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山鹿市立米野岳中学校のOB講演に対する懸念と疑問

2024年5月に山鹿市立米野岳中学校で行われた中原功寛氏によるOB講演が開催されたことに対して、大変疑問を持ったのでnoteに文章をしたためることにしました。

中原功寛さんは米野岳中学校のOBで、ハーバード卒のベンチャー企業家として活動されています。それだけ聞けば、中学生に対して講演をする資格を十分に持っていると感じるかもしれません。

しかし、同時に中原功寛さんは、過激な経営スタイルの起業家であって、後に詳しく書きますが、経営するベンチャー企業が行政処分を受けたこともあります。

そういった過激な人物が、中学校のOBとして講演することに対しても疑問ですし、下記のように山鹿市が公金を使用して中原功寛氏の広報活動でも行っているようなリリースを出すことにも大いに疑問です。

米野岳中卒業生の中原功寛さん(YAMAGA BASE 共同代表)が後輩たちに講演をし「人にどう思われても自分がやりたいことをやってみる」「いろいろなことに挑戦して道草を楽しんでほしい」と、実体験を踏まえて挑戦することの大切さを伝えられました。

https://www.city.yamaga.kumamoto.jp/kiji0031956/3_1956_shiryou1_wjndr2ui.pdf

過激な経営スタイルの中原功寛さん

中原功寛さんは有名な葬儀ベンチャー企業である『よりそう』の創業メンバーであり、執行役員を務められていらっしゃいました。

『よりそう』という企業は物議を醸す経営で知られており、ネット上では批判の声も多く見受けられます。実際、ネットで『よりそう』と検索すると、その経営スタイルに疑問を呈する記事が簡単に発見できます。

例えば、『よりそう』が宗教行為をAmazonで販売し仏教業界と大揉めしたことなどがあり、かなり物議を醸していました。

また、『よりそう』のマーケティングに関して、著作権などの法令を遵守する気が全くないとされ、葬儀の専門家から名指しで「クズ」とまで批判されている記事もあります。

さらに、『よりそう』は顧客に実際よりも料金を安く見えるように表示していたとして、景品表示法違反で処分を受けています。

『よりそう』は葬儀業者ですから、顧客の多くは肉親を失った瞬間の方々ばかりです。そういった普段よりも判断力が低下している方々に対して、価格を誤認させるようなビジネスを行っていたという事実があります。

『よりそう』のように特殊な心理状況にある顧客に対して、行政処分を行われるような商売を行っていた企業に好感を持てる人は限りなく少数派だと思われます。私自身は強い嫌悪感を覚えています。

そのような企業の創業者の一人であり、執行役員を務めていた中原功寛さんが公立中学校で講演を行うことが適切なのでしょうか?

しかも、中原功寛さんが子どもたちに届けたメッセージは、「人にどう思われても良いからやりたいことをやってみる」です。

身内を失ったばかりの人たちに対して不当な営業を行い、行政処分を受けるような商売をすることを、中学生という多感な時期の子供たちが肯定的にとらえるようなことが無いか非常に心配です。

なぜ、山鹿市は公金を使用して、物議を醸す経営者である中原功寛さんを講師として招く必要があったのでしょうか?

地元には他にも活動している経営者は多くいるはずですが、なぜ中原功寛さんなのでしょうか?

いずれにせよ、中原功寛さんが企業家として圧倒的なメリットを得ることは確かです。

山鹿市が中原功寛さんの社名と顔写真入りのプレスリリースを出しているわけでから金銭換算すれば大きなメリットがあることは確かでしょう。また、メディアにも露出していることから自身のビジネスのPRという意味でも、金銭換算すればそれなりに利益を得たことになると思われます。

そのような中原功寛さんが受けるメリットは、公金と公立中学に通う子どもたちが原資となっていると考えられるわけで・・・。

なぜ、山鹿市が、公立中学校の子どもたちに対してというか、子どもたちを使用して、こんなことをするのか大いに疑問です。

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