【囲碁】先手と後手
今回はNO.149の応用です。この時は2通りセキになる回答を載せましたが、その違いについて考えてみましょう。
NO.149 リンク
NO.149が今回のヒントになるので、気になった方はご覧になってください!
問題:黒先黒勝
左下の手筋、そして一列のハネツギ、そして陣地の計算など考える事が多いですが、黒番で勝ち切ってください(コミなし、アゲハマなし)。
失敗1
まずは一列のハネから打ってみますが、白2に守られてしまいます。白6まで進み終局となりますが…。
黒の陣地(黒●)は20目、白の陣地(白〇)が23目なので白の3目勝ちになります。
失敗2
失敗1よりまずは左下の白の陣地を減らさなければなりません。ここからが囲碁の難しい所です。
黒1から左下をセキにして白の陣地を0目にしましたが、一列の境界を決める権利が白に移りました。黒の陣地(黒●)は19目、白の陣地(白〇)が19目なので引き分けになります。この権利が相手に移ることを後手になると言います。
正解
失敗2より黒の勝利条件は、左下の白をセキにして0目にする手と一列の境界を決める手の両方を打つ必要があります。
黒の勝利条件を満たす手順が上図になります。白6まで黒が先手で一列の境界を決めることができました。最終的に黒の陣地(黒●)は20目、白の陣地(白〇)が18目なので黒の2目勝ちになりました。
先手が重要
左下は同じセキになりますが、失敗2が後手、正解が先手という大きな違いがあります。囲碁の終盤は先手を取って自分の陣地を広げるor相手の陣地を減らすことが重要になるので、先手後手の違いは結果を左右する大きな要因になります。
今日は専門的で細かい話でしたが、囲碁の終盤ってこんな風に考えているんだと少しでも伝われば幸いです。
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