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京都の裏街道と呼ばれていた商店街!北条御幸町の紅政4代目店主、三枝さんにお話しを聞きました。

北条御幸町にある紅政(べにまさ)の4代目店主、三枝さんにお話をお聞かせいただきました。

紅政は明治5年創業の金物屋さんで、現在は息子さんが5代目としてメインで働かれているそうです。

三枝さんも普段は電話番として働かれており、また、年に一度は商品管理のため、パソコンを使って表計算をされるそう。

ハキハキした喋り口調から、まさか85歳になられるとは思いもしませんでした。

御幸町は現在4件の商店がありますが、昔は10件もの商店があったそうです。

そしてこの辺りは、京都の裏街道と呼ばれており、旅館もあったそうで、そのことを話す三枝さんのキラキラした瞳から、人通りも多く本当に栄えていたことが窺えます。

また、近くには牛市があったことを教わりました。

牛市は、牛の競りがあった場所で、農家に農耕用として転売されていたそうです。

昭和49年の地図には、確かに“豚市場”と記載があります。

しかし、現在はその商店はなく、10件あった商店も4件になってしまいました。

その理由として、三枝さんは、車社会になったからでは、とおっしゃっていました。

この辺りは、道幅も狭く駐車場もほとんどありません。

だから、歩道があればいいのではと思うけれど、歩道をつくるには、車道を狭めるか商店を下げるかしか方法はなく、それは現実的ではないともおっしゃっていました。

どうすれば、少しでも昔のような活気を取り戻せるのか、その問題は、まだまだ課題が多くあると感じました。

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車を主に利用して生活されている方には、こちらの商店街は不便な場所かもしれません。

しかし、ここは昔、大変繁盛した商店街で、今もまだ同じように商売をされている方がいる、そのことは変わりのない事実です。

また、身近な場所で、現在ではあまり知られていない商売があったことを知り、とても勉強になりました。

次はぜひ、牛市について詳しくお話を聞きたいなと思います。

三枝さん、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

また、最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。


平成27年4月7日 地域おこし協力隊 立花莉絵子

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