note囲碁ドリル19 シチョウ
前回は囲碁の「両アタリ」を紹介しましたが、自分が「両アタリ」されないように気を付けなければなりません。
今回も手筋の「シチョウ」という形を紹介します。
シチョウとは
シチョウは相手をアタリにし続けて最終的に相手の石を取る手筋のことです。
問題
さっそく黒先で問題を考えてみましょう。
黒△が白に取られそう場面です。黒は黒△を助けるために白×を取りにいきます。
失敗
黒は白×を「アタリ」にするため黒1と置きます。
白はアタリを回避するために白2と逃げます。
ここで黒3ともう1度アタリにしますが…
白4と置かれると取りたい白×を含む白石が、脱出に成功してしまいました(失敗図の白×を含む4つを黒はアタリにできません)。
黒3で白をアタリにする方向が違うのです。
正解
黒3は七7に置くのが正しいです。
続正解
白はアタリを回避するために白4と置きますが、今度は黒5で白4つ(白××、2、4)を再度アタリにすることができます。
後は黒がアタリにする→白は逃げるをジグザグ繰り返して碁盤の端まで進行します。
黒23まで作図してみました。この時点で白×を含む白13つはアタリの状態ですが、白はもう逃げられません。
仮に白24で三13に置いても…
黒25で白×を含む白の大軍を取ることができました。これで問題図の黒△も復活です。
シチョウになったら無暗に逃げない
原則的にシチョウが成立すれば相手の石を取ることができます。
もし自分がシチョウになってしまった場合は、無暗に逃げないでシチョウになってしまった石を諦めることも必要です。
次回予告
「原則的に」と言う事は「例外」もあります。
次回は黒1を考えてみましょう(白□の意味は…)。
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