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石穿の囲碁問題 まとめ5

定期的に投稿している基礎詰碁(囲碁のパズル)のまとめです(「石穿の囲碁問題」シリーズ)。今回はNO.20~NO.24まで隅の死活のまとめになります。

問題の難易度は☆☆★:初心者向け、☆★★:初級者向、★★★:中級者向け以上、が目安です。

お陰様でまとめシリーズも5回目になりました。宜しければマガジンもご覧ください!

NO.20 黒先黒生(☆☆★)

黒がピンチです。黒が生きるためには白を取るしかありません。
ヒントはオイオトシです。

黒先黒生

正解

正解は黒1です。黒1で白石3つを取ることができるので、黒は生きることができます。

正解

続正解

もし白が白2でアタリを継いだら(守ったら)黒3でまとめて取ることができます。

白2でアタリを守っても黒3でまとめて取ることができます

今回のように相手の石をアタリにして守らせてもなおアタリの状態が続く状態をオイオトシと呼ぶんでしたね。

NO.21 黒先黒生(☆★★)

黒先黒生の問題です。黒はどうすれば2眼を保つことができるでしょうか?
この記事で最も難しい問題かもしれません。

黒先黒生

正解

正解は黒1です。

正解

続正解

白は2と守るしかありません。黒3で白4つをアタリにすれば2眼以上を確保できます(1列の六~九が陣地になります)。

黒3で1列に4カ所の眼ができました

白2で八2に打つとNO.20と類似した形になります。

NO.22 白先黒死(☆★★)

NO.21で黒1(八2)も正解では?と思われた方も居るかもしれません。
しかし八2は失敗になります。NO.22では白先黒死で考えてみましょう。

白先黒死

正解

正解は白2です。隅の特殊な性質を利用して黒を取ることができます。

正解

続正解

黒3で白2つを取られてしまいますが…

黒3に注目です

白4で黒3を取り返すことができます。
黒は2眼以上を確保できないため、白に取られてしまいました。

白4で取り返せます

オイオトシは成立せず

黒は3からオイオトシを狙う事も考えられますが成立しません。
隅の性質ですぐに九1に打てない(アタリになってしまう)ためです。

オイオトシは成立しません

NO.23 白先黒死(★★★)

今回も白先黒死なので、白番で黒を取る問題です!すでに白はオイオトシの状態になっているのにどうすれば黒を取れるのかという問題です。打つ場所は限られているので、しらみつぶしに考えてみてください。

白先黒死

失敗

まずは失敗からですが、白1で九5に打つのは黒2に打たれてしまいます。
白石を複数取られて、且つその場所が眼になるため黒の2眼生きが確定します。

失敗

正解

正解は白1(九3)ですが、違和感ある方もいらっしゃると思います。

正解

続正解

黒2で白が全部取られるのに?今までオイオトシに気を付けろって言ってたのに?と思われる方は混乱すると思います。

続正そして解NO.24へ

NO.24 白先黒死(☆☆★)

NO.23の続きで黒を取る問題なのです。白3で黒の急所を探してください!

白先黒死

正解

正解は白3(九3)です。

正解

続正解

もし黒4で一眼を確保しても白5に打てば欠け眼にすることで、黒の2眼を防ぎます。

続正解。黒6(九2)なら白7(九4)で欠け眼
囲碁は複数の基礎の掛け合わせが大切です。しっかり身に付けましょう!

本記事のポイント

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