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実戦詰碁

東洋囲碁三段戦より。私の白番で実践詰碁が出てきたので紹介します。

実戦詰碁1:黒先黒生

白は上辺の黒を攻めていますが、この黒石は取ることができません。
黒番で生きる方法をA,B,Cの中から選んでください。

実戦詰碁1:黒先黒生(A,B,C)から選んでください

正解は…

正解はAです。
外への脱出とBとCの眼を見合いにして生きます。

白4は黒を封鎖するのに必要です。

想定では黒を生かして、白14まで左辺に回れば陣地の広さで負けないだろうと思っていました(白は左上、左下に実利がありますが、黒はほとんど陣地がありません)。

実戦詰碁2:白先黒死

実戦で黒はBを選び一眼を確保しました。
相手の方は問題1でのAとCが見合いと錯覚されたようです。
白4とAの眼を潰して、黒5とCで一眼を確保したように見えます。

ところが白△を活かして打てば、黒の眼を奪う事ができます。
今度は白先黒死の詰碁です。

実戦詰碁2:白先黒死(白△を活かして黒の眼を奪います)

正解は…

白6のサガリがポイントで、白10まで黒の眼を奪う事ができます。
黒11で一12に打ちたいですが、ダメが詰まっています。

白10で黒を欠目にします

最終盤面

中央の黒は眼が3つあるように見えますが、1つしかありません。
白八7(青△)まで、久々の大捕り物となりました。

青△で最終盤面。白は上辺の黒を取ることができました。

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