三"実"一体「確実・堅実・誠実」〜欧州カタールW杯予選グループI 第6節 アルバニア🇦🇱 5-0 サンマリノ🇸🇲〜

構図としてはアルバニアはポーランドを追走するために大量得点での勝利が必要。裏のポーランド×イングランドの結果次第では2位浮上もある。勝ち点1ないし並んで最終結果を迎える可能性もあるため、どれだけ得点を積み上げられるのか。サンマリノはどれだけ2位争いをいじめられるか。そんな感じ。

アルバニア共和国🇦🇱

人口:約301万人 首都:ティラナ
FIFAランキング(21/8/12発表):69位
今大会成績: 3勝0分2敗 勝ち点9 得失点差±0
一口メモ:欧州で唯一のイスラム協力機構正規加盟国。

スターティングメンバー

交代:
46分 20番トラシ→21番ロシ
        8番バイラミ→17番ブロヤ
71分 14番ラチ→5番ラマダニ
81分  4番ヒサイ→22番ドカ
        11番ウズニ→16番チョカイ

サンマリノ共和国🇸🇲

人口:約33000人　首都:サンマリノ
FIFAランキング(21/8/12発表):209位
今大会成績: 0勝0分5敗 得失点差-18
一口メモ: 国民のほとんどが知り合いなため、裁判官は外国人が勤めなければならない。

スターティングメンバー

交代:
46分 4番トマジーニ→10番トマッシーニ
57分 16番ファブリ→15番コンティ
69分 13番グランドーニ→14番ザフェラーニ
        20番ハルシュ→7番ビタイオーリ
75分 8番ゴリヌッチ→21番バッティスティーニ

アルバニア　5 -  0  サンマリノ
25 シュート数 0
10 枠内シュート 0
72% ボールポゼッション 28%
得点者:32分マナイ、58分ラチ、61分ブロヤ、
68分ヒサイ、80分ウザイ(ALB)

1-0までは耐えられるが、2-0からは立て続けに。このグループIでよく見られる現象がまたしても。実力拮抗していないチーム同士の試合はなかなかにメンタルだなって。これはナショナルチーム同士の試合も高校生の試合も変わらない。確かにメンタルの影響は大きいのだけど、それだけじゃない部分があるからメンタルが大事なんだなって。不安要素がメンタルの弱さに繋がる。

"この試合の"両チームの印象

サンマリノ
これだけ選手のタレント力に差があれば選べるやり方も限られて来るのは仕方ない。これでいいんだ、が0-0の間は続けられるし、0-1でもナンニのワンチャンがあるからまだ舞える。勝ち点1を最大目標にする戦い方の中で、もう少し我慢できれば…というところ。彼らの歴史は終わっていない。

アルバニア
堅実に繋いで、堅実に守って。丁寧に、そして気持ちを切らさずに積み重ねた得点は5。決して爆発力のある攻撃陣ではない中でこれは大きい。得点パターンも多彩で、特に中央から運んでからサイド展開、縦のワンツーなど、今後に繋がりそうな勝利だった。

試合観戦記

アルバニアはバチッと配置を合わせた。完全なるミラーゲームの中で、1vs1が増える。そうなればより質が高い方が優位を保ち続けることができる。
5-0で容赦ないなって思うのだけど、少なくともアルバニアは相手を見ていた。相手に合わせてバチッとやって来た。それはリスペクト以外の何ものでもなく、アルバニアの堅実なサッカーを際立たせる。サッカーは相手があってこそ。改めて認識するに至ったし、アルバニアというチームの気持ち良さも、私の中でどんどん増しているのである。できればアルバニアをW杯で観てみたい欲も出てきているくらいには。

サンマリノは力負け。まさかのシュート0に終わった。こればかりは、少しも色気を出さない堅実なアルバニア相手には奇策など打てるはずもなく。ただ確実に弱みを引き出されて失点を重ねてしまった。このやられ方が一番キツい。何せ少しの希望も掴むことができない試合だった。チャレンジすら許さなかったアルバニアがすごいのだが、サンマリノとしては辛い思い出になってしまった。0に抑えるだけで引き分けを狙う、というのは得点の数で勝敗を決めるサッカーにおいては逆説的なものになる。何を理想として追い求めるかは難しいが、失点を前提とする戦い方ももしかしたら必要になるかもしれない。エース・ナンニはそこにいる。

それぞれの気になった選手

アルバニア
11番MF ウズニ
降りて顔を出してさばいたり、前を向いて運んだり。ラチとのコンビで中央を活性化。前がかりになってもおかしくないチームにおいて、堅実の中に変化をもたらし、変化の中に堅実をもたらせる。こういう選手は貴重。

サンマリノ
1番GK ベネッデッティーニ
5失点したけど、ファインセーブもあった。鼓舞もした。雨霰と打たれる枠内シュート10を5失点で抑えた。

結果と次節

この結果で、

アルバニアは4勝0分2敗 勝ち点12 得失点差+4
サンマリノは0勝0分6敗 勝ち点0 得失点差-23

で、アルバニアは2位浮上となった。

次戦は、

アルバニアがハンガリーとのアウェイ戦。
サンマリノがポーランドとのアウェイ戦。

となる。

勝ち点を積み上げるであろう裏のポーランドに対して、勝ち点1上を行くアルバニアは2位をキープするためにグループライバルのハンガリーとどう戦うのか。まだまだ2位争いは勝ち点2差の中でバチバチである。

その他のリーグ、その他の試合に関しては

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