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『映像で観るボーカロイドの世界』番外編『MMDで紡がれる物語たち』

”電子の歌姫”初音ミクが誕生し、ニコニコ動画でその楽曲がアップロードされた2007年8月29日から約10年。
この10年であっという間に全世界へと拡大した彼女を中心としたVocaloidというムーブメントのなかで最も重要な位置を占めたのが、ニコニコ動画でありYoutubeであるといった各種動画サイトであり、ボーカロイド系の楽曲を聴かせるための動画――いわゆるPV(プロモーションビデオ)というアプローチであったことは明白である。
この10年間で公開された様々な『Vocaloid-PV』。
それらの中から強く印象に残った作品を紹介していくことで、Vocaloidというムーブメントを紐解いていこう、というのが、『映像で観るボーカロイドの世界』の主旨である――

『映像で観るボーカロイドの世界』

番外編
『MMDで紡がれる物語たち』


はい、というわけで。
ゴールデンウィークも実質的には終了となり、みなさんもクールダウンを兼ねた通常の週末を過ごされていることと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

――え?まだゴールデンウィーク気分が抜けていない?
まあそうでしょうね、私だって抜けてませんから。

でも、あれですよね。
長いおやすみを終えて、週明けにはまたお仕事や学校に行かなきゃいけないから、出来れば体力は温存しておきたいけど、休みで何もしないのはヒマでしょうがない――そんな人、結構いらっしゃると思います。

とまあ、そんな皆さんのために、今回は番外編として、ボーカロイドのムーブメントから派生した3D動画作成ソフト『MikuMikuDance』による動画作品のご紹介をしていこうかと思います。


MikuMikuDanceについては、これまで私のnoteでもたくさん紹介してきたので敢えて紹介するまでもない――とは思いますが、一応念のため書いておくと、ボーカロイド(というよりも初音ミク)の歌をベースに、誰でも簡単に歌って踊る3Dアニメを作れないかと考えた人が作り出したフリーソフトのことで、公開から7年を経て、日本だけじゃなく世界規模で、たくさんの動画作品やモデル、モーションと言った素材が配布公開されているのです。

そんな数多くの作品の中から、今回は、

おやすみ中の暇つぶしに最適なドラマ作品たち

をメインにご紹介していこうと思います。

①登場人物が初音ミクだけ!『初音の花道』シリーズ

MMDで公開されているモデルの中でもっともその数が多いのは、まず間違いなく『初音ミク』である。Latさんが作り上げた『世界で最も有名な初音ミク』こと『Lat式』、MMDにも標準添付されている元祖初音ミク『あにまさ式』、そのセクシーさで人気爆発中の『Tda式』などたくさんのモデルがあるなかで、......もしかしたら彼女たちが同じ世界で人気度を競い合ってたりするんじゃないだろうか、という発想から生まれたのがこの『てろっp』の『初音の花道』シリーズである。
タイトルからもお分かりの通り、徹頭徹尾メタ展開で、かつさまざまなパロディを小ネタ的にちりばめられていて、公開当時は派生動画が数多くつくられるほどの人気作品となっていた。
……ちなみにこのシリーズ、現在は最終回を残して未完となっている。
まとめて視聴したい方はぜひこちらを→ プレイリスト 

なお、このシリーズの派生動画には、『LAT式の食卓』という名作シリーズがあって、これもおススメである。

この作品の全視聴はこちらで → プレイリスト


②『攻殻機動隊』のパロディでは終わらない『公安39課』

こちらもある意味では『初音ミク』という存在の不確定性を逆手に取った作品ではあるが、それをギャグにした『初音の花道』とは違い、『攻殻機動隊』をベースにハードSFに仕上げたのがこの『公安39課』である。
25分という長さも含め、一本の短編アニメを見るような重厚さがたまらない、良作である。

③ハードボイルドと言えばこれ。『ハート・オブ・ソラリス』

2ちゃんねるから生まれた音声合成ソフト『UTAU』。
このフリーソフトで使用できる音声もまた数多く存在しているが、その音声にはそれぞれキャラクター設定があり、それらを元にして構築された世界観のひとつに『UTAU事務所』というものがあるって、この作品はその世界観をベースにした長編作品となっているが、そういった話を知らなくても楽しめる娯楽作品に仕上がってるのが素晴らしい。

なお、続きはこちら。
後編Aパート https://youtu.be/-vGD-uEXfLQ
後編Bパート
https://youtu.be/PAKEUMbVJcU

④緊迫したビリヤード勝負が見もの。『デフォ子のビリヤード物語』シリーズ

③と同じUTAU事務所という世界観をベースにした作品は他にもたくさんあるのだけど、その中でもろっし(ビリヤードP)の『デフォ子のビリヤード物語』シリーズは群を抜いていると言っていい。
ナカノは4番さんとタッグを組んだオープニングとエンディングやスポンサー提供などの凝りようもさることながら、その最も秀逸な点は、そのP名に在る通り『ビリヤード』シーンの巧みさである。
ボールの計算された動きとゲームメイクのハラハラ感は、それだけでも見る価値はある、と言っていい。
ちなみに現在このシリーズは3作目まで公開されていて、OP曲についてはライブ映像まで作成されている。
game.02 https://www.youtube.com/watch?v=VzuqrS9eQb0
game.03 https://www.youtube.com/watch?v=MJNEwsdme3Q
デフォ子さんがカッコいいOP曲『放物線』


⑤『伝説の始まり』『全ての元凶』。『重音テトとデフォコのマジ喧嘩を全力で止めるUTAU達』シリーズ。

すみません、ネタがヤバすぎてYoutubeに作者さんがアップどころか転載すらされてませんでしたので、ニコニコのリンク貼っておきます(笑)

2015年の11月にyoukissさんが唐突に始めたこのシリーズ(全四話)は、やはり前述のUTAU事務所の世界観を踏襲――していると思いきや、さまざまなバラエティの小ネタをぶっこみつつひたすら勢いで押し倒していく『ネタが多すぎてタグに困る動画』のたぐいだ――と、MMDドラマ好き界隈ですら当初は思っていたのだが、その後続いたシリーズ『【テト誕MMD】落ち込んでるテトを全力で励ますUTAU共』(全6話)や現在も続いているシリーズ『VOCALOIDとの最終戦争を全力で終結させるUTAU共』(現在11話)を通して張り巡らされていた数々の伏線とその回収っぷりに、これは壮大な大河ドラマだと認めざるを得ない(大半の人は認めてないだろうが)シリーズへと変化していった。

全てを視聴すると現時点で(4+6+11)×10分以上=300分を超える大作となっているため、一気に見るのはお勧めできないが、それでも(特にバラエティのお笑い番組が好きな人は)一度視聴してみることをお勧めする。

いやマジで面白いから。


⑥その強烈なまでのハイクオリティ。『軽トラバッドエンド』

ニコニコ本体の動画も削除されていて、今は転載された動画のみという、ほうじちゃさんの名作『軽トラバッドエンド』。
版権のないオリジナルキャラでフルボイスという、当時としてはほとんど見かけなかったカタチで公開されたこの作品は、そのまるで映画のようなクオリティで観るものを次々と魅了し、結果的に『オリジナルドラマ作品でも高評価を受けることができるんだ』というMMDの新しいブレイクスルーに成功したのである。ぜひ彼にはこれからも動画制作を続けてほしいものだと思うのだが......。


以上。
他にも紹介したい動画作品はあるのだけど、ここまで紹介した分でたぶん日曜の夜まで時間をつぶすことができそうだ、と思うので、この辺にしておこうと思う。

もし興味があれば、ぜひ視聴してみてほしい。

MMDドラマは、面白いぞ。

#vocanote
#MMD
#MMDドラマ

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