君もピッコロ社の社員になろう
ご多分に漏れず、フィオ・ピッコロちゃんが好きなkassiです。
「男の人って好きですよね、フィオちゃん」(一人でキネマ7本目より)
今日はFinemoldsの1/72 サボイアs.21を作ったので、面白かったところを紹介しましょう。箱がボロボロなのは15年で4,5回ほど引っ越しを共にしているからです。愛着の湧く箱。
まず、説明書が読める大人なので説明書を読みます。
機体のバックボーンにある劇中での出来事がA4一枚半くらいを使って書かれています。「※このストーリーはフィクションです。」でもこういうのが想像を膨らませてくれて良いのです。
かと思えば設定のバックボーンとなったノンフィクションも教えてくれます。フィクションとノンフィクションのミックス定食、好きですね。
もう一つ、説明書で面白かったのは「ここから先は塗装してから進め!」とビシッと書いてあるのですよね。Finemoldsのキットも飛行機のキットも実はどちらも初めて作るので、これが「よくあること」なのかわからないのですが、謎の緊張感が生まれます。ポイント・オブ・ノーリターン。
次はパーツチェックにうつるわけですけれど基本の成型色はやはりこの色ですよね。赤。なので、パーツチェックしていると脳内で「この軽薄な赤!」とか脳内で大塚明夫さんが話し始めるわけですよ、楽しい。
軽薄な赤です。
もう一色はグレーです。こちらには小さくても明らかに「ポルコ・ロッソ」だとわかるパイロットが鎮座しています。「スケールモデルであると同時にキャラクターモデルである」こういうキットだと小さいモデルでも操縦者がついているとやはり嬉しいものです。
飛べる豚です。
説明書とパーツチェックを楽しんだら組み立てるわけですが、ここでも「説明書をよく読んで組み立てと塗装の手順をよく考えて作るんだ!」と語りかけてきます。説明書にも会社の色が出て面白いので、たまにはじっくり読んでみましょう。
そしてよく考えた結果、正規の手順ではほぼ最後に近い台車から組み立てました。
これだけでも可愛いですね。同スケールのフィオちゃんの座りフィギュアとか乗せたい。
そして台車から組み立てると・・・
この状態で遊ぶことができます。これは組み立て途中でしか遊べない形態ですが、こうして眺めているとカーチスに撃ち落とされたあと引き上げてトラックで運んでくるシーンとか、ドックに入ったところとか、いろいろなシーンが脳内で流れます。プラモを組み立てる人だけが遊べる紅の豚ゴッコが楽しめるのです。気分はもうピッコロ社の社員です。
各自思い思いの親族の女性になり切って組み立てていきましょう。
組み立てがおおよそ終わると、水転写デカールとご対面です。
イタリアの飛行機なので、国旗の色を取り入れたカラーリングが施されていますが、デカールはこれです。
そう「緑と白」なのです。「緑と白と赤」ではなく。これは
「このキットで大事なのは赤。赤にこだわれ、緑と白はこっちで用意する。」
なのか、それとも
「このキットで大事なのはトリコローレ。緑と白も絶対外せない」
なのか、どちらのメッセージなのでしょうか。正解はわかりませんが、二色のデカールをじっと眺めてコーヒー飲みながらニヤニヤしたりしましょう。
このサイズのデカールはあまり貼ったことなかったですが、なかなか難しいですね。グヌヌーと言いながら貼るときれいなトリコローレに出会えますので、頑張りましょう。
最後に羽とエンジンと胴体を合体させたら完成です、お疲れ様でした。
こうしてみていると「トリコローレの再現が大事でしょ!」という気がしてきますね。
手を動かす前は想像していなかったですが、思っていたよりも「紅の豚ごっこ」が捗るプラモデルでした。映画見ながら作るのがとても良いのではないでしょうか。
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