涙の海で

波うちぎわで
白いスカートの 裾から見える
細い 君の足に すがる僕

白い つばの大きな帽子は 海からの風で
黒髪と 一緒に ひらひらしてる

一緒に飛び込もう
青い青い あの海に
なんて、もう言えない

海の水は しょっぱくて
まるで 涙のよう
僕たち どこでまた
あえるか なんて考えるのは 僕だけ

ひとりで 飛び込んでしまおう
暗くならないうちに

涙を流してしまおう
びしょ濡れの 心のままに

涙を流してしまおう
君の記憶まで 流してしまおう
いつか 懐かしさで
笑える、その日まで

波でゆれる 僕のココロは
きっと 君のココロから 遠く 離れてく

波は ふたり 引き離して
潮が流してしまうよ
僕の思い出になるように
君の面影を 流してしまうよ