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【ギルティギアストライブ】「格ゲーの対戦を始める」ためにはどうしたらいいのか?

この記事で伝えたいこと

さて、コロナ禍で数年行われていなかった格ゲーの祭典「EVO」が大盛況のうちに終わり、最強の男の娘「ブリジット」が実装されて数日が経った。

すでにギルティギアストライブ(以下GGST)の人口は約5倍になり、初心者帯がしっかりと機能している。はっきり言って、今は低ランク帯では「コマンドを使わない技(通常技)の中で使いやすいものを数個見つけて適当に振る」だけで対戦になる、かなり珍しい時期だ。

特にGGSTは格ゲーの中でも比較的シンプルな方だ(上級者帯やキャラ毎には諸説ある)。私自身、約1年前に「ギルティギア発売したからやってみようよ!面白いよ!」という現在の師匠(まだ超えられていない)に教えられながら購入し、それから1ヶ月ほどで「格ゲーらしい対戦」が楽しめるようになってきた。
その時の経験からしても、「手取り足取り教えてくれる人がいたとしてもハードルが高かった」のは事実である。

「実際の初心者に向けて」「新規向けの情報を作る経験者に向けて」の両方が混ざった記事になるが、ここを推敲するより、この記事のフォーカスの3点だけを明確にしておくことにする。

①現在の初心者(ゲーム購入後、チュートリアルが終わったぐらい)の悩みはどこから発生しているのか。格ゲーはなぜハードルが高く感じるのか。これらを整理すること

②自分の初心者時代の体験から、格ゲー特有の情報のハードルと向き合う前に、対戦を楽しめるようになる方法をシェアすること

③格ゲー特有のハードルを分解して捉え、一つずつ前向きに取り組む方法を伝えること

①そもそも初心者の悩みはどこから発生しているのか

早速ブリジットや値下げをきっかけに買った友人たちから、以下のような相談が寄せられた。

「興味を持って買って始めてみたけどなんかよく分からないしキャラも決まらない!とりあえず好きなキャラのコンボ?練習したらいいの?なんかコンボを調べるとボタンの名前だと思うんだけど暗号ばっかり書いてあるよ?意味わからん!」

正直、どちらかといえば格ゲーが遊べる側の人間に片足を突っ込んでいた私は面食らってしまった。

最近はインターネットに攻略情報が溢れ、情報をまとめてくれている神のYoutube・記事や配信を見ているだけで、それなりに「そのゲームの勝ち方」「そのキャラの強い使い方」「どういう技を使えばいいのか」といった情報は集められる。インターネットが苦手じゃないはずの、もっと複雑なゲームをこなしてきたはずのみんながなぜそこでつまづいてるんだ!?

そんな疑問を心に秘めつつ、一緒にコンボ動画や初心者向け動画講座を見始めた瞬間に、私は問題を理解した。

キャラ解説動画を見れば、「このキャラの強みは6P・2HS・遠Sです」
コンボ動画を見れば、「5K→6S→236K」
ゲームシステム解説動画を見れば、「このゲーム1フレからガードできるんで……」

格闘ゲームを始めた日に初心者が触れる情報にも関わらず、システムに紐付いた専門用語が多すぎるのだ!

これらの表記自体は別に悪いことではなく、逆に「ある程度格ゲーをやっていた人」にとっては、別のゲームに移ったとしても共通となる非常にわかりやすい情報の伝達方法であり、表記方法である。ただ、通じることが当たり前になりすぎて、「初心者向け動画」にも頻出しているのだ。

ある意味、「格闘ゲームの初心者」と、「そのゲームは初心者の格ゲーマー」が同じ枠で語られているが故の問題ではないだろうか。

一応解説しておくと、格ゲーは時間の最小単位を「フレーム」と呼び、方向キーを入れる向きを「テンキーの数字」で表現する文化がある。これは、ゲームを跨いでもほぼ確実に共通語として確立している。

カプコン公式サイトより引用
https://game.capcom.com/cfn/sfv/column-130284.html

例示のために、画像を見ながら上記暗号を翻訳しておこう。
「2HS」とは、しゃがみながらHS(ヘヴィスラッシュ、つまり強攻撃)ボタンを押すことだ。
「236K」とは、下(しゃがみ)→右下→右(前方向)の順番で方向キーを押してからK(キック)ボタンを押して出す必殺技のことだ。(ちなみに、いわゆる波動拳コマンドである。このコマンドを口に出す時には「波動K」なんて言う場合が多い。)

とりあえず、初心者が動画を見る場合、もし困ったら以下を見ながら翻訳してほしい。

2→しゃがみ状態のこと(下ボタン)
6→前方向入力(1P側の場合右ボタン。相手と場所が入れ替わったあとは左ボタン。)
4→後ろ方向入力(1P側の場合左ボタン。相手と場所が入れ替わったあとは右ボタン。)
J→だいたいの場合、ジャンプのこと。

例を出してみただけでこの情報量になってしまった。
ひとまず、格ゲーを始めたばかりの人が詰まりやすいポイントについて改めて整理していく。

①初心者は「格ゲーの当たり前」がわからないと読み解けない「キャラクターの動かし方」に触れる機会が多い

②「格ゲーの当たり前」は若干直感的でない&情報量が多い(これだけを先に詰め込んだ場合、挫折が起きやすいと思われる。)

問題提起のようになってしまったが、心当たりのある初心者の人は「自分が何に悩んでいたのか」について整理するきっかけにしてくれればと思う。

②知識のハードルは放置しよう!対戦を楽しもう。

こんな知識のハードルは、全員が最初に超える必要はない。
正確には、「全員が超えたくなるぐらい、とりあえず楽しくなるように遊び方を知る」ことが大事だと思う。

これから格闘ゲームを始める初心者の人には、以下の方法をお勧めしたい。
(そのゲームの初心者帯が機能していることは前提とする。)

  1. 好きなキャラを選び、トレーニングモードに入る。

  2. コマンドリストを見たり、実際に出してみたりしながら「ボタンを押すだけで出る技(通常技)」「コマンド入力で出る技(必殺技)」のどちらでもいいので、「好きな地上技を3つ・ジャンプ中に出せる技を1つ」選ぶ。

  3. 「その4つだけ確実に出せるように少し練習し、それ以外の技は使えなくてもいい」という気持ちでCPU戦(アーケードモード)や、ネット対戦に臨む。

コンボの「コ」の字も出なかったと思う。
これでも対戦は楽しめるはずだ。
強いて言うなら、経験者に聞いたり、動画を見たりすることでその4つの中に「そのキャラで一番強くて単品で完結できる技」を用意できるといいと思う。
(GGSTのメイで言うとイルカさん・横だったり、ソルで言うと遠距離Sだったり。ブリジットならSボタン連打とか。)

初心者帯さえ機能していれば、ネット対戦に行ったとしてもこの遊び方で十分に遊ぶことができるはずだ。

なぜ自分に制限を課すところから始めるのか

格ゲーは、非常に技の種類が多い。
実際、ボタンの数が少なめのGGSTですら、立ち・しゃがみ・ジャンプ中の通常技を含めて14種類ぐらい+6種類ぐらいの必殺技の20種類の技がある。

確かに上級対戦やコンボには、状況に応じた技の使い分けが必要だ。
しかし、初心者同士の対戦では、そもそもお互いが技を使い分けるべきシチュエーションがそうそう発生しない。根本的にお互い隙だらけになりがちなので、どんなに大振りな技を楽しく振り回していても刺さる時には刺さる。

だから、最初は技の見た目や振り回している時の気持ち良さだけを追求して、使う技を絞ることをおすすめしたい。どうせ当たる時は当たるし、当たらない時は当たらないのだから、意図的に技のレパートリーを減らし、自分の意識を絞ることによって「咄嗟に出せる技」にしておくことが結果的に強くなる。

これで対戦・CPU戦を楽しむことができたなら、1日遊ぶごとに1個ずつ、技のレパートリーを増やしていこう。慣れてきたら、解禁ペースを上げても構わないと思う。

とにかく、自分が「○○がしたい!」と思ったときに、キャラをその通りに動かせたという成功体験をどんどん積んでいこう。

③「格ゲー特有のハードル」と楽しく向き合うために

最大の技術的ハードル、コンボ

近代的な格闘ゲームには、ほとんど「コンボ」システムが搭載されている。
基本的に、格闘ゲームでは技を当てた時、一瞬相手は無防備になる。
その無防備な一瞬の間に、次々と他の技を叩き込んで大きなダメージを取る技術要素がコンボと呼ばれる。

実際、コンボはそれなりに難しいものがある。
はっきり言って、それが格ゲーのハードルであることは間違い無いと思う。

1つのボタンを連打するだけで成立するコンボもある(そういうのは積極的に使っていこう)が、技と技の間に高速でコマンド入力を挟まないといけない場合がある。正直、何時間か練習したけど安定しないコンボというのもある。

ここでは、「なぜコンボを学ぶことが最終的に必要とされているのか。逆に、なぜ知らなくても堂々と遊んでOKなのか」について考えるとともに、楽しさを伝えていきたい。

コンボと向き合う理由とは

対戦ゲームをしていて、「相手の体力がかなり減っていて、あと一発当てれば勝ちだったのに逆転負けしてしまった」経験はないだろうか。
この経験をした瞬間が、実はコンボを覚えるモチベーションを得る大チャンスだ。
実は、あなたはコンボができていれば、すでにその試合に勝っていたからだ。

少々数値設定が極端だが、コンボの有用性を教えてくれる例を上げてみよう。
一発当てると100ダメージで、当たると相手が5秒間ひるむパンチがあったとする。
このパンチ技は、もちろん1回のチャンスを制して当てることができれば100ダメージの価値だ。
しかし、「この100ダメージのパンチを当てた後の無防備な時間に、50ダメージのキックも当てちゃうことができた」なら、パンチ1回分のチャンスが150ダメージの価値になる。これがコンボの考え方だ。
つまり、最初のパンチ一発の価値を底上げしてくれるのがコンボなのだ。

コンボは、1回チャンスを掴んだ際のリターンを最大化し、自分が早く勝ち切るために存在している。

まずはこれだけ理解しておいていただければ、コンボができないと対戦できないと思うことはないだろう。それどころか、極論を2つ言ってみよう。

①もし、相手の技を一切喰らわず、自分の技は全て当てることができる最強の格ゲー仙人がいたとする。その場合、格ゲー仙人はコンボを使う必要が一切ない。

②まだコンボができないが、コンボさえできれば2倍のダメージが出せるとする。
その場合、相手の体力を半分以下まで減らしていれば、試合には負けたとしても、技の打ち合いではあなたは実質勝っている。あとはコンボを磨くだけで、自動的にその相手に勝てる計算になる。

つまり、格ゲーを楽しむため・ひいては「勝つ」ためにはコンボは一切必要がないということがお分かりいただけただろうか。

「そうは言っても目の前のこいつとの試合でゲーム上に「WIN」って出てくる勝ち方をしたいんだよ!!!!」
「そもそもコンボ練習自体が楽しいんだよ!!!!!」

という、2つのモチベーション以外では、コンボを学ぶ必要は一切ない。
なので、現実的には先程提示したように、「あとちょっとで負けてしまって悔しい」という体験をしたときに、実は勝てていた自分というものを現実化する目的でコンボを練習し始めよう。

練習し始める時も、挫折するぐらいであれば「自分のダメージ効率を上げること」が目標であることを常に心に刻み、「なんなら紹介されているコンボの途中で止まってもいい」という気持ちで練習しよう。
仮に実戦では途中で途切れてしまっても、コンボを始動させるための技を単発当てしただけの状態よりも確実にダメージ効率は進歩している。恐れずに、練習と実戦を繰り返して楽しんでいこう!

「フレーム」という情報のハードルについて

格ゲー特有の概念として、「フレーム」という時間の単位がある。
この概念は、他であまり使われないことからしばしばゲームシステムを理解する時のハードルとなっている。

実はあまり難しいことはなく、本当に「秒」と並び立つ時間の概念である。
以下のことだけチラ見しておいてください。
詳しく知りたい人は下記の動画へ!(おすすめの格ゲー解説Youtuberさんです)

1時間の60分の1は1分。
1分の60分の1は1秒。
1秒の60分の1は1フレーム。(格ゲーの時間の最小単位)

1フレ(フレーム)から○○できる=その瞬間から○○できる

コントローラーについて

格ゲーといえば、普通のコントローラーじゃなくてスティックとボタンのついたゲーセンにありそうなコントローラー買わないといけないの?というイメージがある人もいると思う。

確かに昔からやっているプレイヤーはそういったコントローラーを使っている人が多い。
しかし、現代の格ゲーは通常のPS45Xboxのコントローラーで遊んで大丈夫だ。

基本的に、ゲーム側に同時押しなどのアシスト機能が付いている上、最近では大型大会のTOP8に通常の純正コントローラーを使うプレイヤーがゲームを問わず、特に海外において増えている。全く不利にはならないことを示してくれていると思う。

直近の大型大会「EVO」でのゲームパッド使用率は新時代を感じさせる高さだった

なお、これらのコントローラーについて、基本的にスティックではなく十字キーでの入力をおすすめしたい。スティックの場合、うっかり弾みで入力されてしまい、意図しないジャンプやしゃがみを誘発する場合が多いからだ。

最後に

この記事の執筆を始めてから数日の間に、たくさんの初心者講座などがYoutubeにアップロードされてきた。

そういった初心者講座の中の細かいポイントでつまづいた人にこそ、この記事が役立てば幸いだ。
また、本記事は初心者同士での対人戦が成立することをある程度前提にした記事である。
せっかく初心者のいるタイミングなので、のびのびとギルティギアの世界を楽しんで頂ければと思う。

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バーチャルAV女優のKarinです。 「性別に囚われず好きな仕事のできる世界」を目指して、男性向けセックスワークをやっています。