オランピアソワレ―プレイレポート
気づいたら年末が目前まで迫っていて唖然としています。カリンと申します。
ニルアドをプレイしたので次はオラソワだと思ってから幾つかのタイトルを経てようやくプレイを終えました。スクショの7割がだいふくちゃんで埋まりました。満足です。
このノートは、後日読み返して「なるほどプレイ当時にこんなことを思いながら遊んでいたんだなー」というの思い出すことを目的に残す備忘録です。
★ 「オランピアソワレ」とは
通称「オラソワ」。
2020年4月16日にオトメイトから発売された Nintendo Switch のソフトです。
▼ 公式サイト
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※以降のノートは、ゲーム本編のネタバレが含まれます。ゲーム本編未プレイの方、未クリアの方が読む際は、予めご了承ください。
■ 璃空を振り返って
だいふくちゃんが自信をもってオススメする動物に優しい男、璃空さん。
大っ変、美味しい両片想いでしたね。青春してる……【青】の男だから……ごめんなさいなんでもないです……。
根が真面目なオランピアちゃんと根が真面目な璃空さんなので、お互い価値観が似た者同士な二人だったのかな、という印象です。白夜ちゃんが惹かれたきっかけは、璃空さんの舞の姿を見て……といったところもありますが、舞も含めて真面目なところに惹かれていったのかもしれないな、と。
「白夜ちゃんを好きだと言っておきながら裏切る男がどこかで出てくるのでは!?」という覚悟のもとオラソワに挑んでいたのですが、最初に選んだ璃空さんだけは白夜ちゃんへの想いを素直に信じることができる男でした。安心安全の璃空さん。
璃空ルートに限らず、白夜ちゃんから毎度毎度手形を突きつけられてぐうの音も出ずにお見送りする璃空さんという、日常のローテーションの中に組み込まれているところとか、いいポジションですね。毎日の検閲を担当している朱砂さんにもいえるのですが。白夜ちゃんをお見送りすることしかできないクナドの背景が、すっかり璃空さんを象徴する背景の一つに収まっているところも、ルート外の璃空さんとの距離感が表れていてぐっときます。
どのルートでも日常的顔は合わせてはいるけれど、目の前のことに熱心なためにキッカケがなければ近づく機会が訪れず――そしてその機会が訪れるのがオランピアちゃんの「あの人と仲良くなりたい!」っていうところが本当に……魂の片割れを自力で引き寄せた白夜ちゃんが好きすぎる。
それにしても、【青】の璃空さんは「拔の力を残すために【青】の女と30になったら結婚する」と言っているのですが、この島の恐ろしいところは強力な拔が使えるのが、黄泉生まれの璃空さんと海浬さん、そして神様であるヒムカさんと【白】の白夜ちゃんっていうところが、すごい皮肉だなって思います。【青】と【青】から生まれた人、一人もいないじゃないか。もしも白夜ちゃんと結婚できず、【青】のしきたりも変わらずに30歳を迎えたらと思うと……天供島は絶望の宝箱なのか……?
拔の力を残すという【青】の考えに、白夜ちゃんは色を守るという使命はわかるという一定の理解を示していましたが、この結果を見る限りでは朱砂さんや璃空さんが長になったころには、自由に結婚ができるようになっていると良いな、と思います。
また、璃空ルートの覚醒璃空さんだけが、柑南くんによる細やかな嫌がらせの瓦版に対して
って言い切ってしまえるところが璃空さんの魅力の一つだと思います。
オランピアちゃんに構ってほしい柑南くんとしては、スルーされてしまうことが一番ダメージが大きいはずなので。いいぞ。
璃空さんのルートでは白夜ちゃんと出会うことで、過去のしがらみを乗り越えて己の進むべき道をまっすぐ進む決意を持つことができたわけですが、他のルートでもちゃんと次期【青】の長として、自分の進みたい道を朱砂さんや白夜ちゃんに感化されながら少しずつ手探りで見つけてくれたところも、彼の人となりが見えてとても良かったです。
「この島を変えたい」という彼の心の底からの想いが、朱砂さんや白夜ちゃんが彼を好ましく思うところかもしれませんね。
最後に。
「璃空が夫ではないと思うだけで全てを投げ出したくなる」くらい恋する白夜ちゃんがものすごく大好きなのですが、その中でも最高にテンションが上った璃白の白夜ちゃんのセリフがこちら。
はあああ……いいぞ白夜ちゃん……そのまま押し倒してしまえ……。
あっ、あと「外側から鍵が掛かるけれども内側から鍵を開けられない湯屋」が面白すぎて、縁さんいいぞってガッツポーズしていました。このルートの縁さんは白夜ちゃんのパパだろうかってくらい、とっても面倒見がいいですね。
■ 天草四郎時貞を振り返って
白夜ちゃんに対してこんなにまっすぐ「お婿さん候補に入れてください」って言ってくれる攻略対象が他に存在するのだろうか???
大人気白夜ちゃんの舞台に、まだ婚約者『候補』の段階で最前列を陣取って見守ってくれる攻略対象が他に存在するのだろうか???
序盤の彼の誠実さに胸を打たれると同時に、直前にプレイしていた璃空さんルートとまっく異なる距離の縮まり方に衝撃を受けたルートでした……デートするの早すぎませんか……まだ序盤も序盤ですが……???
それもそのはずで、時貞さんにとってのゴールは好いた女と両想いになるところではなく、恋をして側にいて欲しいと思ってくれた白夜ちゃん救われて根を張るところだなと思います。
白夜ちゃんに恋をして、彼女の隣にいる資格を得たいがために足掻いて足掻いて、終いには道摩大師に剣を向けるけれども失敗して。
白夜ちゃんに出会う前にはよく海の中に入っていたという時貞さんが、今度こそ海の中に行こうとするところを、白夜ちゃんが必死に留めるところが本当に最高すぎました。
……これです。
白夜ちゃんの隣にいたいから理由を探している時貞さんと、時貞さんに留まる理由を作ってほしいから愛してほしい白夜ちゃん……欠けた魂の片割れじゃないですか……。
しかもこれ、陰陽盤の傾きが足りずに二人きりの祝言ができなかった場合、海に入ろうとする時貞さんを白夜ちゃんが見つけることができず、時貞さんを留めておくことができないっていう展開になってしまうの本当に素晴らしかったです。
隣に留めておけない時貞さんに、【白】としての自分の使命も何もかもを棄てて、一緒にいることを選ぶっていう選択をする白夜ちゃんの愛が見れるのはここだけ……ありがとうございますありがとうございます……。
このエンド、伏線でまだ時貞さんとお友達になったばかりの頃に月黄泉さんが「時貞一人で果ての大渦に飛び込め」と、わざわざ白夜ちゃんに一緒に飛び越えないように忠告していたところですよ……まさかあの忠告を聞かなかったことにする展開になるとは思いもよらなかったはず……それでもそれすらも棄てて白夜ちゃんは時貞さんと一緒にいたいって……ありがとうございますありがとうございます。
あと、これは全然関係ないのですが、個人的に美肌になりたくて美肌の湯に通って自分磨きをする攻略対象はすごくポイントが高いので、時貞さんにはぜひ白夜ちゃんと仲良く湯屋に通っていただければと思います。きっとカメリアちゃんがサービスしてくれるはず。
■ 縁を振り返って
黄泉の湯屋の主は地獄太夫。
黄泉ってすごいところですね。きっと、罪を犯した罪人は黄泉の地獄太夫によって熱湯に放り込まれるんだろうなーーなどと思っていました。蓋を開けたら普通に繁盛していて普通にご飯がおいしそうな湯屋でした。白夜ちゃんが美味しいものを食べて幸せになっているので、湯屋とその主である縁さんに対する好感度は鰻登りです。
さて、縁さんの初見プレイの感想ですが。
ずばり「いったい何を考えているのか分からない枠の男だったな!!」だったので、ここは予定を変更して、プレイ当時の自分の疑問に自分で答えることで絆を深めていきたいと思います。なんといっても、縁さんの選択肢をほぼ失敗しているくらいに自分には縁オラの才能がない。悲しい。
▼ 「どこがいい?」と訊かれたときに「ホールで」だとがっかりされて「あなたの部屋で」だと喜ばれるのですか?
→実は縁さんは白夜ちゃんと出会う前からいっとう特別な感情を抱いていたので、恐らくはこの頃からすでに信頼できる人しか入れない自分の部屋というテリトリーに入りたいと思ってほしかったとか、自分の部屋を気に入ってほしかったとかではないでしょうか。
▼ 故郷を思い出して泣きかけた白夜ちゃんにかけた言葉がなぜ「かわいそうに」だったのですか?
→縁さん自身も故郷を失っているので、白夜ちゃんの気持ちはきっとよくわかるのだと思います。あるいは、本来の彼は人の痛みに敏感な優しい少年だったので、白夜ちゃんが寂しがっていることに気付いていたとかでしょうか。
▼ なんで自分の部屋に浴槽があるのですか?
→多分……職業柄、周囲に敵ばっかり作っているのと弱みを作りたくないのとで……無防備になる瞬間をお客さんが出入りする場所に作りたくなかった……から。
▼ 手紙箱の前で待ち伏せするとかズルくないですか?
→お仕事熱心な白夜ちゃんに絶対に会うためにはこの場所にいるしかないですね。もちろんズルいと思います。黄泉で生きていくためにはズルくなければいけないのです。何時間前から張って白夜ちゃんをお待ちしていたのかは不明です。
▼ 縁さんは死にたがりなのですか?
→本編によると「お姉さんのために生きなければならない」「お姉さんのことが解決したら死んじゃうのかと思った」だそうです。
▼ 【紫】の縁さんはお薬の調合が得意だそうですね。ところでその媚薬、調合したら誰でテストするのでしょうか?
→てっきり何人か言い寄ってきた女をキープしていて実験台に使っているかと思っていたのですが、どうも黄泉の人間は全員守るとか言っているのでその気配はなさそうなのですよね。というわけで、お金とか弱みとかで協力者を募って協力してもらってテストしていたのではないでしょうか……?? でも玄葉さんによると確かそういった媚薬の類は許可がでないと販売出来ないって言っていたような……??
▼ お薬といえば、 時貞さんの中途バッドエンドの怪しいお薬の出所は縁さまですか?
→さすがにそれはないと信じたいですね!! 個人的には9.9割の確率で、出所は叉梗さんだと思っています。柑南さんとお知り合いみたいなので。
▼ ヒムカさんルートで玄葉さんに「知識に不安があるなら俺でも縁でも」などと勝手に名を挙げられていますが、縁さんの知識は豊富なのでしょうか?
→知識だけなら豊富なんじゃないですかね!!! わかりません!!! もし答えがあるならドラマCDとかじゃないでしょうか。とりあえず本編終えた限りの有力材料として、海浬さんが「黄泉の男なら知っていて当然」って言っていたので、黄泉で生き抜くために頑張って勉強したんだと思います。知識だけなら豊富なんじゃないんですかね!!!
▼ やはりこれは恋ですか?
→恋ですね。自覚してください。
こんなところですかね?
ご意見ご指摘ツッコミお待ちしております。
ところで白状するのですが、実はオラソワを初めて知ったころ、キャラクター紹介を見ながら縁さんは露出度が高いお洋服を好まれているんだななどと思っていました。
普通に白いインナーがお肌と同化していて見えていなかったようです。反省しています。
あと、お人形さんだった最序盤の白夜ちゃんをみて「これはバッドエンドでお人形さんになる白夜ちゃんエンドが来る」などと思っていたのですが、蓋を開けたらお人形さん時代と同じように感情を殺して湯屋の主人を演じる白夜ちゃんを見てしまったので想像以上でどっひゃーでした。
あのエンド、縁さんが語った通りの展開になっていたのでちゃんとフラグを回収していたので……予想ができたのに対策ができなかったということは、叉梗さんが一枚上手なのか、縁さんがちょっと浮かれていたのかどっちでしょうかね。
■ 玄葉を振り返って
こんなに。こんなに、こんなに、白夜ちゃんに対してだけ臆病になっている男がいていいのだろうか。どうしてこんなにずるいんだ?
一般人は白夜ちゃんに声を掛けるには処刑台に登る覚悟が必要だからハンカチを落として声を掛けるんだとアドバイスした男が、貴重な【白】である白夜ちゃんを万が一にも【黒】に染めることが恐ろしくて、白夜ちゃんに想いを伝えることが処刑台に登るよりも勇気が必要だったって告げられたときといったら、床を転がりのたうち回るところでした。
そんな玄葉さんのオススメは、自分が最も信頼できる朱砂さんなんですって……この……自分は一歩引いて、けれども好きな人たちには幸せになってもらいたい玄葉さんの臆病さよ……白夜ちゃんがハンカチを拾って欲しい男はとうに一人だけだというのに……ぐう。
一番最初に玄葉さんがハンカチを拾った時はそこまで本気じゃなかったから気軽に拾えたのかもしれないけれども、二回目に目の前でハンカチを落とした白夜ちゃんと本気で拾った玄葉さんが好きすぎて気が狂いそうでした……ありがとうございますありがとうございます。
そして極め付けには、夜から朝までが楽しいってどういう意味なの? をちゃんと覚えていて回収するところですよ……いいぞいいぞ玄白ちゃん……。
個人的には玄葉さんのバッドエンドが好きなのですが、彼のバッドエンドのすごいところは、『何よりも命を大事にしてほしい』『生きてほしい』という彼の信条そのものを、どちらのエンドも曲げてしまうところにあるところでして。
薙草さんの命を救うか救わないかの二択を突きつけられて、救うと即決できずに考え込んでしまうと剥に。
また、道摩大師が懸念していた『万が一』で薙草さんが助かってしまった未来が訪れると、医者でありながら命の尊さを知っていながら白夜ちゃんを手に掛けてしまうという。
どちらもまさしく、彼に相応しいバッドエンドでした。
あっ。あと、水着!!!
玄葉さんと言えば水着。玄葉さんは白夜ちゃんに水着を着せていたので才能があると思うんですよね。天才だと思います。最初に白夜ちゃんを怒らせて白夜ちゃんを海に入らせずに帰らせたときは白夜ちゃんの水着スチルが存在しなかったことに怒りをおぼえましたが、リベンジしてくれたのでこのための布石だったんだなと思うと焦らしプレイというやつですかね彼は天供島が誇る天才ですよ。(※乙女ゲームの感想です)
あとあと、オランピアちゃんにデートだなんて面と向かって言えなかった恋に臆病な白衣を脱いだ玄葉さんが向かったアマトカフェ。
スチルを見たとき、てっきり向かいに座っていると思っていた玄葉さんが瞬時に白夜ちゃんの隣にいたので、瞬間移動したのかなとか思っていたのですが、後日アマトカフェの背景をじっくりみると、あのカフェはテーブル一つに対してソファ席ひとつしか見つからなかったので、最初から隣同士で座れるカフェをチョイスしていた説を強く主張します。ずるくないですか? デートって一言も言っていないですよ?? でも自分は【黒】だから正面から堂々とデートには誘えないんですよね分かります天才か??
あとあとあと、手記によると白夜ちゃんにプレゼントした折り紙のツノダシが大人気のようですが、あれって薙草くんの薔薇に対抗したやつですかね? そうですよね?? きっとそうですよね??
■ ヒムカを振り返って
白夜ちゃんからのお誘いに対して「絶対に行きます」ではなく「絶対に、絶対に、絶対に行きます」って返してくれるのがヒムカさんなんですよね。才能しかない。
仲良くなると「あなたは私のことが好きだというでしょう?」に間髪入れずに「大好き」って答えてくれるんですよね。
しかし好きな気持ちはまっすぐ伝えてくれるけれども、どこが好きな場所なのかを具体的に挙げると照れてしまうヒムカさん……才能しかない……。
ヒムカさんの白夜ちゃんに対する想いは、白夜ちゃんが感じている通り最初は白夜ちゃん本人に向けられているものではなかったけれども(※そしてそんな名も知らない初恋の君に打ち克とうとする白夜ちゃんが最高にかわいい)、白夜ちゃんがヒムカさんに恋をするようになってからも「世界が壊れても白夜ちゃんの味方」でいてくれるのがヒムカさんでしたね……ヒムカさんの悲恋エンドをみて震えました。
そんでもってこれ、対になっているのが、朱砂さんルートの「世界を守るために私を殺して」になっているのもにくい構成ですね。
ヒム白の白夜ちゃんは【白】を残さなければならないという使命と、自分の恋と、両方を両立させるために諦めずに最後まで運命に立ち向かい続けるところがすごく最高でした……。
お人形さんであったヒムカさんが、色を得て白夜ちゃんと結ばれるって、これは白夜ちゃんが諦めなかった結果でもあるはず。アマテラス様の奇跡とも見られそうですが、白夜ちゃんが足掻いて足掻いて諦めなかった結果でもあるので、こういうところが白夜ちゃんは最高だぞと島中にいいふらしたいですね。
元気に極刑になった柑南さん元気に見てるかな? いまどんなお気持ちですか??
また、ここまでお婿さんにはなれないと言っていたヒムカさんが、色を得たことでお婿さんに「なる。なりたい、今すぐ」と即答してくれたところが大変素晴らしいです……ありがとうございますありがとうございます。
個人的にヒムカルートでは白夜ちゃんから押し倒してくれるかなと期待していたのですが、生まれ変わった覚醒ヒムカくんが積極的になってくれたので押し倒す必要がなくなってしまったのが、ちょっとだけとても残念です!!! 押し倒してもいいんだよ。
ところで、これはヒムカさんとは直接関係がないのですが。
ヒムカルートで初見から目を掛けていた「僕の魂を使ってください!」くん(※【赤紫】の烟支さんというらしいです)が、まさかこのルートでオランピアちゃんに傷痕を遺すほど大活躍をしてくれるとはまったく思ってもみなかったので大興奮でした。
あと個人的にロードしたときのヒムカさんのこのセリフ。
のお茶目っぷりが最高すぎて目頭を覆いました……。
■ 朱砂を振り返って
オープニングムービーを見るまで眼鏡を装備していたことにまったく気付かなかったオラソワ随一の智将、朱砂さん。
初見で「彼女に指一本触れるな」と言いながら自分は白夜ちゃんの肩に触れているのでそういうところだぞって思います。これは失礼しました今後は気をつけますご容赦をって言葉がしれっと聞こえてくる……。
でも実際、この頃の朱砂くんは、本人の言葉を借りると自分の運命に関して相当苛立っていたらしいので勢いだったんだよなぁ……とわかるところもずるい。
朱砂さんのすごいところは、「あなただけは夫にしない」と面と向かって白夜ちゃんに言われたのが朱砂さんだけであるというのに、本人は失敗したなと落ち込むどころか、なじってくださったって言って大層御喜びになっているところでして。
どんな失敗をしても、めげずに色々と挑戦するんですよね。その結果、いろいろなパターンで白夜ちゃんにアピールするし、だいふくちゃんは懐柔するし、趣味である料理研究のおかげで白夜ちゃんを餌付けする道が拓けたのは、朱砂さんも白夜ちゃんと同じく、諦めずに真っ直ぐ前に向かっていくところから得たルートなのだなと思います。白夜ちゃんがどんどん惹かれていくので大変微笑ましいです。
生まれたときから白夜ちゃんに課された運命だったり、顔も知らない赤色の神様からのしがらみであったり、そういうややこしいものを全部振り切って「愛する人と幸せになる」って言ってくれるところが、白夜ちゃんが目指したい未来にぴったりだったところが大変良かったですね!!
本当に、こんなにも似たもの同士な二人なのに、月黄泉さんが朱砂さんに舟を出さないせいで白夜ちゃんが魂の片割れに出会えない未来があったらどうなってしまうのか……。
朱白ちゃんのすごく好きなセリフがこれです。
白夜ちゃんにとって自分を一番に愛してほしいというのは、魂の半身の話であったり道摩大師の事件だったりで、もうトラウマのように染み付いていた心からの願いだったはずです。
実際、白夜ちゃんは婚活(婚活?)を始めたばかりの頃になかなか上手くいかなかったのは、魂の半身に出逢いたいという願いが強かったところがあるはず。
それを、朱砂さんのプロポーズ(プロポーズ??)は本当に的確に白夜ちゃんを射止めてくれたなと思います。白夜ちゃんを救ってくれてありがとう朱砂さん。
あと個人的には、理由あって笑えなくなってしまった鉄仮面のような男が、手記で白夜ちゃんのことを話すときに本編では見せなかった笑顔差分をくれたところが最高でした。愛する女に出逢ったことで救われた男じゃないですか……末長く幸せになってください。
次にプレイするときには、朱砂さんがどの辺りから敬語を止めて話し始めたのかを確かめておきたいと思います。
ところで、玄葉さんが「嫉妬した朱砂を見てみたい」などと言っていましたが、個人的にもぜひ知りたいです。白夜ちゃんが彼のプロポーズを受け入れた後だと、わざわざ馬に蹴られようとする奇特な人間は現われないはずなので、チャンスがあるとすれば朱砂ルート序盤でしょうか。しかし、天供島で【赤】の朱砂さんに対抗してくれるのはもう月黄泉さんくらいしか残っていなくてですね……ぐぬぬ。
■ オランピアちゃんについて
いや……もうこれはもう、好きすぎて思わず項目を作ってまとめておかなければならないという気持ちに駆られてしまった。
幼少期オランピアちゃん、少女期オランピアちゃん、現在オランピアちゃんの3世代の差分があるってそんなヒロイン今までいました??? あまりにも天才では???
最後の【白】の生き残りの【オランピア】としての彼女は、真っ白くて神々しくて感情を殺して人形のように過ごしてきたのに、【白夜】としての実際の彼女は、島育ちのお転婆で好奇心旺盛で自分の心に真っ直ぐなところですよ……このギャップですよ……【オランピア】は廊下を走らないけれど、【白夜】ちゃんは嬉しいことがあったり大変なことがあると廊下を颯爽と走るんですよ……もうこんなギャップ見せられたら誰だって惚れてしまうでしょ……。
極め付けに、最高峰のヒロイン衣装差分の数々ですよ!?
縁さんが脱がせかけた服を着せて白夜ちゃんを家に帰す場面では、白夜ちゃんの立ち絵が
リボンが解けた服 → リボンを留めた服 → 帽子を被った服
の3つの差分を見せることで、縁さんが一つ一つ丁寧にお洋服を着せたことが伝わってくる丁寧なお仕事……最高すぎる。
その上舞台衣装までちゃんと差分があるから、白夜ちゃんのスチルにはいちいち性癖が散りばめられているんですよね……水着と下着とニーハイが【黒】っていうところが本当に最高なんだ……白い髪によく映えるんだ……いや今普通に書きましたけどヒロインちゃんの水着の色と下着の色とニーハイが見れる乙女ゲームってありましたっけ……?
いいですよねほんと。この黒の下着姿の白夜ちゃんに、果実の汁が零れるところとか性癖詰めすぎじゃないですか?? めちゃめちゃ最k(※これは乙女ゲームの感想です)
■ 珠藍大姉について
単語辞書、つまりオラソワでいうところの『語録』機能を見るのが好きです。
そして初めて突きつけられた珠藍大姉の語録の内容がこちら。
……これを!!
これを、語録に乗せて初対面から怖い人だという印象を与えると同時になにがあるのだろうかと不安を煽ってくるオラソワがすごい!!!
■ 海浬さんについて
その才能……思わず握手したくなりました。
璃空ルートでは白夜ちゃんのことよりも璃空さんの方が嫌いだと言っていましたが、最初は色層が上でかつ次期『長』というポジションだから朱砂さんのことも同様に嫌いなのかな? と思っていましたが、璃空さんルートの中途バッドエンドを見て、処刑人から解放された海浬さんを見たときに、この島で最も【拔】の力が強い人として自分と比べたからかもしれないと気づいた瞬間にうぐってなりました。
■ 月黄泉さんについて
【白】の女だから白夜ちゃんを大切にしていると思っていたんですよ……。まさか、この世界で一番最初に白夜ちゃんに救われた男が月黄泉さんだったって……ずるくないですか……? 「二人で異世に行こう」を問答無用で実行したところが、ヒムカさんと同じ神様なんだなとしみじみとしてしまいました。
■ 柑南さんについて
「口止め料として口付け」に、最初は嫌がらせのセンスがあるなと思っていましたが、別のルートで理由もなしに白夜ちゃんの口付けを迫ってきたので非常に惜しいです。センスを磨いて出直してきてください。
実は最初、始めて天草四郎時貞ルートのプレイを終えたとき、柑南さんが『魂の片割れ』だと信じて止まない想い人は刈稲さんの恋人だった沙波さんなんじゃないかなと思っていました。沙波さんの処刑にもわざわざ赴いたそうですし。
ただそうだとすると「欲しい女の人がいるので笹良の想いには応えられない」っていう返事と矛盾するので、よほど沙波さんを愛していて他の女には目もくれないのかな? とか思っていました。全然そんなことありませんでしたね。
好きな女を愛せないならこんな世界ならみんな絶望しちゃえばいいんだ、というセリフには才能を感じてはいたのですが、いったい何を考えているのかよくわからない男だなと思っていました。人気投票のセリフを見てようやく確信しました。
なるほど。時貞さんの中途バッドエンドで生き生きと輝いていたわけですね。
■ 刈稲さんについて
サブキャラでも随一のハイライト消失表情差分があるところが個人的に評価が高いポイントだと思います。それも、魂の半身の沙波さんのことでずっとずっと引きずってくれているところです……幸せになってほしかった……。
沙波さんという魂の半身を失って、絶望差分がでてくるほど世界に絶望している。
けれども、黄泉という新しい場所で彼なりにできることしているところが、白夜ちゃんの標になっているところですよ。絶望を知りながらそれでも前に進む希望がある。【黄】の人間はどうも自分の外見に自信がある人が多いとのことですが、彼は【橙】の生まれだからなのか、気負ったところがないところもサブキャラクターにしておくには惜しいスペックを持っていたのではないでしょうか。存在がパーフェクトすぎる。沙波さんと幸せになっている世界線はどこだ?
彼は【黄】の長候補でもあったらしいので、もしも沙波さんという魂の片割れと出会わなければ白夜ちゃんと婚姻を結ぶ未来もあったかもしれないと言いますが、個人的には愛する女を最後まで愛してくれた今の刈稲さんこそが、最高に魅力的サブキャラクターだったなと思います。
■ 薙草さんについて
実はあの髪飾り、最初は仮面というかモノクルだと思っていたんですよ。
玄葉さんルートで見た薙草さんスチルを見て勘違いだったことに気づきました。もう少し才能があれば、柑南さんと一緒にバッドエンドに出演できたかもしれないのにお呼ばれされなくて残念でしたね。絶望を……知らないから……いや色層に縛られた被害者という意味では絶望を知ることができる良いポジションにいたはずなのですが、ちょっと周りを見ずにちょっと現状を当たり前に受け入れすぎてちょっと前向きすぎたのが敗因でしたか……?? こうして書いてみると長所のはずなのですが……才能はあるのに……。
とはいえ、白夜ちゃんに贈った薔薇の色が『黄緑』と『橙』の二色で『白』ではなかったので、そのあたりのセンスが残念でしたね。磨き直してきてください。
■ カメリアちゃん最高すぎません?
これが……これが、縁さまと一緒に黄泉で働く白夜ちゃんのお友達ですよ……最高……。
■ 総評
珠藍大姉にお小言を言われながらも奮闘する白夜ちゃんが見たいので早く続編をください!!!!! 願わくば珠藍大姉と一緒にお勉強(日常)お茶会(癒し)お風呂(シリアス)イベントをお願いします。
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