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思考や興味関心の越境。

春、新生活をはじめる人も多くいるかと思う。
新しい出会いも多い時期だからこそ、こんなことも書いてみようかな。

実は、わりと人って、意外と狭い脳内世界の中で生きてる。

あなたには、同じ日本語をしゃべってるはずなのに、なぜか話が通じ合えない現象の経験ってあるだろうか?
この感覚の原因の一つとして、ひとりひとりの脳内のエコーチェンバー現象が働いてる可能性がある。
SNSサイトのタイムラインの出方で、エコーチェンバーという現象がある。
エコーチェンバーとは、ある特定のごく狭い世界の話ばかりがSNSサイトのタイムラインに偏って表示されていき、その偏った情報ばかり見聞きすることで、当人の話題や認知が歪んでいくので、検索ワードや発言や話題も偏っていくため、小さくて狭い世界に閉じこもったかのようになってしまう現象のことだ。

このエコーチェンバーが働いている人の場合、その人が囚われている界隈以外の話が入ってこなくなってしまうのだ。

その人が知らないワードを語ってみても意味を歪んでとらえたり、話が聞こえてるはずなのに聞こえてない、文字が読めてるはずなのに読めていない現象が起きやすくなる。
すると、話が通じ合えない現象が起きやすくなるのだ……。

このエコーチェンバー現象がバリバリきいていると、どんなに近所に住んでいても、その界隈にどハマリしている人以外の、他の界隈に住む人と会うことがなくなるし、逆に、同じ興味関心のあるコミュニティに属するならば、どんなに遠い地域に住んでいても、国境をこえて友達になることもあり得てしまうんだ。

だから、このことは、自分ひとりでは、なかなか気づくことは難しいし、なんとなく気付いたとしても、言葉に落とし込むことは難しいことかもしれない。

ただ、同じ狭い世界の中にずっといてる人だけでなく、ある種の思考越境者とも言える人も一定数存在する。
もし、あなた自身が、この思考越境者となったとき、右を向いても左を向いても、何故か同じ日本語をしゃべっているはずなのに、話が通じ合えない現象に遭遇しやすくなるのだ……。
思考越境者となりやすいのは、よく引っ越しをする人や、幅広い分野をまたいで友達や知人を数多く持つような人物だ。
あるいは、桁外れに頭の良い一面がある人物も、思考越境者となりやすい。
なので、たくさんのフォロワーやたくさんの数の友達を抱えているのに、誰一人そばにいてくれる実感を持ちにくくて、孤独感を抱きやすくなったりすることもある。

そして、日本の学区制というのは、地域文化の区分の源となりやすく、故に、エコーチェンバー現象を引き起こしやすくなる面がある。
田舎特有の噂話の原因も、実はこのエコーチェンバー現象で説明出来る。

気が合う人と、気が合わない人も、この興味関心のある分野の違いで、わりと説明がつく。

数多くの人が共感しやすい発言というのは、結局のところ……その人が繰り出せる最大公約数の人間あるあるネタなのだ。

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