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棋は対話なり。そして負けたくない。

囲碁20級・将棋10級・連珠2級のかさじぞうです。バラつきひどいな‥こんにちは!

先ごろ、連珠の級位者大会に参加してきました!

連珠社公式有段者でなければどなたにでも開かれてる大会で、ルールが分かればオッケーくらいの好ましい緩さです。お子さんもいるし、また他のボードゲーム界隈から参戦する猛者もいて熱い戦いが繰り広げられます。

いつだったかは、決勝戦となった対局が芝野さん(囲碁棋士)vs牧野さん(将棋棋士)で端っこで参加してた私は目を白黒させてたこともありました笑

私と言えばこの級位者だけの大会に参加し始めて3年目となりますが、だいたい真ん中辺りの順位をウロウロしております。

なんとかして上位に入って昇段したい!有段者の大会出たい!と必死になるも鈍臭さと物覚えの悪さではトップクラスなので夢のまた夢。笑(※厳密にはネット対局アプリ五目クエストで初段以上あると出られる事もあるので全く出られない訳ではないです。が、自分の力で出たい!)

現状私が出来る範囲の読みは、まず私に最速の寄せが無いか。無かったら相手にはあるか。これを1個1個確認しながら手を考えるので精一杯。

ただ本当に1個1個読んでたら持ち時間がすぐに無くなってしまうので、苦手な詰連珠を沢山解いてスピードアップ出来るように準備しました。

大会当日。本当に詰連珠したのかと自問したくなる見逃しや勘違いを連発し、世界一自分で自分が信じられない状況に。

そして痛恨の1敗。参加者の顔ぶれ見るに、上位に入るには全勝を狙う勢いではないと無理だと判断していた私には悔やんでも悔やみきれない敗戦でした。

気持ちが折れる寸前だった私は思わずスマホをつかんで師匠へ泣き言を送ってしまいます。師匠からは一言「大会は実力以外の要素も関わってくるので難しいですよね」と。

え?‥

実力以外の要素って何ですか?


と、謎のまま3勝1敗で迎えた5戦目。全勝でトップを走る方との一局。

彼女は大会に来た当初から読みの力が級位者では無いのでは‥と感じてた方で、目一杯時間使って考えられる強さに常々尊敬しておりました。

案の定、初対局から一度も勝ててません。

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出だし、疎星から良くある形に。

読みの鋭い相手に隙きを見せないようにと打ったつもりが消極的だった様で、20手目〜24手目鋭く力強い攻めが飛んできました。

彼女の打ち手からは明らかに優勢に立ったという力強さを感じます。

私の棋力で見ても、いくらでも攻める形が作れそうな白に対して攻めの形が出来てない黒。受けるしかありません。

一瞬青くなったものの、最善の受けはどこか必死に頭を動かします。

だって負けたくないから。弱いけど。

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最善がどこか分からないものの、隙きあらば私からも攻めるぞの意思表示はしたつもりです。

少しずつ形になる黒石。狭さがネックでしょうか。

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右下は上手く行かない攻めでしたが、あまりにも私の“負けたくない”が伝わったのか彼女の攻めのスピードが緩み始めます。白に勝ちがあったのですが、お互いそれが読めないくらい怖くてギリギリに追い込まれておりました。実際この辺りから二人共1分切ってる状況です。

負けない‥負けたくない

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そして打った59手目。最初に攻めが失敗した右下への狙いと左側の両方に狙いをつけました。

強引と思われましたが、これが決め手になって私の勝ちとなりました。

私はその場に倒れ、彼女は手に沢山の汗をかいておりました。

今見返すと沢山のミスをしていますが、この時は私も彼女もこれが最善でした。

彼女からも伝わる負けたくないという気持ちと私の気持ちがぶつかる対局。

こんな経験は初めてです。

今までに将棋も連珠も比較的大会出てるのに‥

これが実力以外の要素なのでしょうか。普段は最高に弱気なのに、この時はそんな余裕すらありませんでした。

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何か少し自分の中で変化が起きそうです。

お相手の李さん、棋譜中継してくださったまいこ先生、師匠、練習に付き合って下さる連珠プレーヤーの皆様のおかげです!ありがとうございます!

そしてここまで読んで下さった皆様、ありがとうございました!

連珠、面白いですよ笑






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