【堺市 腱鞘炎】腱鞘炎でお悩みの方へ
産後に多いドケルバン病について!
指を曲げると親指の付け根が痛いって事ありませんか?
それは、ただの腱鞘炎ではなく、ドケルバン病と呼ばれています。
少し解説致します。
親指を広げると手首の親指側の部分に腱が張って皮下に2本の線が浮かび上がります。
ドケルバン病はその腱の親指側の腱である短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)と長母指外転筋腱(ちょうぼしがいてんきんけん)と呼ばれる腱が手首の甲側にある手背第一コンパートメントと呼ばれるトンネルを通るところで起こる腱鞘炎の事です。
症状としましては、親指を小指側に曲げたり、開いたりなど動かしたりする事で親指側の手首あたりに強い疼痛が走ります。
<特徴>
⑴妊娠出産時の女性や更年期の女性に多い
⑵家事や仕事で手を使う人に多い
<原因>
親指の使いすぎによる負荷のため、腱鞘が肥厚(ひこう)《分厚くなる事》したり、腱の表面が傷んだりして、さらにそれが刺激し、悪循環が生じると考えられています。
また、抱っこする際に手首を曲げて捻る事で、常に腱に負担がかかり、痛みを生じやすくなります。
特に手背第1コンパートメント内には、上記の2種類の腱を分けて通過させる隔壁(かくへき)が存在し、これがあるために狭窄(きょうさく)が生じやすいです。
検査方法としましては、写真の様に親指と一緒に手首を小指側に曲げると痛みが強くなることで診断します(フィンケルシュタインテスト変法)。
自分で調べるには手首を直角に曲げ母指を伸ばしたときに疼痛が増強するか否かで判定します(岩原・野末のサイン)。
《治療方法》
⑴患部の固定➡極力使わない事
⑵短母指伸筋と母指外転筋を鍼灸・電気・マッサージなどで緩める
整形外科では、投薬や腱鞘内ステロイド注射などの保存的療法を行います。
改善しないときや再発を繰り返す場合は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。その際、隔壁の切除と橈骨神経浅枝の愛護的操作が求められます。
また、必ず抱っこの指導や手の使い方の指導、リハビリ方法なども伝えて実践しかなければ、症状の緩和は難しいのが、この疾患です。
少しでも親指側の付け根に違和感がありましたら、いつでもご相談下さい。
それでは、今日はこのあたりで(*^。^*)
熱中症になっている人が増えています!
こまめな水分補給やミネラル摂取(アミノ酸やクエン酸、カリウム・カルシウムなど)を心掛けて下さい!
それでは良い一日を(^^♪
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