「和文化を社会的意義のあるものへ」研究会(by葛西 啓之)

いのちとぶんか社 代表取締役社長/プロ和太鼓奏者。 東京大学文学部卒業後、(株)電通に…

「和文化を社会的意義のあるものへ」研究会(by葛西 啓之)

いのちとぶんか社 代表取締役社長/プロ和太鼓奏者。 東京大学文学部卒業後、(株)電通に入社。2013年同社を退社し、プロ和太鼓奏者へ。 2022年、(株)いのちとぶんか社を設立。 「ぶんかでいのちを守る」をモットーに、日本の文化の発展に寄与できるよう様々な活動を行っています。

最近の記事

「JAPANOTE」公演終了!

みなさまこんにちは。 さて、2/18-19に行われました一大プロジェクト「JAPANOTE」。 全2公演を無事に終えることができました。 出演者皆様、スタッフの皆様、当日会場にお越しくださいました皆様、そして本プロジェクトを応援くださいました全ての皆様に、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。 「文化と社会をもっと密接につなげたい」という志をもった2016年。 その想いのもと毎年チャレンジを重ね、何度も壁にぶつかり自らの勉強不足を痛感し、そして今回、たく

    • 2月18日&19日「JAPANOTE」開催決定!

      大変久しぶりのnote更新。 2023年2月18,19日に、わたくし葛西啓之の人生をかけた一大公演、「JAPANOTE」を開催させていただく運びとなりました。 「JAPANOTE」は「日本の美意識の復興と創造」をコンセプトに、日本の美意識を軸にした社会の変革・心理変容・環境変容を目指すプロジェクトです。 3〜4年前から構想を練ってきたプロジェクトでして、元々は「自分が生きている内にいつかやりたいことの一つ」だったのですが、この度たくさんの方々のお力添えをいただき、早くも

      • 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」にみる和文化の真髄3 〜漆と闇の文化〜

        みなさまこんにちは。 葛西です。 いはやは、残暑厳しき折、もう9月も末だというのに29度。 秋の到来が待ち遠しい今日この頃でございます。 さてさて、本日も一緒に、谷崎潤一郎「陰翳礼讃」について読み進めていきましょう。 本日は「闇」に関するお話。 この「闇」というキーワード。 陰翳礼讃はじめ、日本文化を研究する書物の中で頻繁に出てくるワードであります。 日本文化とは、すなわち「闇の文化」である、と。 最初こそ「はて?」という感じだったのですが、いろいろ勉強しているうち

        • 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」にみる和文化の真髄2 〜「明かりの感覚」と「垢に対する美意識」〜

          みなさまこんにちは。 葛西です。 さて、「和文化を社会的意義のあるものへ研究会」第四弾。 今回も前回に続き、谷崎潤一郎「陰翳礼讃」から、和文化の真髄に迫っていきたいと思います。 どうぞ皆様、一緒にお楽しみください〜✊ さて、本日は「紙」について。 現代の一般的な感覚でいうと、「紙」の違いって、そんなに普段気にしないですよね。 デザイナーさんや画家さんなど、専門的な仕事をされている方は別かと思いますが。 そんな「紙」という観点からも、谷崎先生は「和」というものの真髄を

          谷崎潤一郎「陰翳礼讃」にみる和文化の真髄1

          みなさんこんにちは。 葛西です。 すっかり秋っぽくなってきましたね〜 みなさまいかがお過ごしでしょうか。 大変な状況下ではありますが、本日は小学校にて演奏をさせていただきました。 マスク越しではありましたが、子供たちの笑顔に触れられ、とても素敵な1日となりました。 1日も早く、笑顔で触れ合える日がきますように。 さて、「和文化を社会的意義のあるものへ」研究会、第三弾。 前回の投稿で、「和文化は、”思いやり”を育む装置」としての役割を果たせるのではないか?という仮説をご

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          資本主義社会の崩壊と、和文化の可能性

          みなさまこんにちは。 葛西です。 和太鼓彩の楽曲「散ればこそ」中の写真。 めっちゃ叫んでる〜 さて、「和文化を社会的意義のあるものへ」研究会ブログ、第二弾。 本日は「資本主義社会の崩壊と、和文化の可能性」について話してみたいと思います。 —————————————— 「資本主義の崩壊」が叫ばれて久しいですね。 私の記憶では、2000年頃から、「資本主義の次に来る、持続可能な人類の幸せのあり方」について様々な場で討論されていたように思います。 もっと遡れば、1960

          和文化を社会的意義のあるものへ

          みなさまこんにちは。 はじめまして。 和太鼓奏者の葛西啓之と申します。 わたくし、「和文化を社会的意義のあるものへ」ということを人生モットーにしてまして、このブログでは、「和文化が今の時代、どうすれば社会に貢献できるか?」という研究成果や考えを綴っていきたいと思います。 note上でたくさんの方と意見を交わしたり、実際にテストマーケしたり、いずれは書籍化していったりしたらいいな〜なんてことを夢見ながら、地道に書き溜めていきます。 ご興味ある方はぜひ積極的に絡んでいただけ