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言葉のアートを奏でる成田悠輔さん

4か月でフォロワー数プラス8万人超え

最近、Youtubeやアベプラを始め、地上波にまでもコメンテイターや番組の司会として引っ張りダコの成田悠輔さん(@narita_yusuke)。10月初めには3.6万人だったフォロワー数は今や12万人超え(2月13日時点)、月に2万人強(1日約666人)が成田さんファンになっている計算だ。
(※追記:3月23日現在 フォロワー15.5万人

今回こちらの対談動画(https://youtu.be/ekOqOMk1YsU)⇩を見て

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どうしてこんなにも加速度的に有名になり、人気を博しているかが少し分かった気がする。一言でいうと、それは

成田さんの言葉が”アート”だという事。

「若者は独占国を作るべし」など、世間の一般常識に真っ向から立ち向かうような、視聴者やその場にいる誰もが考えもしなかった斬新な切り口から言葉を放つ。そして、そこから展開される議論は、まるで初めて見る景色のようだ。

武田双雲さん曰く、”基本設定をバグらせること”がアートだと言う。「どうやって格差をなくしたらいいのか?」という議題に対して成田さんは、「格差は作ったほうがいい」と、会場全体が「嘘だろ!?」「そこ行く!?」「まさかそんなそんな訳・・・!」と思うような衝撃的なタイトルをひっさげ登場し、会場を凍り付かせる。

しかしそこから織りなす議論は、その突拍子のないタイトルからは想像もつかないほど詳細で論理的なデータ等に基づいている。さらに、誰もが理解しやすい言葉で、何の突っかかりも疑問符も浮かばせずスッと脳にダイレクトに入ってくる天才的な心地よさ。タイトルを聞いた時には納得するなど1ミリも思えなかったのに、数分後には「なるほど・・・」と思わせてしまう。このあっと驚く様がまさに「言葉のアート」だといえる。武田双雲さんは、成田さんの弁論術を時空を歪ませた絵を描くピカソのような感じであると表現していた。

コナンのような感覚

私が成田さんの話を聞いた時にコナンの謎解きのようにワクワクドキドキする感覚を得たのはこういうことだったのかと理解できた。「犯人はこの人だ。」とコナンが言う。そこにいる皆が「え!嘘だ。」「まさかこの人が犯人なわけない!だって・・・!(常識的に考えられる、いかにも正しそうな理由)」と思っているところ、事件の詳細や完全な推理がなされていく。何となく潜在的に感じていた違和感や矛盾を暴き、なんの反論の余地もなく「あぁ、そういう事だったのか。確かに...」と圧倒的に納得させられる。そんなコナンのような感覚が成田さんのスピーチにもあった。

潜在的な欲求を満たしてくれる

それ以外にも、成田さんの議論には「そう。それが言いたかった」「聞きたかった」、「欲しかった!」という聞いている人自身も気づいていなかった”潜在意識にあったニーズ”を満たしてくれる気持ちよさがある。

例えば、日韓関係についての議論でのこと。一般的な感覚としては、「んー別に日韓関係ってそんなに気にならなくない?KーPop聞くし、韓国料理もおいしいし。なにがそんなに問題なんだろう?」と思っている。でもなんかはっきりとこれがこうだ!と主張することはできないでいる。そこに成田さんが、

「ぶっちゃけこうやって皆で戦後最悪とかいって議論する事が1番良くない思う。日韓関係や外交どうこうって外交問題だから政治家のおじさん達が職業的にやってるバチバチだと思う。
みんな外交カードを使って自分のキャリアや支持率を上げたりする為に頑張ってる。普通の日本人や韓国人はぶっちゃけそんなに興味を持っていない。大昔のゴタゴタとかどうでも良くて、美味しい韓国料理があれば食べに行くし良いKPOPがあれば聞く。その程度の話。
僕たちが妙に深刻に日韓関係について勉強して真剣にを議論しちゃうと、あたかも普通にの人にとっても重要な問題かのような雰囲気が漂ってくる。すると政治家が更にバチバチやる餌を与えることになってしまう。1番いいのは余り気にせず日常をやり過ごすこと。」🍶

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そう。それ、それが言いたかった。思っていた。けど脳みそが知識が足りなくて言論化できなかった。自分の頭では考えても出てこない答えを、計算機や機械に頼って出力したような感じの爽快感。ぐーの根も出ないほどの納得と同意。どうでもいいことを、なぜどうでもいいのかという事をきちんと説明するのは実は凄く難しい事だと思う。

日韓の問題を熱く議論している政治家のことを

「政治家のおじさん達が職業的にやってるバチバチ」

これ以上に分かりやすい言葉があるだろうか。子供にもわかる言葉でいながら、全てが集約されているこのワードチョイスはまさに芸術的である。最後はユーモアセンスで場を和ませ、こんなにも過激なことを言っているのにも関わらず丸く収める。なんか成田さんの弁論はアートであり音楽かもしれない。

自分が思っていたモヤモヤの解決ににプラスしてそれ以上の、自覚していなかったニーズにまで答えてくれている。これが欲しい。と顧客が自覚しているのが顕在ニーズで、本人が自覚していないが潜在意識にある欲求を潜在ニーズと呼ぶ。Iphoneは消費者の潜在ニーズを満たした代表例だといわれているが、成田さんの人気爆発の裏には、この潜在ニーズを満たす点にもあるのかもしれない。



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