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手話通訳者養成モデル事業って何? | #191

本記事は動画「手話通訳者養成モデル事業って何? | #191」を文字化したものです。
https://youtu.be/Xm7ogibr6Rk

かつお こんにちはかつお動画です今回は龍谷大学…龍谷大学公開講座「手話講座」が4月ぐらい開始されるということで、その講座の受講歴があるムール貝に来てもらいました。ついでにひとでにも来てもらいました。ひとでは全然関係ない人です。はいではどんどんですねムール貝に聞いていきましょう。まずは彼のですね手話歴を聞いていきます

■自己紹介
ムール貝 今年の4月で勉強を始めて7年目になります
かつお 長いね…ひとではどうですか?
ひとで 私は8年ぐらいですかね。ただあの手話をしていたのは学生の間の4年間がほとんどだったので最近はそんなに友達としゃべる時ぐらいでしか手話を使うことはないんですけどね
かつお 社会人あるあるですね大学の頃にやってた人が社会人になると(機会がなくなる)…っていうパターンですね…っていう意味で言うとムール貝は今も学生をやっていて、今もその傍らで手話の勉強を続けてるということですね
ムール貝 そうですね通訳として…ま通訳じゃなくてもいいんですけど手話を使った仕事をしていきたいと思っているのでそれで技術だけは磨いておかないと…と思っています
かつお ちなみにムール貝は全国手話検定何級?
ムール貝 一応1(1級)は持っています
かつお ひとでは?
ひとで 1級です
かつお 僕は…準1級!
ムール貝 今って準1無いですよね?
かつお マジで?僕存在しなくなったの?
ムール貝 あれ?ありましたっけ?
かつお それ技能(手話技能検定)じゃない?統一されたのは
ムール貝 僕は全然そっちの方が分かってないです
(講座概要は動画冒頭にまとめました)

■費用・頻度
ひとで その講座を受けるのってどれぐらいの費用がかかるものなんですか?
ムール貝 僕が受けた時は多分1年間で3万円だったような気がします。ちょっと受けたのが5年前なので忘れちゃっているんですけど、たぶん3万円で週1回の通うっていうそういう講座でした。水曜日の夜8時までとか6時から8時っていう枠と土曜日のお昼から2・3時ぐらいまでっていう2部制でやっていたんですけど、あまりにも週2回通うのがめんどくさかった大変なので1回にまとめられないか土曜日にキュッとできたらいいのかなと思ってお願いをしたら、その時は融通をきかせてもらって土曜日に3限4限いう形でやってもらうことになって通うのがラクになったっていうのがありました
ひとで ちなみにムール貝さんがこの講座を受けようと思った理由は何ですか?

■通った理由
ムール貝 理由…大学3回生の時に受講を始めたんですけど大学3年生の時にたまたまこの講座が第1回目だったので面白そうだなと思ったっていうのが、まず1つ目。大学2回生の時にもうひとつ理由として2年生の時に手話をちゃんと勉強しようと思って単語とかいろいろ勉強していたんですけど、いまいちなんかその時はちゃんと勉強する手段っていうか方法とかがなかったなあと思ってその時にふと思ってチラシを見て「あっ通訳を勉強したらちゃんと日本手話身につくんじゃね」そういう安易な考えで申し込もうと思って申し込みましたね
ひとで その時は通訳になりたいとかそういう気持ちで入ったっていうわけではなく手話を勉強したいと思って?
ムール貝 ちゃんと日本手話を勉強したいなと思った時に何から取り掛かればいいのかっていうのを考えたら「通訳」って言語のプロだから受講するのが手っ取り早いのかなと思って受講しましたね。だから本当に通訳者になりたいとかまったくなかったです

■オンライン教材について
ひとで このコースのところを見ていると対面の講座とWebの講座があるというのを見たんですけどその点はどうでしたか?
ムール貝 僕の時は…このWEBと対面っていう2つができたのはコロナが広まったからだと思うんですよね。僕が受けた1回目は2019年度なのでコロナが流行るほんのちょっと前だったんで対面だけだったんですよね。なのでこのWEB学習っていうのがいまいちどういうものを指しているのか僕はあんまり分からないんですけれど、まあなんとなくこういうのかなっていうイメージは…。
オンライン教材っていうのでいうと最近だと群馬大学の…手話通訳のなんか講座みたいなのがあって…それに20何回ぐらい動画がぽんぽんぽんと上がっていて文法のこととかオンラインコンテンツとして載っていたと思うんですけど今はクローズしていると思います
かつお 今回はWEBのことについては語りません
ムール貝 すいません…

■進め方
ひとで 対面の講座を受けた時に先生1人と受講者2人という感じで講座が進んでいたんですか?
ムール貝 ろうの人1人地域の通訳者職員さんなのか分からないですけど1人受講生僕ともう1人っていう4人で進んで…
ひとで それは先生と会話とかをしながら進んでいく感じか…それとも先生の講演というかその…講演って言うんですかね?
かつお 一方的にされるか、対話型で進んでいく形かどっちか?
ムール貝 そうですね、内容がいくつかバリエーションがあるんですけれど、この通訳者養成講座っていう仕組み上やっぱり資格を取るために今までのろう者の運動の歴史とか障害福祉に関する知識とかそういう幅広い知識っていうのがどうしても必要になるのでそういう知識系の時は講義って言うんですかね。そういうのがあって話を聞いて「なるほど~」みたいなのはありました「最後に質問何かある?」っていう感じで進んで普通の大学の講義みたいなイメージのだと思います
かつお そういう意味では今までに聞いた手話通訳養成講座とか奉仕員養成講座とかとやり方自体は似ている印象を受けますね
ムール貝 そうですね、それは多分母体って言うんですかね通訳者養成講座っていうのをやってる母体が全国手話研修センターっていうところが母体となってやっているので、そこが母体になってやっているがゆえに地域の講座も内容としては変わらないのかなとは思います。
ただ以前サバさんでしたっけ動画で言っていた「奉仕員養成講座テキスト」みたいなそういうのがあったと思うんですけどそういうのは買わされなかったので…
かつお 「買わされる」ですって!買わせているわけじゃないですよね!必要だから…
ムール貝 (笑)買うとかはなくて…本当にお金を最初に払ってるからっていうのもあると思うんですけど、全部教材みたいなのはもらってやっていた…というのは記憶しています
かつお どんなテキストだったんですか?
ムール貝 テキストっていうか紙ですよね。日本語の文章が書いてあってそれをじゃあ配って「今からこれを手話訳してみよう」みたいな感じでどうやって表そうかとか

■雰囲気
ひとで 講座は雰囲気はどんな感じでしたか?
ムール貝 講座なんですけど、さっきもちょっとしゃべったように聴こえる通訳の方とろうの講師の方2人がまあゲストで何人か来られるって言うのと受講生は2人僕その時受けた時は20歳だったんですけどもう1人は30歳ぐらいの女性の方だったと思います。雰囲気…4人で進むのですごいディスカッションというかわいわいしながら進んだなと思っています
ひとで そんな緊張する講座とかではなく楽しい雰囲気で進むっていう感じでしたか
ムール貝 そうですね、基本的に通訳のことを全く分かっていない受講生2人なので教えてもらったりとかしながら進むのでギスギスというかあんまり緊張感はなく「なるほどこうやって表すのか」っていうのが言いやすい環境だったかなとは思います
かつお 今回「若年者層向け」っていうことで35歳…アンダー35っていうことになっていますけど通訳コースが2人だったっていうことだったんですが他のステップアップとかコミュニケーションの方がどうだったのか知っていますか
ムール貝 僕が受けていた場所とはまた別の場所でやっていたので詳しい様子までは分からないんですけど、写真とかを見せてもらったことがあってすごい若い学生なのかな分からないですけど若い人がいっぱいいて全然この2人でやっている雰囲気と違うじゃん…と思った記憶はありますね
かつお 通訳コースだからガチでやろうという人が来た結果2人になったと…

■合う人・合わない人
かつお 続いては「講座合う人・合わない人」ということでこの講座はおすすめの人ってどんな人ですか?
ムール貝 おすすめ…さっきもちょっとメリットと話したと思うんですけど普通の地域の講座とかだったら4年とか3年とかけっこう時間がかかるんですけど、このコースだったら1年で取れるっていうのが取れるというか通訳者の受験資格を取れるっていうのがメリットなのかなと思いますただお金を払わないといけないのでそこはまあご愛嬌というか仕方ないところではあると思うんですけど
かつお そんなに高くなかったしね。しかも今とは違うかもしれないですけど恐らくそこまで高くなっていないだろうと予想できますしね。前に手話通訳者養成講座の話を聞かせてくれたあさりさんは自分はショートカットのために奉仕員講座を交渉の上で省いてもらってたけど、この講座を受ければその交渉の手間もなく1年間で手話通訳者の受験資格を取れるっていう大きいメリットがあるって事ですね。そういう裏技みたいなことを使わなくても…。逆に合わなそうだなっていうのはありますか?
ムール貝 合わなそう…これはちょっと…後でお話ししようかなと思っているんですけど通訳の仕事をやってきて通訳って2種類あると僕は思っていて。まず、ろう者にも分かる日本語で通訳をするっていう手話通訳と本当に見て分かる…視覚的に分かる日本手話で通訳をするっていう2つに分けられると思っていて。この講座は、どちらかというともちろん専門的ななんて言うか語彙というか、ろう者の表現を習う機会もあるんですけど日本語に置き換えるならどうするかなっていうところに比重が置かれているような気はしました。なので見てわかる日本手話を本当に目指したいっていう方にとっては微妙なのかなと思いますね

■習う単語
かつお 講座が一部全国手話検定の1級・2級を目指すよっていうのもあると思うんですけど、この講座の中で全国手話検定っていうとちょっとメジャーじゃないというか伝わりづらそうだなという単語も載せられたりもしてるんですけど、そういうのも取り入れて講座を進めたりするんでしょうか?
ムール貝 例えば使用頻度の低い単語って何かあるんですか僕は…あまり分かっていないんでちょっと…
かつお こういうの…
ムール貝 な…なんですかそれは?
かつお これは【スランプ】。前に行く時に障害があるまま、いっちゃってるこれでスランプっていう意味があるらしい
ムール貝 そういう単語は(講座の中には)ないと思います。通訳の仕事を目指す人たちなのでやっぱり伝わる表現っていうのに比重が置かれてるのかなと思います。どちらかというと地域でこういう表現があるよとか「僕は今までこういう表現を使ってきたよ」とかそういう会話があったのであんまり使用頻度が低い手話を見たことはなかったと思います

■フィーダー
かつお 最近だとろう通訳…ろうの人が通訳する間に立つ「フィーダー」という人がいると思うんですけど、そういう話ってこういう講座の中で出てきたりしますか?
ムール貝 こういう講座では全くなかったですね「ろう通訳」とか「フィーダー」っていうのは別の場所で養成がされているので全国手話研修センターでやれることではない。というかどっちかというと関東のほうで「手話教師センター」っていうNPOがあるんですけどその中でフィーダーとかろう通訳を養成しましょうという活動がされていると思います
ひとで フィーダーって別の技術がいるってことですか?
かつお フィーダーは、でも基本は音を日本語対応手話で簡単にやったものをさらにろう者が見て日本手話に直すっていうことだから…技術はどうなんだろうね?特別必要なのかな?
ムール貝 それはたぶん必要だから養成してるんだと思います。誰でもなれるわけではないのでやってるとは思います。ちょっとでも個人的に面白いなって思うのはよく「ろう者が手話を教えないといけない」っていう話があると思うんですけどそのフィーダー養成講座…ろう通訳の養成講座かその中で聴者の講師がろう者に教えてるらしいですよ
かつお 手話を?
ムール貝 「手話を」なのか「通訳技術」の話なのかは分からないんですけど、そこは聴者が教えていいんだと思って通訳技術の話だから日本語も手話もある程度分かっている聴者がやるっていうのがスムーズなのか分からないですけど、そういうちょっと面白い場があるのでそういう話も今後東京に行った時に聞けたらいいなとは思っていますね

■課題
ひとで その講座って課題とか宿題とかありましたか?
ムール貝 課題時間内の課題は最後、疑問に思ったことを紙に書いてペーパーを提出したら来週それに対するアンサーが返ってきて「なるほど」っていうのはありましたけど「これやってきてね」みたいな感じで渡されたのはそんなになかったと思います

■講義形式
かつお 「講座の内容は日本手話でしたか中間手話でしたかそれとも対応手話でしたか」という質問です
ムール貝 ちょっと難しいですよね。僕が大学3回生の時に受けていて、その時は全然知識がなかったので、その時は通訳を学べば日本手話が学べるっていうふうに思って受けてそれで全然対応手話と違うなと思ってすごい為になるなっていうのは個人的にあります。だけど、そこからいろんなところに顔を出したりとか手話の勉強していくうちにやっぱり手話の種類としては中間(手話)だったのかなあと思いましたね。講座の中でいわゆる「ろう語」っていう…ろう者がよく使うような言葉【固い】とか【目が高い】まあ注意深いという意味ですけど【目が安い】注意散漫とかあとは「PE」みたいな細かい口型のルールみたいなそういうところまで解説はあったところはあったんですけど本当に細かい口型のところとか…このときはちゃんとこういう動きをしましょうね、とか…そういう構文っていうようなものは教えられなかったので本当にさわりだけっていう感じだったからですかね。理由としては
かつお 他の講座と同じであくまで「通訳のための講座だから」ってことですね
ムール貝 そうですね

■成長具合
かつお 講座を受ける前と受けた後でのレベルの違いつまり自分の手話がどれぐらい改善されたかっていう指標を聞いてみたいんですけど、これは10から…10じゃない…ゼロから10で、10が手話ニュースのキャスターだとするとどれくらいだと思いますか?
ムール貝 10がニュースキャスターですか
かつお ゼロはまだ始めてないぐらい
ムール貝 始めてないっていうのは…受講を?それとも手話の勉強を?最初のスタート地点を…難しいなこれ…すごいなんか…威張ってるようなにも見えるな最初の時点を2だとしたら………5ぐらいじゃないですかね
かつお 何をどれぐらい何が変わったと自分では思ってますか?
ムール貝 変わった…?通訳の試験に受かるっていう基準を僕の中では8ぐらいにおいて8・7ぐらいにおいて、そこにはちょっとまだ足りないかなっていうので5っていう基準を置いているんですけど、それを感じた理由としてはその講座を受講し終わった後、外部の…というか僕の同級生とかと手話でしゃべる時にサークルで学んでいる人と講座で学んでいる人では全然レベル差があるなって感じたんですよね。表現が…めちゃくちゃ日本語に寄っている表現だなっていうのが受講し終わった後に見てわかるようになったっていう意味で自分の中で評価できるポイントがいくつかできたので、そういう意味ではレベルが2から5くらいまで上がったんじゃないかなと思います。けど自己評価なので甘めかもしれません
ひとで 講義を受けて結構自分の手話表現の方法とかがガラッと変わった感じではあるんですかね
ムール貝 そうですね。今でも受講してた時の紙っていうんですかね、内容とかを振り返ることもあるので今でも参考になるっていう意味では自分にとっては大きかったかなと思いますね

■よかった?
かつお 正直、受講のために使った時間と今自分がついた実力でいえば受けてよかったなって感じですか
ムール貝 そうですね…受けてよかったかよくなかったかでいえば、よかったとは思ってます。それは理由としては選択肢…学ぶ色んな場所があると思うんですけど、そのうちの1つの選択肢を知ることができたという意味で良かったというふうに思っています。あと地域の講座に何年も通うことを考えるならば1年で取れるっていうところでメリットは大きいのでそういう点ではよかったと思っています
かつお 龍谷大学の講座に公開講座っていうのは…4月の…いつか…この辺にね出てるかなと思うんですけれど。その前に体験の講座みたいなのもあったりしてこの動画の公開が間に合えば今から見てる人も間に合いますので……まあ…あの…すごい遠い未来から見ている人は間に合わないんですけど、今ジャストタイムで見てる人は間に合いますので興味のある人がいれば是非申し込んでみてはいかがでしょうか。ちなみに別に案件とかではないので…ご安心ください…。
では、本日もご視聴いただきありがとうございました。ではまた

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