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中国のロケット落下と宇宙事業(ヘリテージ財団の記事)

写真出展:NASA-ImageryによるPixabayからの画像

https://pixabay.com/ja/users/nasa-imagery-10/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=969

↓リンク先(No, NASA Shouldn’t Get in Bed With China’s Space Program)https://www.heritage.org/space-policy/commentary/no-nasa-shouldnt-get-bed-chinas-space-program

 ヘリテージ財団の2021年5月7日の記事で、中国の宇宙事業に関する注意喚起がなされていた。ロケット落下が主な注目点となっているが、その宇宙事業についてはあまり語られない。一見失敗したように見えるが、実際には宇宙ステーションに使用する部品は無事打ち上げに成功している。本記事をご紹介させていただく。

1.中国の宇宙事業について
  ・中国が4月29日に打ち上げた宇宙ロケット「長征5号B」には、「天和」という部品(モジュール)が搭載されていた。この打ち上げは、数年に渡る事業の一環であり、2023年に完成する予定である。
  ・中国の宇宙事業は、人民解放軍とつながっている。打ち上げ、追跡、運営は全て軍の傘下にある。
   ・中国は宇宙事業の安全性を無視している。ロケットの落下に関して何らの警告も行っていない。また事業の透明性や情報公開も拒否しており、これは宇宙に関する野心を見せている証拠である。
   ・NASAは、Wolf Amendmentによって中国との二国間事業に予算を拠出することは禁じられているが、一部議員や科学者は中国との共同事業を推進しようとしている。今回のことを教訓として、決して中国の事業に協力してはならない。

2.本記事読後の感想
  ロケット落下にちなんで、中国の宇宙事業の危険性を訴える内容であるが、事業の内容それ自体には深く入っていないのが若干残念だった。
  現在の国際宇宙ステーションは2024年に停止される予定であり、そうなると中国の宇宙ステーションだけが軌道上に存在するという状態になる。この宇宙ステーションは、宇宙、サイバー空間などの領域を目論んでおり、5Gなどの基地局も打ち上げらる予定である。
  更に、中国とロシアが月に宇宙ステーションを共同で建設するとも発表しており、西側陣営は協調して対処しなければ、既成事実を創られてしまうだろう。
  西側陣営で有力なのは、スペースXであるが、中国がテスラに対して悪評を流し、電気自動車のデータを提出するよう求めるなどの嫌がらせをしており、宇宙プロジェクトのライバルを資金面から蹴落とそうとしているようだ。官民両面からの連携がますますもって必要になってくる。
  科学戦略については、日本でもいろいろと検討はしていると思われるが、各省庁に権限が分散しており、協調して対処するにはまだ体制が整っていない。学会や民間企業が非協力的な部分もあり、日本が宇宙で活躍可能となる日はいつになるのだろうか。

※ ロケット落下に関してBBCに詳しい記事があったため、参考までリンク先をご紹介させていただく。

https://www.bbc.com/news/science-environment-57045058

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