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三菱商事の株価チャートからわかること〜三角持ち合いの徹底解説〜

どうもカルガモです。
2023年6月13日現在、三菱商事は株価絶好調。
連日のように上場来高値を更新しています。

しかしテクニカル分析ができていれば高い確率で買い時を間違えず、投資できていた銘柄。
復習も兼ねて振り返っていきましょう!
テクニカル分析は投資家心理を表したもの。気負わず楽しみながら読んでいただければと思います。

※この記事は投資初心者向けに書いているものです。また、参考図書は【ミネルヴィニの成長株投資法】です。名著ですので興味のある方はぜひ読んでみてください。

目次

  • 株価チャートの解説

  • 買い時はどこ?

  • 忘れちゃいけないこと

  • 類似チャートからみる注目銘柄

(※注目銘柄はあくまで簡単な紹介にとどめており、銘柄分析等は一切しておりません。個人的にいいなと思うチャート形状をしている銘柄なだけです。)

株価チャートの解説

まずは三菱商事の株価チャート(5年)がこちら。

出典:銘柄スカウター

2022年3月までは綺麗な上昇を描いていました(次図の①の矢印)。
しかしそこからはヨコヨコのボックス圏に突入(次図の②の矢印)。

引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)

「今回の注目ポイント」で囲っている2022年3月から2023年5月までのチャートは一般的に「三角持ち合い」と言われている典型的なチャートパターンです。
ここから出来高などの推移も含めより詳細に三角持ち合いについて解説していきます。
(騙しの上げなどもありますが、基本的に以下の条件を知っていればかなり精度が高くエントリーすることが可能です。)

三角持ち合いの条件は次のとおり。

  1. 期間は概ね3ヶ月〜2年程度で形成される

  2. 上値は大体一緒

  3. 下値は切り上げられる(もしくは株価のボラティリティが下がっていく)

  4. 出来高が株価上昇局面と下降局面で変化する

  5. 最終局面で明らかな変化が訪れる

それぞれ解説していきます。

1.期間は概ね3ヶ月〜2年程度で形成される

今回の三菱商事であれば、1年と2ヶ月で形成されています。

引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)

基本的に三角持ち合いから上に放たれたチャートは力強い上昇を見せますが、これはこのヨコヨコの期間も大事です。
このヨコヨコの期間で起きているのが、株主の交代。
握力の弱い投資家から、握力の強い投資家へ株主が入れ替わり、その後の力強い株価上昇が可能となります。
(握力の強い投資家は売らないので、それだけ売り圧力も小さく、大きな上昇になりやすいです)
なので期間が短すぎる場合は握力の弱い株主が多い可能性もあり、上昇が弱く、権利確定売りに押されて株価が下落することも結構あります。

2.上値はほぼ一緒

次の図のとおり、上値が大体一緒です。最後の方(2023年の3月ごろ)にちょこっと出ていますが、これは誤差の範囲内ということで気にしなくてOKです。

引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)

ちなみに上値が一定ということに関してですが、売り方は極力高い値段で売ろうとします。そのため、前回高値付近になると売り圧力が増してこのような上値が一定か、それより若干下の部分で売られやすく、このようになりやすいです。

3.下値が切り上がっていく(株価のボラティリティが下がっていく)

次の図のように、切り上がっています。

引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)

ちなみに下値が切り上がるというのは、前回の下値にくる前に早く買いたいという買い方心理の表れであり、そういった人たちは今後の株価上昇に期待しているため、握力の強い投資家が多いです。つまり、将来的に力強い株価上昇を引き起こしやすくなります。

ここで株価のボラティリティが下がっていくって部分についても簡単に解説しますが、最初の株価下落、上昇局面の変動(ボラティリティ)の大きさと、2回目の株価の上下の変動だと、2回目の方が変動幅は小さくなっています。
3回目の変動は2回目の変動幅よりも小さくなっています。
つまり、右に行くほど、上下の変動幅(ボラティリティ)が小さくなっています。
(左右の幅じゃなく上下の幅です)

引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)

これも結構大事なポイントですのでお忘れなく!

4.出来高が株価上昇と下落局面で変化する

株主の入れ替えが起こることは先述しましたが、その変化が起こっている過程をここで解説します。

まずは次の図に示すように、2022年6月に、直近の高値(2022年3月につけた高いとこ)を超えれず、出来高を伴って下落しているのがわかります。

引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)

これは、前回高値を超えれなかったことから、それまでの(握力の弱い)ホルダーの権利確定売りが出ているためです。

次の図に示すとおり、権利確定売りから次は新たな買いが優勢になり株価上昇が起こりますが、ここでも前回売り切れなかった人の権利確定売りが起こり下落が起こります。
そしてここで注目するポイントが出来高です。
上昇局面で出来高が増加し、下落局面で出来高が減少しています。
(次の図だと若干ですが、、、)

引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)

これは売り圧力は弱いということで、売り圧が弱いのに、売るということはそれだけ握力が弱い証拠であり、株価下落局面での出来高の減少というのは、握力の弱いホルダーが売っているということです。

それ以降の上昇・下落局面でも同様のことが言えます。

引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)
引用:銘柄スカウター(カルガモ落書きバージョン)

ちなみに本当に綺麗な三角持ち合いの場合、右に行くほど、全体の出来高自体も減少していきます。

5.最終局面で明らかな変化が訪れる

一定の期間をかけて形成された三角持ち合いの最終局面では、株主の多くを握力が強い投資家で占めています。
そして最終局面では、次の傾向が見られます。

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