ダメになる会話「ガンダム好き?」

ヒロシ「なあ、ガンダム好き?」
タクミ「唐突だね。まあ、普通。」
ヒロシ「普通ってなんだよ。すごい好きか、好きか、殺したいほど嫌いの3択だろ?」
タクミ「すごくかたよった選択肢だな。もう少し等間隔な選択肢にはできなかったのか?」
ヒロシ「すまんがこの3つから選んでくれ。」
タクミ「そうか。まあ、それなら”好き”かな。あとの二つではないから。」
ヒロシ「そうか好きか。じゃあ、何ガンダムが好きかね?」
タクミ「といっても、あんまり見てないんだよ。知ってる中ならZガンダムかな?」
ヒロシ「ふむふむ、Zだから? 最後だから?」
タクミ「最後ってなんだ?」
ヒロシ「アルファベットでZって最後じゃん。」
タクミ「えーと、それが理由ではないな。たしかあれギリシャ文字の「ゼータ」だし。」
ヒロシ「俺はPガンダムが好きかな。」
タクミ「Pガンダム?そんなのいるの?あんま聞き覚えがないな。」
ヒロシ「ほら、バードマンからバッヂとマントとマスクをもらうやつだよ。」
タクミ「それパーマンじゃねえか。ガンダム関係ねえ。」
ヒロシ「パーマンガンダム。よくない?」
タクミ「良いも悪いも判断のしようがない。」
ヒロシ「あとEガンダム。」
タクミ「これまた聞いたことないな。」
ヒロシ「小石がぶつかりそうになると瞬間移動できる能力があるんだ。」
タクミ「小石にぶつかりそうなガンダムを想像しにくい。」
ヒロシ「あとお父さんが画家。」
タクミ「エスパー魔美じゃねーか。」
ヒロシ「エスパー魔美ガンダム。」
タクミ「言えばいいってもんじゃない。」

ヒロシ「さらにTガンダム。」

タクミ「どんな能力があるんだ?」
ヒロシ「こいつはすごいぞ。時間を超えて歴史の改変を防ぐんだ。」
タクミ「タイムパトロール・ぼんか。ちょっとマイナーなとこもってきたな。」
ヒロシ「タイムパトロール・ぼんガンダム。」
タクミ「お前が好きなのはガンダムじゃなくて藤子不二雄だろ。」
ヒロシ「あとDガンダム。」
タクミ「ポケットから便利なひみつ道具だすガンダムなんだろ?」
ヒロシ「おまえ!?まさかエスパー魔美か!?」
タクミ「エスパーでもなければ魔美でもない。」
ヒロシ「エスパー魔美は関係ないだろ!」
タクミ「どうして俺が怒られるんだ。」
ヒロシ「じゃあDガンダムの正式な名前も予想できているんだな?」
タクミ「まあ、当たってると思うよ。藤子不二雄の一番有名な作品だし。」
ヒロシ「んじゃ、せーの」
タクミ「ドラえもんガンダム!」
ヒロシ「デビルガンダム!なんだよドラえもんガンダムって。」
タクミ「ひみつ道具関係ねえ…」
-END-

こちらから目次のページに飛べます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?