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お金の使い方でわかる、その人のメンタル。

今回、給付金が出ました。
まだ受け取れていない人や受け取ることが困難な方もいらっしゃいますが、多くの方に、臨時収入が手に入ったこと、それもどのくらいの金額が手に入ったのか、隠すこともできない状況が来ました。
私は、これは、試されているなーと思います。

今回、臨時収入を生活費として使う方は、元々生活苦しかった方ですから、生活費用の出費関係を見直しできるところはしていけたら良いのですが、人には人の事情があるので、とやかく言えないものではあります。

問題は、実は、もっと根深い。

この臨時収入は、貯金にしよう、と言い出す人が一定数いらっしゃるのですよね。
なぜ、貯金なさるのでしょうか?
例えば、家を買うなどの具体的な目標があって、貯金をなさるのであれば、いずれ使うお金ですから、問題は、あまりないかと思います。
ただ、不安だから、またいつお金がある状況が来るかわからないから、といった理由ではないですか?
この理由で、貯金をなさるのであれば、実は、心の中に人の関係性を信じる力が足りなくなるほど裏切りを知りすぎたというサインであることに、まずは気付いた方がよいです。
というのも、人間関係において、信用関係がきちんと自分の元にあれば、お金のやり取りで困ることって少なくなるのです。
例えば、近い人間関係の距離感であっても、ストレスを感じないくらいに人懐っこい人には、お金関係なく、自分の困り事をお願いする仲間がいるわけです。
そこのベースがあって、ちょっとお金をのせるというものなんですよね。
お金って、ただの道具であって、お金がないことでつらいのは、人間関係において、優しくされにくくなることがつらいということが本質なんですよね。
包容力があればいいとはいいますが、WINWINの関係性でなければ、どこかで人は、いやになるものです。そうやって他人が去っていくのを長く体験すると、新しい人間関係ができてきても、信じられずに自ら幸福を壊してしまうのです。
距離感が近すぎると不快になったり恐れを抱いてしまう、という心理になるとき、そこに満たされない自分がいてるってことであり、不穏な自分がいて、不幸に安心する自分がいてるのですよ。

ここまで書いてあるのを読み進めていただくと、どれほど無目的な貯金ってヤバいかわかりますよね?

お金は、あくまでも、何でも引き換え券であり、お金を使うところは、あなたが欲しいと思っていたものであり、不足していた部分であり、あなたの生活において、より良くしようとしたときに必要な力なわけです。
お金で買うのがモノでも食べ物でも人でも、本質的には同じ人の時間とスキルを買っているのです。
なぜ、安くなるのかというと、機械化させて大量生産し大量消費できるようにしているから、安い値段でも提供できます。
逆に言えば、無料サービスは宣伝のためであることが多く、そうでない場合はボランティアとか趣味目的である場合もありますね(いわゆる金持ちの遊びです)人は、前者の宣伝であることを薄々勘づいていながら、無料のところだけ受け取って、とりあえずお金を支払わないという行動をとることがあります。というか、そういう人が増えたから長期間の不況を招いたとも言えるわけですね。
お金が手元に足りないときは、お金がないからという言い訳が立ちました。
しかし、今、給付金をもらえた人に関しては、その言い訳たたないんです。
十万円じゃ足りないっていうのもわかるのですが、実際、夫婦やってる人は二十万円もらえるし、子どもいてると子どもが多いほど金額増えるんです。
別に同居している人の関係性が親子でなくても、同居している人の数が増えれば増えるほど、基本的に世帯主に振り込まれる金額は増えていくシステムなわけです。
つまり、今回試されているのは、実は人を信じ、近すぎる距離感にどこまで耐えていけるのか、という話なんじゃないかなって。

コロナ騒動で一人暮らしで不安になったり寂しくなったりした人もいらっしゃることとは思います。
しかし、普段、近すぎる距離感による自らの加害性がもたらす不快感よりも、一人暮らしの快適さを選んでキレイな暮らしをしてきている自分がどこかにいないか、ということです。
しかし、遠い距離感を保ちながら不快感を避けて暮らすスタイルには、近すぎる距離感によるストレスを耐えるよりも、お金がかかります。
仲間ではなくて、その都度、外様にお願いするスタイルだからです。
正規料金として取られちゃうってことですね。
気持ちが全く入っていないと、お金があるうちだけのお付き合い、お金がなくなればサヨナラというわけです。
そうやって割りきって暮らすスタイルに慣れすぎていませんか?
日本の住宅事情ひとつとってしても、一人暮らし用の家は狭くてよいので、一人暮らしが実は割高とわかってても、一人暮らしする他ないくらいに嫌い嫌われてるという気持ちベースで人付き合いしているのではないか、と。

もし、のんきに人を信じられるのであれば、なにか事業を起こせば、お客様が必ず来てくれると思えるからお店も色々できてくるし、子ども産んでも育て上げきれると信じれるから子ども産んでみようと思えるし、他人の子どもを育ててみようとも思えるし、とりあえずチャレンジできるのではないかなって。
長い不況、とくに緊縮財政は、長い間人が人を信じられなくなった証なんです。
信じられないということは、あらゆる人間関係を破壊してしまいます。
信じられないから、たとえ素晴らしい恋人ができても信じられないから別れを選択してお互いに泣いてしまうんです。

で、別れてしまった関係性が、お金与えられただけで再び回復するのでしょうか?

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