北陸CSベスト8 【獄契約】解説&レポート

どうも、チームシーガルのかるさくです。
今回は7/16開催の北陸CSに参加しベスト8という成績を収めることができました。応援してくれた方々ありがとうございました。そして優勝したチームメイトのけんさんおめでとう!個人として今年もイマイチ勝ち切れず悔しいです、また次回頑張ります!
レポートやリスト解説を上げている周りの方々に触発され、自分も思考やリストをまとめていきます。



・CSのデッキ選択

東京CSの結果から蒼契約祭りになるのは目に見えている状況で、であれば環境は上から順に

【蒼契約】中心
蒼契約に強い【緑GS】【秘契約】等緑系のデッキ
同じく蒼契約を見てダークタワー採用の赤、紫デッキ(【呪契約】、【突契約】など)
【獄契約】は蒼契約が取れず下火になり母数減か

という予想を立てていました。


選択肢は【蒼契約】【獄契約】【紫エヴァ】と考えていました。契約2種に関しては、どちらも契約カードが複数ドロー効果持ちの為そもそもの安定度が高くデッキパワーも文句なし。【蒼契約】は悩んだらこれと言っていいほど強力なデッキですがミラーを勝ち抜ける手段を思いつかず、【獄契約】ははじめこそ立ち位置悪しの印象でしたが調整段階で蒼契約に対して勝率を出せる構築を発見し一躍候補に。【紫エヴァ】に関してはそれら他契約山ををダークタワーで広く牽制しつつ、自分は多量の縦引きから太いフィニッシュを押し付けることができる、といったメタゲームの外から勝てる好印象の山でした。それぞれ要点をまとめると


【蒼契約】


間違いなく環境の中心である。これに勝てる構想がなければこれを使ってミラー腕相撲もやむなし
ただし同時に最も見られているデッキでもある
手札保護されない限りカウント盛り合戦の後半で無敵に近い(雑多に手札保護をさせている時点で既に強いと言える、そもそも雑多にはケーニッヒを捻り続けているだけで勝ててしまうこともザラにある)
ミラーのズル枠として刺せるカードが何かないか(もしあればミラーを有利にでき最強デッキが完成すると考えました)→ツイムシにスピッツァーを当てるぐらいしか思いつかず

【獄契約】


蒼契約のツイノムシバミ採用型が一般的になってきた為後半は受けが成立しない。なので動きを前に寄せて受ける展開をなくす(四塔、バーゴイルの採用)
同型が減る、ないし予選の段階でふるいにかけられると見てミラー枠の零ノ障壁を解雇し、より純度を上げて蒼契約に対抗する
対ミラーは序盤からリソースを押し付けてゼロカン合戦が起こる前に決め切る意識で

【紫エヴァ】

所謂メタデッキの立ち位置
ダークタワーを強力に扱える、この一点で飯を食う
縦引きが非常に強力な為その他細かいメタカードを散らしやすい
基本フィニッシュまで一本道でプレイも単純である
ブン回りには対抗不可だがロングゲームに持ち込めればまず負けない


といった感じです。ミラー5割の状態でCSに出たくないのでこの時点で【蒼契約】は選択肢から外し、残ったふたつの選択肢を吟味するも、最終的には今期ずっと握り続けているおかげでプレイに慣れている【獄契約】を選択しました。


・レシピ解説

前寄せ獄契約

「アルティメットの強耐性を高速で押し付ける」というコンセプトの元アグロ寄りに構築しました。相手のカウントが致死圏に到達する前にこちらへの対応を強要し、流れの中で相手の欠損札(煌臨札、保険、土地、ゼロカンなど)を見抜いてそこを虐めるプランを取ります。
全体として蒼契約を強く見た構築になっています。その為以降の個別解説では蒼契約が頻繁に登場します。


【採用カード】

①EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍-

蒼契約他スピリット軸の対面を意識した時に非常に強い1枚。相手依存のカードではありますが、相手の要求値がこれ1枚で相当上がるので押し付け型のアグロと言えど1は入れていいかなと感じます。


③獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ

このデッキの目指すべきゴールです。強力なリセット効果持ちであり、ロック効果には1点の自傷が必要なもののこの1点が四塔の下でいい味出してくれてます。この自傷効果は例えスピリット召喚が絡まないミラーのお見合い時であったとしてもドローとして打つことが多々あります。最近はザッファーグ2枚採用のデッキもちょくちょく見えますが、デッキの到達地点であるこのカードを減らすことはデッキの出力を下げることだと考えており僕の中では3枚確定です。アグロ型であれば盤面に出るシンボルが多いので無理なく素出しも狙えます。



③相棒魔卿ジャバド

このデッキの契約カード。継続的にリソースを供給できる強力なテキストを持っており、そんな除去の的になりそうなカードの癖して自身はアルティメットの為なかなか対象に取られないというまあまあやっちまってるカードです。コアシュ効果もフラッシュ効果の為好きなところに割り込め技術介入度高めなのもアツイ。文句無しに強力なカードです。このカード自体も初動として見ており最大枚数の3採用。散々強い強いと言いましたが、脳死でジャバド全部出して効果使いまくれば強いと言うわけではありません。今がドローを進める時か展開をする時かはしっかり見極めましょう。時には2枚目のジャバドをヴァントゥースの不足コストにする割り切りも大事です。



③魔卿執事バランドール

契約煌臨その1。煌臨条件がC1以上と非常にゆるく、またそのえげつないテキストにより獄契約から早い段階にライフを詰められて負けという負け筋を消した偉大な1枚です。この煌臨時効果は何故アタック時にも発動するのでしょうか?ちょっと強すぎです。
零障チェック要員としても言うことなし。万が一にもノーコスト召喚が通ろうものなら次のターンにはヴァントゥースが走ります。



③四魔卿を統べる者ロード・ジャバド

契約煌臨その2。煌臨時のコアシュ対象がフィールドの為厄介な土地のLv2効果まで射程範囲に収め、煌臨したときのジャバド効果と合わせて計3ドロー1ディスし、挙げ句の果てには本体がバトル終了時まで生きていると何故かソウルコアが帰ってきて起き上がります(これを広げてリーサルを取ることもしばしば)。書いてあることが全部強いので逆に何も言うことが無いです。
効果山盛りすぎてカロリーが不安になる1枚です。



③獄風伯ヌーヴェル・ヴァーグ

ブッ壊れその1。カウント盛って複数コアブと複数除去はちょっとやりすぎではないかと思います。ヴィルカイックビーチくんは泣いていいです。
加えてフラッシュで湧いてくる緑のアルティメットということで、このカードの存在がリュービを出し易くしてくれています。
零ノ障壁とかいうピンポメタでフラッシュがサイレントウォールの悲しいカードをここまで押し上げてしまった諸悪の根源だと思います。お前が強すぎるからアイツも強いねん
(制限でデッキを弱体化させるならこのカードにかけるべきだと思います)



③獄風の四魔卿ヴァン・トゥース

ブッ壊れその2、最早説明不要のデッキの核となる1枚。ミラーの安定した動き出しとしては勿論、スピリット対面には非常に太い攻め筋として機能します。例え負けゲーであったとしてもコイツのめくりがフルパワーで通れば基本捲れます。言うことなしのちょっとやりすぎに感じる1枚。
零ノ障壁とかいう(ry
(制限でデッキを殺すならこのカードにかけるべきだと思います)



③アルティメット・セイリュービ

ブッ壊れその3(緑のアルティメットばかり壊れてるんですがこのカラーちょっとやばくないですか?)。魔卿を広げる動き自体には関係ないカードなので獄契約を触る前には抜きたいと思っていましたが、実際に烈神速してみるとレベル増強、再煌臨、壁展開とやってることが強すぎて笑えてきました。引けば引くほど強いので減らす理由ナシ!



②次代機獣ブリザ・ライガ(Re)

現環境最強のバーストだと思っています。
除去の範囲が広い、反応タイミングが多い、面での圧力になると言うことなしです。
本来であればこちらを3投しイルテザールを減らしたいところでしたが、1週間前の東京CSでのツイムシ蒼契約の活躍からスピッツァーの流行が予想されたので、破棄される裏目のあるこちらを減らしました。



③獄海の四魔卿イル・テザール

蒼契約に対して絶対に伏せたい1枚です。バーストがなければそもそも受けが成立しません。
獄契約ミラーでバーストをテザールしか引けていない場合、何よりも先に澄ました顔でコイツを即伏せしておきましょう。大体の場合除去バーストを警戒してストップしてくれます。長考すればするほどバーストが芳しくないのが伝わってしまうので伏せる速さが命です。



③バーゴイル(Re)

貴重な初動枠。元々コストが軽く終盤に弱いカードを減らしドローを強くする構築を模索していましたが、初動の数が蒼契約対面の勝率に直結することが分かり一転ガン投となりました。リュービの召喚条件を満たせる緑Uの傘増しになっているのもgood



②四魔卿を統べる者ゴッド・ジャバド

ライフ、手札、デッキを全て同時に狙えるナイスガイ。テキストが最も強力なカードですが以降煌臨ができなくなる裏目あり。しかし様々なデッキに対してこのカードをゴールにプレイする為枚数を増量しました。
長期戦においては単にサイズの大きい壁としても強く、案外ヴァントゥースの横にデカい置き物として置いておく運用も多めです。



③辺獄の四塔

バーゴイルとこのカードの存在によりこのデッキを握ることを選択したと言っても過言ではありません。序盤に初動を置ければ置けるほど勝利が近づきます。コアブとドローのどちらを起動するか悩んだ場合は、欲しいカードがある、コアに余裕がある等特別な理由がなければコアブーストを選択した方がヴァントゥース召喚が早くなって後々得すると思います。



②イビルドロー(Re)

一番採用を疑問視していた枠です。終盤のリソース増強としては非常に強力ですが、序盤の押し込みを重視する今回の型とは致命的に噛み合っていないように感じていました。しかしゴジャバを採用している以上メインステップでのカウント盛りは必要であるとの結論になり泣きの採用(負けて帰る道中にメインでのカウント盛りの役割はマグナザッパーでも果たせることに気づきました。構築が甘かった)



③覇王爆炎撃(Re)

ミラーでのスタートラインであり、コストを食わない耐性持ちの単処理手札誘発。このコストを食わない保険というところがコアを押し込みに注ぎ込むアグロ型と非常に噛み合っています。ミラーでは序盤の鬼として、蒼契約対面では横展開のカットや甘えたレベルのガブルを討ち取ったりと大活躍。4〜5枚入れたいぐらい強いと感じています



【不採用、採用を悩んだカード】

神産ノ獣ジュモクマシラ/イザナギの神産神殿

初動の傘増し枠の中で最もミラーに強いカードであると考えていました。しかし終盤でのカードバリューが余りにも低すぎる為(終盤にこのカードをドローしたときはラストトップがフェアリーライフだった時の気持ちになります)不採用に。



超星使徒スピッツァードラゴン

ミラーの除去バーストを処理して先2に突破口を開く、蒼契約にはツイムシを処理できると役割には困らない感じがしますが、ミラーではそもそもヴァントゥースまでドローゴー進行が安全の為自分からバーストを踏みには中々行かず、蒼契約相手に対してもこちらが返しを構えるのではなく先に押し付けることを目指した為方向性が合わず不採用に。仮にコントロール寄りの獄契約を今後使うなら採用を検討しようと思っています。



獄土の四魔卿マグナザッパー

不採用を最も後悔した1枚。
このカードを零障対策の誘発としてしか見ておらず、メタのメタを入れるぐらいなら自分の元の動きをより強く押し付けようと考え全抜きしていましたが、今になって考えてみるとこのカードはイビルドローがなくともメインでカウントを盛れる、打点になれる、コアを虐めて保険をズラせるとアグロに入れない理由がないスーパーマンでした。ガン投してたけんさんはやっぱりすげぇよ



地球神剣ガイアノホコ(Re)

期待できる役割がゴジャバにバースト無効を付与と打点増強ぐらいしかなく、最後の動きをより強固にするカードといった印象。アグロムーブで序盤から押し付けていくというデッキのコンセプトとは真逆のカードだと感じ不採用になりました。これまた後ろ寄りの型であれば採用を検討しようと思っています。



邪神再臨

攻めがより強靭になり、受けではゼロカウンターをすり抜けるザッファーグやヌーベルを吐ける、と非常に強力なカードで、個人的には大好きな1枚です。
一時期イビルドローをこれにしていました。しかし、攻め側のテキストが結局零障に邪魔されてしまうところが今までの獄契約と何ら変わっておらず、「返しを持っていない相手にだけ強いオーバーキルのカード」という認識に変わっていきました。また受け運用に関して言えば、以前であれば蒼契約のガブルの上からでもフル軽減できるほど盤面を広げられていましたが、今はツイムシの台頭により盤面に軽減が残らなくなってしまいました。よって泣く泣く不採用に。



メビウスリング(Re)

キャスゴ対策と幻魔神の装甲抜きを兼ね備えた1枚。採用するだけでキャスゴ対面が大きく勝利に近づきますが、コイツが手札に来たときに4コストも払ってあげられる余裕はこのデッキにはなく、押し付けるコンセプトとも合わない為採用を見送りました。



白晶防壁(Re)

バランドールとの相性が非常に良い確定耐えということではじめは採用していましたが、蒼契約相手にこれを構えた時点で後手に回るのが気に入りませんでした。相手の白晶は4コストで確耐え+最後にはホワイトポーションになり攻めに参加できるのに対し、こちらの白晶は4コスト+ガブル分のコストでリスクを払いながら打たなければならず、更にはデッキ的にホワイトポーション側のテキストが死んでいるので受けマジックとしての運用しかできず、相手の白晶はいつでも強いがこちらの白晶は受けるタイミングでしか強くない、といった有様でこれではゲームが相手主導になってしまうと感じました。これを抜いたことによってデッキが保険を打つより前に展開を押し付ける構想にシフトしていきます。そういう意味では今回の構築の方向性を決定づけた1枚でした。



イリュージョンミラー

ミラーの時短枠(盤面にソウルコア+いい感じに詰みそうな数のコアを置いてゴジャバを誘います)、幻魔神の装甲抜きとふたつの役割があるカードでしたが、そもそも受け寄りのマジックをデッキ的に取りたくなく不採用に。ただしデッキのアクセントとしてはお気に入りの1枚です(以前のCSでは実際にこのカードでミラーマッチを制することがありました)。



零ノ障壁

最も優秀な獄契約対策のカードですが、相手次第ではサイレントウォールに成り下がる可能性を孕んでいます。
序盤の押し付けというコンセプトに全く関係ないカードの為このレシピからは抜けていますが、獄契約ミラーをより重く見るなら未だに必要なカードなのかなとも感じています。まあ母数次第ということで


・マッチアップ

全対面に共通して、後手でジャバドを処理される見立てがある場合以外は積極的に先手を取っています

【蒼契約】

相手に気持ちよくカウントを盛らせない勝負です。初動を沢山置いてこちらから動きを押し付け、相手を後手に回しましょう。白晶を掘らせれば御の字、もしも無理攻めに来てくれた場合は覇爆がよく刺さります。
相手がカウント7にいく算段が立ってしまっている場合は、割り切ってゲームを早める殴りをすることも重要です。今の蒼契約に対して後半の出力で対抗することは無謀です。
後1シャック3コア殴りに関してですが、僕は手札にジャバドが残っている場合(バーゴイルかジャバド2枚スタートの場合ですね)はブロックするようにしています。このシャックを残すのに煌臨などを使っても返しのジャバドで処理できますし、何よりライフを高く保つことで覇爆などの介入タイミングを増やせます。
終盤に伏せるバーストですが、覇爆を持っている場合、ブリザライガを伏せて幻魔神の装甲を両面対応するのがいいと感じました。覇爆テザールの構えだと幻魔神1枚で負けてしまう可能性があります。ですが結局のところ、実戦では相手のスピッツァーの有無などによってこの辺りの優先度は変動しますので、細かいところはセットプレイではなく臨機応変に動かすことをオススメします。


【獄契約】

最初にマウントを取ることが非常に大事なマッチアップです。
僕が練習した感想として、獄契約ミラーの決着は
・開幕のリソース差で圧倒する
・がっぷり四つに構え、ジリジリと零ノ障壁他受けが無くなるまで吐かせ続ける
のどちらかの形で付いてました。どちらにも共通して、勝つ流れの場合は相手を受けに回して自分主導でゲームを進めていくわけですが、このデッキの場合は後者の四つ相撲ルートを進むと、こちらには相手を阻害するカードがないのに対して、対面の零ノ障壁は気持ちよくこちらを邪魔してきます。よってゲームを後ろに伸ばすと不利になっていくので、より動きを前に寄せリソース差での圧殺を狙います。
最初のフラッシュの撃ち合いを制し、こちら側が押し付ける側に一度立ってしまいましょう。そうすればゲームの流れを決めるのは自分なので、零障の有無が関係ないゲームに持っていくことができます。
このミラーでどちらから動き出すのかの判断は正直未だに難しいです。お互いバーストを伏せている膠着状態をどちらかがヴァントゥースによりバースト効果を消して動き出しマウント合戦がスタートする訳ですが、この時自分のジャバドが相手盤面のジャバドに取られてしまうような状況なら、自分からは動かず相手のスタートを待った方がいい場合が多いと感じます。仮に自分から動くとして、どれだけ早く動いてもジャバド3コアヴァントゥース3コアは乗っていた方がいいと思います。その上でジャバドの復帰札があるか、盤面のシンボル数で勝っているか、辺りで優劣を判断し、自分が勝っていると判断した場合は押し込みましょう。しつこいですが、この構築は零障を抜いているので後に行けば行くほど勝てません。押し込みは早い方がいいです。
ゴジャバには気をつけてプレイしましょう。基本的にはリザーブにソウルコアと維持コアを置いておくだけでゴジャバは通りづらくなるので、これを意識するといいかもです。逆もまた然りですのでゴジャバを煌臨するときはそれでゲームを決められるのか吟味してから動くようにしましょう。


【呪契約】

ジャバド以外の初動を置ければ戦え、置けなければ不利の対面だと思っています。四塔バゴのおかげで戦える対面が多いなとひしひし感じます。
こちらの目指すゴールとしては、ザッファーグ効果を出すターンにゴッドジャバドを合わせて相手の手札から大きめの契約煌臨を枯らす動きを目指します。相手には召喚ロックがかかっており次のターンで月鬼城効果が使えないので、ドローステップの1枚ドローで大型契約煌臨に辿り着けるかという極端に厳しい要求値を押し付けることができます。

【秘契約】

手札が少なくなるように動いてください。理想は3〜4枚で常に進行します。
バースト(エクレルタイガー)を伏せられた場合は、ケアして立ち回るのもよいですが序盤やコアの少ないタイミングであれば一度吐かせてしまうのも手です。後に行けば行くほどバーストは重くのしかかりより生き物を触りづらくなってしまいます。
マリガン札が枯れるか、焦れた相手が手札を全て吐いてきたらドロー解禁。パーツを集めてザッファーグで殺しに行きましょう。

【海賊キャスゴ】

お互いに足を引っ張りあう戦いですが、キャスゴ側に求められる要求値が極端に高いです。毎ターンライフを高く保たねばならず、大型の四魔卿の存在からオーバースターにも頼れません。
獄契約側の勝ちパターンとして
・そもそもキャスゴ側の保険が欠損する
・ライフ1まで削るターンにザッファーグ効果を合わせる(マジックによる延命ができない状態でスピリット召喚を止める)
・テザールライガなどで手札保護土地を虐めた後ゴジャバで手札の現物を落とす(メビリン採用の場合はブリスターハンデスによるEXWINを狙います)
・ザッファーグ効果のターンにトリガー持ちを全員吐くことで2ターンかけてLOを狙う(ゴジャバ殴り×2で8枚、ザッパー出し殴り+次ターンも殴りで3枚、ライガ2回殴り×2で4枚、リュービ殴り×2で2枚の計17枚、などといった感じでかなりの枚数を狙えます)
・ヴァントゥース効果を毎ターン起動しLO筋を消す(これもメビリン下想定ではありますが…逆に言うならこの勝ち方ができるのでメビリン配置後ブリスター破棄後の獄契約側はデッキを全部掘っても構いません。この筋を目指して白晶構えの相手にヴァントゥース下効果でデッキを全部めくりゴジャバを発掘→ヴァントゥース上効果でデッキ回復をやったことがあります)

と獄契約のやれることがとても多いです。今回の構築はアグロ運用なのでデッキから現物を落とすやり方がメインかな?結論として普通にプレイしてれば負けないと思います。

【緑GS】

ジャマーによりジャバドを能動的に動かすのが難しいので、受け寄りに立ち回りつつヴァントゥース爆発を狙います。ザッファーグ効果を吐ければ勝ちに近いので、そこを目指してコツコツカウントを貯めましょう。手札を少なくキープはもし実行できれば強いですが、ビャクガロウXなどの裏目もあるので基本ジャバド効果はドローしてしまっていいと思います。

【花契約】

最初の数ターンが肝心なマッチアップです。ライフ減少時ドロー土地を1枚以下しか置かれていない間に点数を詰めて、相手の総ドロー枚数を減らしましょう。ドロー土地を沢山置かれてしまうと厳しいですが、そうなってしまった時は相手の保険打ちに対してアタキャンで対応するプレイを繰り返してみてください。花契約はドローが相手の殴り依存な為、保険を透かす行為を繰り返しているうちに段々と手札の質が悪くなっていきます。保険が切れたタイミングに高打点を合わせてあげましょう。

【紫エヴァ】

ダークタワーが重い対面です。相手は初号機か13号機が揃うまで動いてこないので煌臨タイミングも回ってこず、煌臨札が全て実質死に札になってしまいます。初号機シンジガイウスクロークまでされるともう何をしても止まらないので、そうなる前にゲームを決めましょう。もし煌臨が許されているうちにカウント10を達成できそうなら、ライフを事前に4まで減らしておいた後にゴジャバで手札とデッキに圧力をかけていきましょう(現在のエヴァにはライフをひとつも減らさない保険しか入っていない為、氷刃等の介入タイミングがないので一度作ったゴジャバはなかなか処理されないです)。それができなかったとしても、クロークさえどこかで叩き落とすことに成功したなら、OCゴジャバ他大型を2体立てておく(氷刃の覇導を食らってもサイズ受けできるようにする為です)だけで突破が難しくなり実質EXWINです。
ライウンコマイヌ採用の型もあるようなので四塔置きは慎重に。

【無魔】

ダークタワーが重い対面その2。お互いに盤面形成の速度勝負になりますが、幸いなことに今の無魔には保険があまり搭載されていません。ジャスキル+1打点のような盤面でも案外通ってくれます。煌臨札は1枚につき2打点出るカードとして見ることができるので、例えダークタワーを置かれたとしてもヴァントゥースで上に盛るなど活用できる場面は多いです。相手が動く直前のターンに総攻めをかけましょう。

【突契約】

数少ない不利対面のひとつだと思っています。ガットによるジャバド処理とダークタワーの存在で獄契約視点で1番詰みやすいデッキです。バースト覇爆まであったら諦める、で後手を取ってワンパン許してもらう、が一番勝率が出るのかな…道中はどうしても受け寄りになってしまうと思います。もし契約煌臨できる水準までカウントを盛れれば、あとはジークフリードXVの圏内にならないライフ水準を維持できれば勝機が出てくるでしょう。

【超星】

ダークタワーの庇護下でターンを返し続けるという性質上紫エヴァとほぼ同じ立ち回りを要求されますが、こちらの方が魔ゐによるコアシュートとタルボスの鬼耐性の分厄介な対面です。相手の出力が上がりそうな一歩前のターンにザッファーグを合わせるなど、プレイに一捻り必要なイメージです。ただし、押し込みにさえ入ってしまえばそもそものカードパワーで押し勝てると思います。こちらはライウンコマイヌがほぼ標準搭載の為四塔は封印してしまってもいいでしょう(個人的には横にバーゴイルかヌーベルがいれば四塔を置いてもいいと思います。ただしコマイヌの被害を軽減する為効果はコアブにしておきましょう)。もしもリスクを承知で四塔を配置するなら、それ以降はコマイヌのコアシュートの被害を避ける為にコアをアルティメットに集めることをお勧めします。

【鋼契約】

ヴリックを常に処理して満足に下敷きを回収させないことを狙い、手札を枯渇させに行きましょう。アルティメット主体の獄契約に対しては意外と早撃の対象がなく困ってくれることが多いです。この方針でプレイする場合、四塔は配置しない方がいいでしょう。リボルファイターの早撃の対象を作ってしまい、鋼契約が少し自由に動けてしまいます。



・戦績

実際の対戦レポートです。なるべく事細かく書いていきますが読みづらかったら申し訳ないです

【予選R】

①紫エヴァ(先)⭕️
フルアヘッドのODA選手です。1戦目から踏む相手ではない😭
先攻ジャバドエンド。ODA選手は4シンジスタートと少し温い滑り出しだったので返しでもう1体ジャバド追加して殴り。
返しでコマイヌとマリが着地し土地(コマさん)1枚ブレイヴ2枚の盤面に対しヌーベルがクリティカルヒット。ブレイヴを2面処理しシンボル数を虐めていく。そのまま展開が遅れている隙にザッファーグやらゴジャバやらを多数投げつけて勝利

トウジケンスケを触るゼロカウンターを全抜きしている為不安な対面でしたが、ODA選手の土地欠損が大きく響き無事に勝つことができました。



②緑GS(先)⭕️
先1ジャバドに後1ランポ→バインドエッジ貼って殴りの為雷契約か緑GSか特定できず
先2でジャバド出してテザール伏せ、この時点の手札がカシウス覇爆覇爆の為マリガン札を強く使わせない且つビャクガ耐性がある程度あるこの手札枚数のままワンパンしてジャバド効果を2回残しエンド
後2に相手が5コア弄る挙動を見せたので6コスト1軽減の強力なカードのプレイ検討と見て緑GSと仮定、しかし実際の挙動はビートランポ煌臨からナナフシ、このナナフシを手札2枚の状況にも関わらず強気の召喚時無し宣言(手札が相当強いと見て以降ビャクガバタフライジャマー想定でゲームする)
ナナフシビトラン殴りにジャバドを2回使うとザッファーグが2枚集まってきた為、もうザッファーグ効果を出すしかないと思いライフで受けた段階で覇爆を2枚提示。ヌーベルが引けなかったので覇爆1枚をジャマーで透かされるとライフ1まで詰められ厳しいかと思いきや、覇爆が幸運にも2枚とも通ったので次のターンの手出しザッファーグが効果起動。
ロックが入りお相手ターンスキップから横展開して勝ち

ナナフシ効果なしが恐ろしすぎて震えました(笑)



③獄契約(先)✖️
圧殺ルートを気持ちよく進み、相手の動き出しにジャバド処理が気持ちよく当たる展開に。
こちらC7、相手C2リザーブ1個でこちらのみジャバドがいる状態。このターンにバランドールによるアタキャンでバーゴイル召喚→アタック時効果+四塔効果でC10までいってゴジャバ安着できる盤面だったものの、凡ミスでジャバド効果を起動してしまい相手のリザーブに2コアプレゼント。ここからヌーベルロジャバと動かれカウント4と3ドロー分余計に動かれます。このロジャバを処理した後色々と無理をしてゴジャバ安着までは成功するものの、頼みのゴジャバトリガーをゴジャバでガードされてしまい4点が作れず。リーサルに足りず返しで死にました。

冷静にザッファーグのLv4、5効果で詰めていれば危ないところもなく勝てていたかもしれません。プレイの甘さからトリガーの運要素を作ってしまい後悔の残る一戦となりました。

お相手曰くゲームを決めたガード札のゴジャバは1枚採用だったようで、1割のガード目を今のうちに引けて逆にラッキーぐらいの気持ちで次に進みます(笑)



④秘契約(後)⭕️
先1ガタルバーツ、後1はジャバド出してテザール伏せエンド
先2エクレルモンキー召喚殴り、殴り時のコア数2個だったのでブロック
ガタル殴り、この時点で持っている返しがロードジャバドのみだったので「ガタル復帰されない」or「上からバランドールかヌーベルをドロー」にワンチャン賭けてジャバド効果でガタル処理するもドローはザッファーグ、その後バーツ殴り→バーツ召喚→バーツ殴り→エルダガタルと繋がれリーサルが完成してしまい絶望だったものの、3パン目でバーツが手札に返ってしまったことによりバーストテザールでターンが転がってくる
返しにヴァントゥースから仕込みザッファーグ他過剰打点で勝ち

最も敗退に近づいたゲームでした。バーストが噛み合ってくれて助かりました



⑤U爪鳥(先)⭕️
先1ジャバドエンドに対し後1シーカーからハロエリスとホルスパストを手札へ(ハロエリスがアルティメットのテキストを消すことをこの時点で思い出し非常に焦りました)、更にバインドエッジをミラージュとしてセット。厳しい立ち上がりになりました。
バインドエッジを凌ぎながらゲームを進める中でカウントを増やすためこちらから突撃、ここでホルスパストがチャンプブロックしてくるもバランドールからOC効果でジャバドを増量しジャバド効果をホルスパストに当てることでLvを下げ転醒を防ぐ展開に。
この返しにホルアクティからハロエリスが着地、少し顔を詰められる。
返しのヴァントゥースが自前で仕込んだ養殖ロードジャバドの下から天然ロードジャバドを2体追加で掘り出したおかげでハロエリスが盤面から消える。そのままゴッドジャバドまで走り、このトリガー自体はジークフリードホルスにガードされるも後続のハロエリスの召喚条件となるカードを全て枯らして勝利

お相手の土地欠損に救われた一戦でした。



⑥蒼契約(後)⭕️
テッチャンさんです。東北CSでも上位卓にいた強敵の登場で気が引き締まります。
初手がジャバドバーゴイルライガイビルドロー
先1マーラサーミズ(実際に貼られて気付いたが、お互いにカウントを盛りたい対面なので先攻土地が滅茶苦茶重い。獄契約対蒼契約の蒼側は後攻安定でシャックで手札を増やして戦うというイメージのままゲームしていたので、この時点で思考の遅れを痛感し半分負けを意識していました)
後1カシウスドロー(ドローは強い!)、まだワンチャンあるなと思いつつバーゴイルを出しライガを伏せてカシウスとの両構えをしてエンド(今になって考えればこのエンドに思考を挟まなかったのもミスで、先2は2キルのツモ以外はカウント盛りのターンとなるはずで、1コア渡す程度ではプレイの細部は変わらない為、2キルは諦めとして以降の展開を楽にするワンパンを検討してもよかったかもしれない)
先2ビーチシャック殴り、ライガを開いてビーチを触りブロック(ブロックで処理すれば煌臨タイミングがない為)
後2テザールドロー(ドローはとても強い!)、お相手は次回カウント7濃厚なので、バースト1枚で耐えているうちに保険を吐かせておかないと白晶連打で負けだと思い、ジャバドを出して伏せからフルパンすると幸運にも4パン通る
先3ビーチでカウント7↑突入、伏せからガブルツイムシで全処理される
ここでストリーム使用(この時点で7コア)、バースト貼っている上からのリスクあるドロソ使用なのでそのリスクに伴うリターンを求めるほど攻め手に欠ける手札であるorケーニッヒ後のあと1枚の押し込みが足りないと予想(前のターンで保険無しは見えているので土地ジャムorドロソ祭りか?)、しかしここにテザールを当てた返しに万が一ケーニッヒがあると余裕で死ねるのでテザールはキープ
ヒモパン召喚(この時点で5コア)、ここまで引きたがっているカードに近づかれるのも癪なのでカシウスで邪魔しておく
ガブル攻撃、この後は白晶でツイムシが消滅するかケーニッヒを1回ブロックでリーサルにギリ届かず生きているのでここでテザールオープン、お相手はケーニッヒに辿り着けずのようでこのままエンド
後3の相手盤面が残5コア(保険1枚打たれる想定)とツイムシ立ち、イビルドローを打つとヌーベルとジャバドが揃い(ドローが強過ぎる!)リミバリorブロック絶甲の両ケアが完成し勝利

どこが欠けても負ける可能性があるゲームでした、ひたすらにドローが強い戦いでデッキに勝たせてもらいました


何はともあれ予選突破!



【決勝R】

①獄契約(後)⭕️
フルアヘッドのクロバル選手です。本日2回目のリーグプレイヤー😭
クロバル選手の最近の圧倒的な戦績から彼のことを実質的な現在の全一と認識しており、そんな彼と零障欠損の状態でミラーをしなければならないという状況から相当ナーバスな心境でプレイしていました。
先1ジャバド伏せエンドに対してこちらもジャバド→覇爆伏せまで行き、まともにミラーをしたら勝てないのではないかという思考からテザールブラフお祈りで殴るかを真剣に検討し、時間を使うミラーなのにも関わらず初手から30秒程使うも理性が勝ちエンドしました(結論このバーストは覇爆だったようで命拾いしました)
その後はお互いエンド連打からこちらがヴァントゥース召喚でジャバドとヴァントゥースに3コア残る状態でエンド、リュービでコアは戻る為コアシュだけでは相手は処理できない状況(要するにリュービ召喚を許容できるかという零障チェックの意図があるプレイです)、これに対して相手はエンドだった為(この時点で相手盤面にはジャバドが2体だけ立っていました)零障欠損と判断し返しに2tかけて圧殺しました

気合いの入るミラーマッチを制し勢いに乗るかと思いきや…

②蒼契約(先)✖️
先1ジャバドエンド。
2枚目のジャバドを所持していたので後1バースト伏せシャック殴りをブロックして煌臨カードがあるかカマを掛けますが、飛んできたのはまさかのストリームドローフラッシュ効果。ストリーム1枚分得したなと思いながら2枚目のジャバドで気持ちよく殴ると、お相手のバースト覇爆が気持ちよく刺さりジャバドが死滅しました。お見事。
このテンポロスが響きカウント先行される展開に。その後は一生マウントを取られていました。最後には心が折れており、相手ケーニッヒのアタック中に、効果未使用で魂状態のジャバドがいるにも関わらず、盤面にいる既に効果使用済且つ疲労状態のジャバドにロジャバを煌臨するスーパープレイを見せつけてキルターンが1早まり死亡しました。斬新すぎて我ながら震えました

結果ベスト8で終了です。最後は不甲斐ないプレイで負けてしまい当日僕が負かした全ての方に申し訳ない気持ちでいっぱいです。気合いを入れ直してまた次の機会に頑張ります。



・今後の構築

単純な出力の高いデッキは出揃ってきたので、今後またメタカードが闊歩する少し遅めの環境になるのかなと思っています。獄契約としてはそれらを踏まえて

スピッツァー(ツイムシ処理とミラーの強引な突破)
邪神再臨(受け運用想定。幻魔ガブル攻撃→バーストで処理を当てた後のケーニッヒにほぼ確で触れるカード)

などを採用し、速度を維持しながら圧力をかけていく型にシフトしていくのかなと思っています。以下サンプルレシピです。

下4種、2枚採用のカード群が選択枠だと思っています。左から優先度高め、右に行くほど優先度が低いです

獄契約はジャバドのドロー力のおかげで細かいチューンが即座に成績に反映され、とても弄り甲斐がある山だと思います。皆さんも自分の手に馴染む形を見つけてみてください!


・終わりに

長々とお付き合いいただきありがとうございました!今回は個人としては中途半端な成績でしたが、チームメイトであり生き別れの兄弟でもあるけんさんが優勝するところを直接見ることができとても嬉しかったです。やっぱCSはこれなんだよって感じがしました。ふたりして構築の話は一度もしなかったのにも関わらず方向性が同じだったのも嬉しかったです(笑
次回は僕も上の舞台で戦えるように頑張ります!けんさん全国頑張れよ!サンドバッグならいつでも呼んでください!
それでは皆さんありがとうございました。また機会があれば次回の解説/レポートにお付き合いください!


しもやまはデュエマやってたみたいです

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?