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リハビリにランナーを撫でる

前回プラモを触ったのがこの記事を書いたとき。
それからまるっと二ヶ月プラモを触るどころか作業机に向かうことも出来なかった。忙しかった、と言ってしまえばそれまでだけど、それに加えてちょっとしたモチベーションの低下も味わっていて、どうにか復活できそうなので今日はその話。

そんなに悪い出来ではない。ないのだが。

アーティファクトに色を塗っていると、どうにも「しっくりこない」感覚があり、完全に手が止まってしまった。実はこのゼータは「U−35 12色セットだけで塗ってみる」をサブテーマにおいて作業していた。

発色は良くて、隠蔽もそれなりにあるが、うまく濃度を調整してあげないとダメで、それを掴んでからは色の塗り分け部をうまく追い込みながらペースを上げられるな、と思っていた。思っていたのに、写真を撮って見ていると、エッジの緩さとか合わせ目がどうも気になる。色を塗っているときはそんなこともなかったのに。
加えて、脹脛のパーツの塗り分けが納得いかなかったので、一旦マジックリンで落としてからやり直すことにした。

モチベーションを上げるために一旦組んでみたり。

それが決定的なきっかけとなって完全に手が止まってしまった。
これが自分の思い通りにいかなったからなのか、自分でも定かではないが、ともかく手が止まってしまった。1月、2月が忙しかったのも事実だがそれにしたって少しは手を動かす時間は取れたはずなのに。これは流石に困ったと、読みかけだった「アーティストのためのハンドブック」を読み進めたり、いったん作業のことは何もかも忘れることにしてみたりして過ごしたが、一向にやる気が出てこない。困った。

ワンフェス参加はモチベーション上げたい目的もあった。

そうこうしているうちに3月になり、また出張の増えるシーズンになった。
なったので「そうだ、家とは違うところでプラモに触れてみよう」と、たかだか一泊の出張なのに、というか一泊でスーツケースに余裕があったからプラモを放り込んで出掛けてみた。今回手に取ったのは最近発売されたバンダイのHG1/100 YF-19。

プラモを持って来たとはいえ、流石に一泊では作る時間そのものはほとんど取れないこともわかっていたので、とりあえず箱を開けて袋を開きランナーを眺めてみる。そういえばnippperのフミテシさんが買ってきたらとりあえず袋を開けろ!と書いていたなぁ、というのをホテルにきて袋を開けた時に思い出した。

ところで、私は実はマクロスプラスを見たことがない。見たことがないが、スパロボで大まかな話は知っている。あとはピンポイントバリアパンチの印象が強い。今回のYF-19ではピンポイントバリアパンチのエフェクトはクリアグリーンで成形されてることは箱横の写真でわかっていた。
わかっていたのだが、袋を開けてランナーを眺めていると中心部に向かって渦を巻いたディテールが掘り込まれている事に気がついた。

ピンポイントバリアパンチ!

えっ、なにこれカッコいいな。絶対ピンポイントバリアパンチさせて遊びたくなるやつだ。メインカラーのベージュもいい色で成形されているし、新しいキットのファーストロットなので筋彫りもバキバキだ。薄い色のランナーは墨入れした時の色の濃淡が楽しめていいんだよなぁ。そして、完全変形をオミットしているおかげか、パーツ数が思ったよりも少なく、スルスルと組み上がりそう。という感じで、ちょっと眺めているとすっかり「誰ぞ!ニッパーをもて!」という気持ちになってしまった。うおー今すぐ組みたい!

あんまり深く考えずにスーツケースに放り込んだのに、ランナーを眺めていたらすっかり元気とやる気が出てきた。思ったよりも効果があったので、次から同じ状態になったらプラモを抱えてどこかに出掛けてみようと思う。アーリーチェックイン出来るビジネスホテルでプラモ合宿というのも良いかもしれない。このモチベーションがあるうちに、家に帰ってアーティファクトの色ぬりを再開したいですね。

それでは!

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