私が私であるために。
私が私であるために必要なこと。それは、わがままでいることだ。
私はみんなにはどう映っているのだろう、って不安になる時がある。作りすぎた雰囲気がバレていないかな、笑顔が変だって思われていないかな、嫌な目だって思われていないかな、そう不安に思うことがある。
人が嫌いでなるべく関わりたくなくて、大きすぎる夢とか綺麗事を語る人をキツイと思っていた頃だってあった。そんな私に正面切って向かってきてくれたのは「リクルートを超える会社を作りたい」と、大きすぎる夢を持った16歳の冬を過ごす男の子だった。
いつまでも自分の夢を語って、” 頑張る人の背中を胸を張って押せる社会を作りたい " と、真剣に綺麗事を語っていて、この人はきっと私なんかとは違うキラキラした世界線で生きている人なんだと思った。
でも、そんな彼が私の同期で、そんな彼のおかげで私が変わった。
陽菜、君は今更に他者と生きねばならない環境に戸惑いを感じながら何となく生きています。やれることもやりたいこともなかった君は、求められる場所に収まることを覚え、しんどい思いをしたこともあるし、よく分からない疲労感に襲われたりしてやっぱり人間と生きるって難しいな、って思った。
だけど、人と生きるって面白い。
人と共存することが苦手なのに誰かのためのコミュニティを作ることをやめられない人。誰よりも熱くて誰よりも自由で誰よりもストイックで真っ直ぐな人。しっかり高校に通い、受験勉強をこなしながらみんなの緩和剤をやってのける鬼の副長。いつだって人の顔色を伺ってしまう人。不器用すぎることを逆手にとって自分の苦手を受け止める強さを手にした人。自分に素直になれない人。他人の感情を持ちすぎて自分の感情の置き場を失う人。人の幸せが自分の幸せだからと言って他者の幸せに貪欲な人。助けてって言える強さを持っている人。自分のために生きることが誰かのためになってしまう人。
本当にたくさんの人がいる。私って人に恵まれている。
私に対して素直になって欲しいと願ってくれる人がいたけれど、いじめてくれる人もいた。私を必要だと言ってくれる人がいて、私を見捨てていく人もいた。私のおかげだと声を上げてくれる人がいたし、私を嫌う人もいた。
でも私はみんなが好きだ。どんな感情を抱く人でも自分の腕を精一杯伸ばしてグワーってしてギューっと抱きしめたいほどに大好きだ。
私は、この人たちに生かされていると思うからだ。
いなくなる人はいなくなるし、どれだけ喧嘩してもムカつくと感じても横にいる人は横にいる。だから好きなことをやるしかないんだ。これを19年目の人生で学んだ。
私は今関わっている人たちに生かされている。
私をつくっているのはきっとあなただ。
ありがとう。私と出会ってくれて。この恩をちょっとずつみんなに返していきたいなと思う。それまでは死ねないなと感じるわけです。
未来の私へ。
君は今日も誰かに生かされているんだ。だから今日も誰かのために生きてね。そして幸せになって。もう少し頑張って、今の私は君を好きになるから、だから少しだけ心配しなくていいよ。
好きなことをして。そしてわがままに生きろ。
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