいっぱいです。

 でも,このサイクルって毎回同じでないのがめんどくさくて,体の不調が大きいときもあれば,メンタルにくるときもあるし,早めにくるときもあれば,今回はそんなになかったななんて時もある。自分自身でも分からないのだから,パートナー関係は大部分を生理に振り回されているのではないでしょうか。今月はいつも以上にボーっとしてしまっているけれど,まだヒステリックにはなっていないよねと思っていたのに,そうでもなかったみたいです。


夫の対応


 生理が来てからも,2日目まではとても辛かったです。胃痛,頭痛,腹痛とはさよならできるのですが,下腹部の鈍痛が襲ってきます。
 夫は気分転換に,朝からハンバーガーを食べに行こうと誘ってくれました。前日その話をしていたときには行く気満々だったのですが,起きてみると予想以上に体がだるいし重い,動きたくないくらいだったのです。元気づけようとしてくれる気持ちは嬉しかったけれど,「できれば家で食べたい…。」と訴えてみました。毎回がっかりさせてしまうのも申し訳ないと思ってしまうのです。すると,しばらく台所でゴソゴソ。「ハンバーガー作ったら食べる?」と。びっくりしましたが,何やら冷蔵庫にあったお肉をミンチ状にしてパテを作り,冷凍してあったパンではさんでハンバーガーの出来上がりです。それがめちゃくちゃおいしかったんです。こういう過ごし方いいなあと安心していると,「せっかくの休みに家にいるのはもったいないから,出かけられそうなら午後は出かけたいな。どんな?」と聞かれました。(お,おう…こんなしんどいというのにかい???イラ…むうう)少し悩んで黙っていると,「どれくらいしんどいか分からんのよね。」と。(なあんだ,わたしのことも考えてはくれているんだ。)さっきのプチイラは収まり,夫なりに分かろうとはしてくれているんだなと思いました。でも,耐えられない辛さまでではないけれど,ずっと笑顔でいられる自信がなくて,途中でしんどくうなってテンション下がるしなあ…と心配だったので,「薬を飲めば外出は可能な程度だから,行こうかな。」と伝えて出かけることにしました。(大丈夫だから行くのではないのよとわかってほしくて…)案の定,絶好調で過ごせるわけもなくボーとしながら飲食店の順番待ちでウロウロ。(うーん,しんどいなあ…)その間,「だいぶエネルギー減ってきたね。もう少しで食べられるから。」と何度も声をかけてくれました。家にいてもしんどさは変わらなかっただろうけど,外に出てみて少し気分も晴れました。
 HSP気質もあるので,外出するときには元々必ずジュースを持ち歩くとか気を遣ってくれるのですが,生理中とかはテンション下がってぐったりし始めると定期的に下瞼の色で貧血チェックとかもしてくれます。本当に有難いです。

さいごに 

 …というような感じで,本人にもコントロールしきれない部分があるのだから,周りの人やパートナーにも迷惑をかけることがたくさんあると思います。イラっとさせてしまうことだってあるでしょう。でも,申し訳ないけれど,自分でもどうしようもないのです。辛いのは女性側だけではないですが,生理のことについてもっと気軽に話ができて,このしんどさをわかってくれる人が近くにいたなら,これほど安心できることはありません。
 実は,夫に生理のことを伝え始めた最初のころ,映画にもなった漫画「生理ちゃん」の存在を見つけて,わたしはそれを見せてみたんです。「こんなのあったよ。見てー。これすっごい分かる。こんな感じ」って。そうすると,漫画だから読みやすいし,興味もって見てくれて。生理ちゃんの強烈パンチは衝撃だったみたいですが,「そーなん?そんなに痛いの?」って反応でした。生理のしんどさを伝えるのって簡単でないし難しいです。それを代弁してくれるものがあってやったーと思ったんです。最近では,ユーチューバーの方も生理のことをたくさん取り上げておられますよね。言葉にできないことを代わりに伝えてくれるものがあるなんて。あと,アプリが毎日わたしの体調を点数化して教えてくれるのですが,それも夫に伝えています。4点~20点で出してくれるのですが,頑張りすぎないブレーキをきかせるために,自分を労わるのにも役立ってます。生理がきてボーっとしていたら,「今日は何点?」と聞かれます。点数が低いと見た様子以上にしんどさが伝わるみたいです。重宝しています。ちなみにわたしは,ルナルナを使っています。
 生理はしんどいけれど,必要なことです。お互い思いやることが大切とはいえ,自分が経験したことのないことは想像するしかありません。わたしは,ここまで夫と話ができるようになってよかったです。生理の情報を共有することで,たくさんの人がパートナーとの仲をより深めることにつながってほしいなと思います。

 最後まで読んでくださってありがとうございました。
 

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