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石穿の囲碁問題 NO.22

隅の死活を徐々に難易度を上げて紹介していますが、NO.21では早くも囲碁の醍醐味に触れて頂けた方もいるようで出題者冥利に尽きます。

☆☆★:初心者向け、☆★★:初級者向け、★★★:中級者向け以上。
かなりざっくりした目安なので、もう少し細分化しようと思います。


それでは今日の問題ですが白番で考えます!

問題 白先黒死(☆★★)

今回は白先黒死なので、白番で黒を取る問題です!
黒1と打った場面ですが、白はどうすれば黒を取れるでしょうか?

白先黒死
黒1で白がアタリの状態ですが…

正解

正解は白2です。隅の特殊な性質を利用して黒を取ることができます。

正解

続正解

黒3で白2つを取られてしまいますが…

黒3に注目です

白4で黒3を取り返すことができます。
黒は2眼以上を確保できないため、白に取られてしまいました。

白4で取り返せます

オイオトシは成立せず

黒は3からオイオトシを狙う事も考えられますが成立しません。
隅の性質ですぐに九1に打てない(アタリになってしまう)ためです。

オイオトシは成立しません
隅の特殊性で黒はすぐに九1に打てないためオイオトシが成立しません

今日のポイント

アタリになった石は必ずしも守る必要はありません。
囲碁はあくまで陣地の広い方が勝ちなので、少し石が取られても慌てる必要は無いのです。

「捨て石」と聞くとイメージは良くありませんが、囲碁の強い人は捨て石作戦が上手です

昨日の記事はこちら↓です!明日でまた一区切りですが、また視点を変えた問題を出題予定です。


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