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第二の人生74

夏のジメジメした湿気が減って、乾いた空気が気持ちよく、秋の気配を感じる9月下旬。

涼の運転するプリウスの助手席に座っている紗奈美は、腰をモゾモゾ動かした。

あ…あなた…もう…もう…無理です…と顔を真っ赤にしてウルウルした瞳を涼に向けた。

涼は、ちょっとニヤッとした…が、ん?と言う顔をしてとぼけた(笑)

ウッ…アッ…ダ…ダメッ…ンッ…ンフッ…アッ…アッアッアッ…イ…イクゥ…イッちゃいます…アッアッ…アーーーー!!
紗奈美は、下半身をビクビクさせながら、絶頂に達してしまった。
ハァハァハァハァハァハァ…と肩で息をして、目を閉じて、くったりしていたが、アッ…ダメ…ダメです。凌さん…お…お願い…また…またイッちゃうから…ウッ…イ…イヤッ…ダメッ…ダ…メェーーー…と小さく叫んで、気をやってしまった。

涼は、満足そうに紗奈美を見てポケットの中のリモコンスイッチを押してオフにした。

今日の紗奈美は、白のスーツ上下。タイトスカートは膝上の丈でジャケットの下はサテン生地の黒のブラウン。黒のストッキングに黒の7センチヒールを履いていた。
ストッキングはサスペンダー型で股間の部分が空いているタイプで、下着は赤の上下お揃いのブラとTバックだ。で、このTバックの中にリモコン操作で動くバイブが仕込まれてあった。

涼…さん…もう…わたしも…と言って、紗奈美は涼の股間に覆い被さるように顔を近づけて、涼のジーンズのベルトとホックを外して、パンツの上から手で涼のを摩り、中から涼のを取り出すと口に咥えていった。
舌を絡ませてしゃぶりつき、頭を上下に動かしながら手も同時に使ってしごいていく。
涼もあまりの気持ち良さに我慢できずに10分ほどで紗奈美の口の中に放出した。

紗奈美は満足そうな顔で、涼に微笑み、涼さんも気持ちよくなってくれて嬉しい♡と喜んだ。

この日は、紗奈美の実家のある街まで、車で数時間のドライブを兼ねて来ていた。
紗奈美にとっては、あまりいい思い出のある街ではないが、涼が知人の不動産業者から、一度見て欲しい土地があると依頼されて、休日を使って見に来た先が紗奈美の実家のある街だった。
しかも、現地に到着するとそこは紗奈美の実家のすぐ側で、紗奈美もビックリしていた。

あなた…あの角に見える日本家屋…白壁の…あれが私の実家なんです…。

そっか…でかい立派な家だな…紗奈美は車内にいていいからな…と言って涼だけ車から降りて、不動産業者の関係者達がいるところへ向かって行った。
紗奈美からは、少し遠目であったため、誰がそこに集まっているのかは不明だった。
しばらくして、車に戻ってきた涼が開口一番…

驚いたよ!これ…紗奈美の身内か何かか?と言って名刺を紗奈美に見せて来た。
そこには紗奈美の兄の名前が書かれてあり…紗奈美もビックリしてしばらく、絶句した後に…兄です。と呟いた。
ど…どうことだったのですか?

うん。不動産屋に事前に聞いてた話しだと、事業に失敗して、かなりの負債を抱えている人がいて、資産を色々売却して返済に当てたがっているって話しだったんだが、その事業に失敗したと言うのが、紗奈美のお兄さんらしいな。

そうですか…。世間はやはり狭いものですね。まさかあなたのところに兄の案件が持ち込まれるとは…。

まぁ確かにそうだな。

で、どうするんですか?

うん。買ったり投資したりするつもりはないよ。

何かお話しされたんです?

うん。不動産屋が俺のことを紹介して、市の職員ではあるけど、複数の不動産を持っていて、転売や投資で色々と財を得ている方ですって話すと目をキラキラさせて、めっちゃ頭を下げられて、ぜひとも助言やいい不動産情報を提供してくだいって、できれば不動産についてのアドバイスもいただきたい…みたいなことを言って、食いついて来たよ(苦笑)

それであなたは、どうされたんですか?

うーん。まぁ色々と周辺調査なんかを個人的に行った上で検討はしてみますが、期待はなさらないでくださいって言っておいたよ。

そうですか…なんだか申し訳ありません。

(笑)気にしなくていいよ。でも理由はどうであれ、紗奈美のお兄さんのことを知ることができたってことは、俺的には良かったよ。でもお兄さんが紗奈美が俺の大切なパートナーって知ったらどんな反応するかな(苦笑)

かなりビックリするでしょうけど、恐らくは私にあなたとの間を上手く取り持って、どうにかしてお金を引っ張り出させるように仕向けてくるでしょうね。でもお願いですから、仮にそんなことがあったとしても、耳を貸したりしないようにお願いします。

俺は大丈夫だよ。何よりも紗奈美が傷付かないこと、紗奈美の穏やかな日常が俺にとっては最優先なんだから…心配しなくていいよ。

あなた…ありがとうございます。
紗奈美は、そう言って瞳を麗せてまた涼平の股間に顔を埋めていった。

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