クイズ大会の得点表示について自分なりの考えをまとめてみることにした

 皆様、こんにちは。時を止めた化石でございます。こうやって長文を書くのは初めてなのでこれが我氏の処女長文ということになります。(どーでもいいけど処女作とかいうときめっちゃ噛むんですよね。)

 始める前に恐らく我氏を初めて知る方もいらっしゃるかと思いますので我氏の経歴を箇条書きで語っておきます(必要ない方は飛ばしてください)
・高1の7月にクイズ界入り
・元演劇部のスキルを活かし問読みに、PCの趣味を生かして得点表示に目覚める
・個人杯「創夢杯」を開催(過去3度)
・2020横横例会で手書きの得点表示を担当
・Twitter、ドレッドノート上に得点表示おもちゃを掲載
・QuiCK横須賀2021で得点表示作成

得点表示の見た目について

 さて、得点表示に関する記事が上がり界隈が騒然とした時期からは少し離れましたが、ようやく時間ができましたので私もお気持ち表明をさせていただこうかと。
 基本的にまず機能がしっかりしているかが問題なので見た目を気にするのは(特に初めて作る人は)後回しでいいです。いくらカッコよかったって動かなかったら元も子もありません。(イケメンだけど性格悪い人とか浮かべれば……)

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 ここで我氏が公開してる得点表示おもちゃを持ってきました。正直デザインとか見た目とかへったくれもありません。最小限動く機能を備えたのがこれです。これでも使用実績あったりするんです…(このツイート見ていただければ+岐阜のクイ研で採用)とりあえず得点表示の見た目とかで悩んでる方がいたら「動けば問題なし、それより問題の質を上げるとか裏どりやり直すとかに使ったほうがいい」と声をかけてあげるのがよいかと。デザインの洗練は暇な時にやればいいんです。大会で一番大切なことは「いいクイズを出す」ことですからそちらの方に時間をかけたほうが全然いい大会になります。必要最低限のものさえ作ったらあとは他の部署を手伝いましょう。

どうしてもデザインを極めたい人へ

 さて、得点表示の本質の作り方は今度別記事にまとめるとして、デザインの極め方についてです。さしずめ応用編と言ったところでしょうか。ここからは自己表現の世界=我氏も完璧に極めたわけではないので別にここは違うだろという点は無視して全然OKです。
 
ここで、我氏が「暇な時にやれ」といったのはやるからにはできるすべての知識を生かして最高の表示を作ってほしいからです。中途半端にやると、かえって見づらくなったり(得点表示としては致命傷)、気が散る表示になってしまいます。(これは極めすぎてもそうなるかも?)ですので、どんな時も見やすさを追求することを第一においてください。

1.色づかいは気を付けたほうが良い

 一般的に得点表示はExcelで作られることが多いですが、色を選ぶときどうしても「標準の色」に視線が行ってしまいます。実際我氏の得点表示でも表示の部分は「標準の色」から選んでますし、それだけ使い勝手がいいのは確かです。ただ、基本的には三原色をすごい簡単な比で混ぜている色がほとんどでしょう。そうするとどうしても人間の目には好ましくない(=見ていて疲れる)色になってしまうわけです。そこで登場するのが「テーマの色」です。我氏はExcel2013ユーザーですがそんな前でも

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 これだけ(実はもっと)の配色があります。ページレイアウト→配色でずらっと出てきますのでぜひ使ってみてください。(暖色系と寒色系が最低1個は混ざっているのがおすすめです)

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 テーマの色を使うだけで明るさの幅もこんなに広がります。できるだけ同じような明るさで統一してあげるのがよいでしょう。

 さらにはテーマに欲しい色がないという場合は自作してみるのも手です。幸いOfficeシリーズには「その他の色」という項目もありますので、そこで調整するのも手です。そこで手助けになるのがこんなツール。Adobe Color CCです。

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 Adobeと聞いて有料と引っ込む方もいらっしゃるかもしれませんが、これは無料、アカウント無しで使えます。どういうツールかというとどこかに適当な色を入れると勝手に調和する色を出してくれるという超使えるツールです。(我氏は動画の配色を決める時に使ってます)
 また、グラデーションを使うという手もあります。ベタ塗りよりなんかちょっと調和された感じになる(とがってた色がソフトになるとでも言っておこうか)のでおすすめですが、グラデーションは賛否両論ありますし、扱いが難しいのでさらに余裕あるときに手を出してみると良いでしょう。

2.線を使わないで区切る

「線を使わないでどうやって区切るんだ!」と思った方は多いと思います。使うのは余白です。余白と言えば作ってるとき微妙に余ったりしてうんざりしてる方もいらっしゃるかと思いますが、そのうんざりしたやつを使っちゃうんです。

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 というわけで線を消してみました。線はないのに不思議とこの数字は誰の数字か、意外と分かりますよね?(分からなかったらごめんなさい)こんな感じでほどよい余白があれば線なしで区切れちゃうんです。(ただし多人数になると狭くなる傾向があるので線を付けたほうが良いかも)そうするとちょっとスタイリッシュな感じになります。(必要以上に語らないスタイルみたいな…?)線を使っていた人はちょっと物足りないように思えるかもしれません。そういう時は近くの人に見せて意見を仰ぎましょう(超重要)余白の取り方がよくないのか、ただ単に線がない状態に目が慣れてないだけなのか、初見でいきなり見せられた人こそ意外に直感で分かったりするものです。
 また、取りすぎるのもよくないです。実際、2列目以降の「あああ」の欄にはちょっと違和感を感じる人もいらっしゃるかと思います(実は我氏もそう)。

3.単位とかは小さくする

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 というわけで今度はQuiCK横須賀の上の方を切り取ってきました。最上段、ラウンド名とかルールが書いてあるところですね。よく見ると「2はでかいけどnd Roundは小さい」とか「30はでかいけど限定問題数とかは小さい」とかに気づくと思います。ぶっちゃけ数字が分かれば他はなんとなく察していただけるので小さくした方がむしろメリハリが出るんですね。ただ、これは弱点があって、2段目を見ていただくと序数のstとかthとかのサイズは変わっていません。実は関数で制御してると部分だけ小さくとかが出来ないんです。ですので直接打ち込んでるときにだけこっそり試してみてください。

4.モチーフを何かもつ(超おまけ)

 身近に、「何かを表示している」物はたくさんあると思います。その中からこれをまねてみようとするとより個性が増します。しかもいいものを選べばデザインがしっかりしているので勉強にすごくなります。(趣味と似ているものを選ぶとモチベアップにもつながったり。)まずは、「この大会の得点表示がよかったからマネしたい」からでもいいので目標みたいなものを探してみてください。

まとめ

 ここまで小さなコツをお伝えしてきました。やっぱりデザインの世界になると全体の中で、レイアウト=全体にかかわる大雑把としたものとこまごまとしたところの両方をうまく扱う必要があるので結構難しいですし、やってる最中に精神を削られることもあると思います。(そもそもExcelって表計算ソフトだし。)でも、極めるとめちゃくちゃいいものになりますし、脇役(得点表示ははっきり言って主役ではありません←今更) がよいと主役もよくなるでしょう(100%とは言えないけど)。意識するのは「余白と色を使って見やすく」これに尽きます。ぜひ余裕のある方はあと一つ凝ってみたらいかがでしょうか?

以上、ここまで時を止めた化石がご案内いたしました。(2022/01/20)

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