造船業界の基礎知識
どうもカルガモです!
2023年7〜8月の決算ラッシュで、造船業界がかなりホットな状況であることがわかりました。
造船関連企業の決算後のチャートがこちら。
内海造船(7018)
ジャパンエンジン(6016)
短期間で急騰していますが、それだけの決算内容。
造船業界には今、事業環境にかなりの追い風が吹いています。
この記事では、造船業界の2大トピックについて、サクッと解説していきます。
起きていること・その1
古い船舶の更新需要
実は造船業界は少し前まで冬の時代でした。
リーマンショックをピークに一気に造船需要は減退したからです。
次の棒グラフは各年度における新造船建造量の推移を示しています。
リーマンショック前に受注がピークを迎え、建造するのに2〜3年のリードタイムを要することから、リーマンショック後から2〜3年経過した2010年ごろが最も建造量が多くなっています。
そして受給バランスは崩れました。
こちらの資料にも書いてあるとおり、造船の供給過剰と、リーマンショックによる海上輸送需要の減退により、船価や運賃は一気に下落。
長く低迷することになりました。
しかし船にも寿命があります。この供給の推移からも分かるとおり、今運行している船舶の多くは建造から10年以上経っているものです。
つまり、造船のサイクル的に、古くなった船舶の更新として、新造船需要が高まっています。
起きていること・その2
脱炭素に伴う環境規制
自動車にも排ガス規制などがあるように、船舶にも環境規制が存在します。
しかもかなり多いです。
簡単に紹介すると以下のとおり。
燃料を環境にいいものにしましょう(LNGとか)
燃費良くしないとダメです
排ガスに含まれる有害物質を削減しましょう
環境規制クリアしないと運航できなくなっちゃうので、この環境規制クリアは至上命題。
そして燃料とか燃費って、ぶっちゃけエンジンに直結する問題なわけです。
それでエンジンって人間で例えるなら心臓な訳です。
車もそうですが、エンジンの交換ってなると莫大な費用かかります。
ってことで、基準に適合するために、もう新しい船作るか〜ってなってます。
まとめ
造船市場の追い風は次の2つ。
古い船舶の更新需要
環境規制
つまり、船も古くなってきたし、てかほとんど古い船だし、環境規制厳しいし、もう船新しく作っちゃお〜
っていう流れです!
本日は以上です。
次の記事では中国塗料について紹介します!
ちなみに中国塗料のIR担当さんと面談しましたが、整理したらもう少し聞きたいことができたので、記事のアップについてはもう少し時間かかります。
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