私の絵を“トレパク”した人が死んだ

前提として、今回の件は相手が既に私の作品を「“悪用”した」「“盗用”した」ことを認めています。
本人は言いませんでしたが、私はそれが「トレパク」だと思ってます。

また、今回一番伝えたいことを前以てお伝えしておきます。
作品の“盗用”“悪用”は悪いことですが、死ぬほどのことではないです。
したからといって死ぬほど自分を追い詰める必要は無いですし、周囲も死ぬまで追い詰めることではないです。
何があっても誹謗中傷しないでください。

【追記:8/7 22:44】
書いてしばらくして冷静になって、一番伝えたいこと増えました。

これ。


はじめに

今回の話は、私の作品が“盗用”“悪用”されていたことがわかったことと、それからのことについて、私が自分の気持ちを整理するためにまとめたものです。

簡単な時系列 

8月3日(木)

①第三者の方による報告。
②該当作品を確認。その他にも私の作品と酷似したものが見つかる。
③相手のアカウントに質問。その後私の希望もありメールでやりとり。
④いくつかやりとりをして最終的に認める。
⑤相手は二人で活動していたとのこと(今後は盗用したとされる方をA、盗用に“関わっていない”としている方をBとする)。
⑥同人誌として頒布していたので、購入者の方々に対しては返金対応など筋を通すことと、謝罪文を公開することを伝える。

8月6日(日)

①Bからの連絡。この時点で初めて「悪用・盗用」という言葉を用いて謝罪がある。
②さらに、「相方Aが亡くなりました」と報告がある。私のリプライをきっかけに誹謗中傷がひっきりなしに届いたことと責められたことによる結果とのこと。

私の個人的な気持ち


以上が今回の簡単な顛末です。
これからまだ続くかもしれませんが、一先ず。

今回盗用されているという報告を受けた時、最初に思ったのは「またか」でした。たくさんではないですが、私の作品と“酷似”した絵を描いている人は見たことありますし、無断転載はたくさんされてきました。
そういったことについて、私は基本的に営利目的でない限りは黙認しています。なぜなら面倒くさいからです。一つ一つ相手にするのは疲れるし、相手するだけしたいことの時間が削られる、そういうのがとにかく嫌なんです。
今回の件も、相手がただ趣味の範疇だったなら「嫌だなあ」と思ってそれで終わりでした。
しかし、同人誌として頒布していたこと、並びに私の絵を私の意に反する形で利用されたこと、それらのこともあって今回は流石に許容できず、直接相手に尋ねるという、いつもならしないことをしました。

結果、亡くなってしまったと。
正直報告はにわかに信じがたく、言語化が難しい状態にあります。何せ展開が早すぎる。
「今回のことが死ぬほどのことか?」とは思いません。人によって傷つき方は違い、他人にとっては些細なことが当人によっては大きな傷となることなんて山ほどありますし、今回のこともそうだったのかもしれません。
しかしながら、複雑な気持ちです。
それでも、整理しないとパンクしそうになるためこうして文章にまとめました。

誹謗中傷についてですが、今回、私は私のツイートを見て察して怒っている人は見かけましたが、Aさんを直接責める人を一人も見かけていないので、「誹謗中傷がひっきりなしに届いた」という点についてピンときていないです。
当然、DMやメールなど私の目に入らないところでそういったことがあったのではないかと想像できますが、それでもひっきりなしに届く切っ掛けになるほど今回の出来事が多くの人の目に入るような大事になっていたとは思えません。
確かに私の場合フォロワー数が多いですが、それでも結構な数が海外の方だし、現在シャドウバンされているし、件のツイートもそんなに反応なかったですし、拡散する力なんて持ってないと思います。


“トレパク”だってそこまで責められることではない


とはいえ、実際に誹謗中傷した人がいたとすれば、それはAさんの私にしたこととは別に許されないことです。

今回誹謗中傷があったとして、どの立場の人がそれを行ったのか私にはわかりません。しかしながら、当たり前ですが人に「死ね」と言ってはいけませんし、作品の盗用も「死んで詫びる」ほどのことではないんです


私の正直な気持ち


一通り文章にしてみて、「死んでると思ってないだろ」と思われる内容になったなと思います。
ショックかつ防衛的に信じようとしていない部分もあるんでしょうけど、情報が少なすぎて、展開が早過ぎて、何より一度嘘をつかれたこともあるので、申し訳ないけれど、正直腑に落ちていません。

私のもっと個人的な気持ち


8月って私にとって特別な時期なんです。
もうすぐ誕生日だし。
特に今年は漫画を再開しようかと思って新アカウントを作って、少しずつ準備を始めていました。
絵を本にしてまとめようかとも思っていました。
メールアドレスも新しくしました。
その矢先にこんな出来事で、正直疲れてしまった。
最初のメールのやりとりで人の死が結びついてしまうなんて。

知っている人は知っている、はるか昔書籍化の話があった時も結局流れてしまった。
私が何かしようとするとうまくいかない。

絵を描くことは楽しいです。漫画も好きです。
私の作品が生きる糧になっていると、切実なメッセージを送ってくれた人もいました。
絵を描くことがでいいことがたくさんありました。

一方で、嫌なこともある。それも特大の。

どんな作品も人を傷つける可能性を持っているのはわかっているけれど、こんな形で私の作品が人の死と結びついてしまうなんて本当に地獄だ。

とはいえ、これからも絵を描き続けます。


Aさんにとって絵を描くことってなんだったんだろう。

最後に、Aさんのご冥福をお祈りいたします。


追記:8/7 22:44


読んでくださった皆さんの多くがおそらく思ったことと同じ気持ちです。
私だってネット初心者でもないし無垢でもないので、そう思っています。その後教えて貰った情報を踏まえても、そう思います。

けれど、「あなたを切っ掛けに人が死んだ」と言われたら、事実がどうであれ傷つくんです。
あの書き方も、事実がどうであれ私を傷つける意図が少なからずあったのではないかと感じる文面でした。
はい、私傷つきました。でもそれ引きずり続けるわけにもいかないので。

「騙されるわけないだろ」と気丈に振舞ってもいいですが、怒っているのも事実で、ショックを受けているのも事実で、傷ついているのも、混乱しているのも、「ご冥福をお祈りいたします」という気持ちも、「私かわいそう」と思っているのも全部事実で、それらを全部認めた方が現状把握がしやすいですし、なにより傷の治りも早いので、今回の記事には思ったことを素直に書きました。


最後になりましたが、読んでくださった方、心配してくださった方、ありがとうございました。
書いてすっきりしたので私は少し大丈夫になりました。
展開次第でこれから大丈夫じゃないときも来るかもしれませんが、その時はそういう波が来たと受け止めて、素直に傷ついて怒っていこうと思います。

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