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幻奏喫茶アンシャンテ―プレイレポート

すっかり秋の天気が顔をみせるようになりましたね。
今日の気分は栗ご飯が食べたい気分のカリンと申します。乙女ゲを倒す速度に吐き出す速度が追いついていない。

オトメイトさんの作品はディレクターさんで選んでいることもよくあるのですが、夏空を始め、神なるやコドリアといったジョーDのラインが好きだったので、いつかやろうと思っていたアンシャンテで遊んでいました。

このノートは、プレイ当時にこんなことを思いながら遊んでいたんだなっていうのを後日読み返すことを目的に残す備忘録です。

★ 「幻奏喫茶アンシャンテ」とは

通称「アンシャンテ」は、作中に登場するカフェの名前と同じ名前。
2019年10月10日にオトメイトから発売された Nintendo Switch のソフトです。

▼ 公式サイト

▼ スタッフさん 

★ 一人称の吹き出し「顔ウインドウ」

もはや乙女ゲームでは定番となっているテキストウインドウ横の顔ウインドウ機能です。
アンシャンテでは、大部分でヒロインの琴音ちゃんが表示される箇所になるかと思います。
これ……もう、一目見たときから思っていたのですが、アンシャンテの顔ウインドウすごくないですか!? もはやこれ『顔』どころではない大きさはご褒美ですかバストアップですよバストアップ。顔どころか、手の動きまで見えるヒロイン。正面だけではなく斜めにも対応。ビジュアルノベルゲームの魅力の一つは、こうした細やかな表現の美しさまでもが伝えられるところだと思っているのですが、これまで精密な描写が避けられてきたヒロインを積極的に描いてくれるアンシャンテの顔ウインドウ機能、あまりにも最高ですありがとうございます。顔ウインドウだけではなく、立ち絵にも登場するヒロインがどうかたくさん増えますように。

それにしても、ヒロインのハイライトなしの顔差分が見られるってすごくないですか?? ありがとうございますいいぞいいぞもっと欲しい。

★ 細かすぎる「背景差分」

だって、作中で「兜が落ちた」からって、背景に兜が描き加わります?????

人外たちの故郷の紹介のときに異世界の背景が何枚か描かれましたけど、それぞれに背景差分とか加わります???
クリエイターさんの意気込みに心から感謝をしているのがアンシャンテです。兜差分本当にありがとうございました。

 *

ネタバレを含めない全体的な所感としては、こんな感じです。

※以降のノートは、ゲーム本編のネタバレを多く含んでいる内容となっています。ゲーム本編未プレイの方、未クリアの方が読む際は、予めご了承ください。

■ カヌス・エスパーダを振り返って

「私を、見なさい。カヌス・エスパーダ」
「今あなたの前にいるのが誰か。……その瞳で、ちゃんと見て」
「私から、目をそらさないで。淡木琴音を、ちゃんと見て!」

カヌスルートといえばやはりここではないでしょうか!!

カヌスといえば、顔がないことが個性でありネタでもあったのに、首を掴んで見えない顔を向けさせて、見えない瞳で【私を見なさい】という琴音ちゃんは、カヌスルートだからこそ、琴音ちゃんの想いが伝わってくる……!

実はカヌスには顔がないのではなく、首はきちんと存在していてただ見えないだけだっていう設定を教えてもらった瞬間に、「琴音ちゃんとキスができるのは」とか思っていた乙女ゲーム脳だった自分を恥じました。

そして、まさかアンシャンテの最古参のカヌスこそが、アンシャンテという居場所を一番必要としていたという事実……! 一見、そうは思えなかった物語の序盤を思い出しながらもアンシャンテへの執着が見えたとき、驚きもあったものの、カヌスの人となりと生き方を考えたときにはなるほどな……と噛み締めていました。
守護の役割を与えられた騎士が守護のために『喪失』を受け入れ続け、そしてそのカヌスが唯一救われた場所がずっとアンシャンテ……並びに草庵さんの『喪失』を受け入れられるようになっていて……本当に良かったですね……。
琴音ちゃんのアンシャンテは、受け入れるだけではない新しいカヌスの居場所になるかと思うと……ボロ泣きしたルートでした。

■ イグニス・カリブンクルスを振り返って

それはそうとイグニスルート、あまりにもコロロが最高すぎませんでしたか? コロロがソロで登場すると、立ち絵として画面の大部分がコロロで埋まる瞬間ですよ最高すぎます幸せでした。
もちろん、コロロにみんなの名前を呼んでもら選択肢は、セーブして全員の名前を呼んでもらいました。……かぬす……。はきょいり。ちゅーねん。 コロロ、実はイグ琴過激派なのかなと思うと微笑ましいなと思いながらにこにこ見ていました。

真っ先にコロロの話をしてしまった。
イグニスさん、序盤からみんなと一緒に出かけられないと拗ねるし、琴音ちゃんに彼女がいると思われたくないしで、一番等身大な人外(等身大な人外とは?)でした。 琴音ちゃんとの距離が少しずつ詰まっていくのを感じて大変嬉しい気持ちになります。そうだ、琴音ちゃんと番になろう。

そしてやはり、イグニスルートではもう一人、大きな爪痕を残したドローミという存在なしには語れないルートでした。
ドローミについてぼんやりと思うのはまず、【トラウマを背負うと、過去のトラウマを肯定すること・受け入れることでしか前に進めなくなる場合がある】、という仮定すると、【一族が全滅した】ことがトラウマになり、幼い彼がこの過去を肯定するために必要だったことが、「弱い種族は強い種族に滅ぼされる」ことの正当化だったと考えられます。
彼はそれをまるで信仰のように縋り、計画を進めた結果、ドローミは強い種族であったイグニスを手玉に取ることには成功したけれど、コロロや琴音ちゃんを含む、見向きもしなかった弱い種族たちによって目論見は失敗に終わり、彼のこれまで正当化していた「弱い種族は強い種族に滅ぼされる」が間違いだったと示されることになります。その絶望たるや……彼はこのルートでしか全てを諦められず、もしかしたらこのルート以外では救われないのかもしれない、などと思いました。
また、あんなにに人懐っこい性格に見せておきながら、彼のトラウマや思い込みに対して「そんなことはないよ」と言ってくれる人が誰もいなかった、一人ぼっちで生きていた報いにもなっているのかもしれないなと思うと、大変切ないキャラクターでした。

あとはものすごく個人的な嗜好の話に飛びますが、腹ペコ男子がヒロインちゃんの手料理で満腹になるという構図が大大大好きなので、イグニスルートでは一番カフェというジャンルを謳歌していたなーーー、という満足感が大きいですありがとうございました。
琴音ちゃんの手料理で飢餓感が抑えられる、という設定をもっともっと盛り込んでくれても良かったというくらいには好みです。

■ 凛堂香を振り返って

「魔王に堕天使に魔獣に中年」

妖精女王のティターニアさんの『中年』の扱いが魔王と同等になっているのが、ベストオブ面白いでダメでした。

凛堂さんはアンシャンテの攻略キャラクターの中で唯一、琴音ちゃんと同じ人間であることから、人外との交流を経た上で【普通】であることに焦点を置いた物語になるのかな。
……などと、凛堂ルートプレイ前に思っていたことが、もはや懐かしいです。
まさか、琴音ちゃんに「人外と関わって本当に幸せになれる?」と言っていた人が、まさかまさかここで人外になるとは思わないじゃないですかーーー!

凛堂さんルートの好きなところのひとつが、ルート中の『選択肢』でして。
琴音ちゃんに未来にどうなるかは分からないと理解させた上で覚悟を決めさせ先に進ませたいという選択が一つと、前に進むことを躊躇したユーザーのためにそのままで良いんだという選択が一つ、対局の二択を突きつけてくるなーーーという印象でした。こうして、プレイヤー側が変わらない変化しない前に進まない選択肢を【選ばなかった】ことにすることで、後戻りはできないのだ、覚悟を決めたのだぞと、琴音ちゃんと一緒に我々にも覚悟を背負わせるところです……あまりにも……どれも秀逸すぎる。

『人外』という恋人を持った琴音ちゃんと御門さん、それぞれが対比で描かれていて、信念がぶつかる構図になっていたのも、とても良かったです。
あと、個人的に琴音ちゃんが人外になることで救われるエンドもあるんじゃないかと思っていたので、このエンドで御門さんがその可能性を口にしてくれたことで救われました。

琴音ちゃんのアンシャンテのマスターとして積んできた経験が、たとえ凛堂さんが人外であったとしても彼を【普通】の幸せに導くことができたんじゃないかと思うと、【普通】以上の【普通】を二人は手に入れることができたんじゃないかなって思ってしまうんですよねーーー凛堂さんには琴音ちゃんしかありえないんだ!!!

■ イル・ファド・デ・リエを振り返って

感情はバグ! 恋はバグ!! 琴音ちゃんは!!! バグの温床!!!!!

……と、いうルートでしたね。あまりにも最高。愛の純度が高い。なにより尊い。

乙女ゲームの中で乙女ゲームの話をされたとき、乙女ゲーマーとしてどういう反応を返すのが正解なのだろうか……と思いながらスクショしていました。選択肢が30個もある乙女ゲームは嫌だ。また、イルの自室の背景を見るに、イルの推しカプはコドリアのルパカルかと思うと、三日三晩ぜひ語り合いたい気持ちです。

そんなイルの正体が、人間の心がない堕天使さんだということが中盤以降に発覚しますが、それにしてもイルさんの表情差分の豊かさには感激しました。最も感情がない機械がまさかの表情差分の豊富さが随一だなんて……! 唇噛んで泣いている攻略キャラクター初めて見ましたよね。こんなにも泣き顔が唆る攻略対象が他にいるだろうか。いやいない(※反語)。

イルさんのストーリーはこれ、嫌いな人はいないんじゃないかと思うくらいあまりにも尊いものを見たって気持ちになりました。
『愛』を知りたいと思っていた機械が、感情の醜さに苦しんだ上で、それでも「琴音ちゃんに愛を教えてもらいたい」という結論になったところ、本当に完成されていた。そしてようやく知った愛を、愛のために手放すことを選択するだなんて……なんという感情ジェットコースター……世界の希望が琴音ちゃんの絶望。 「あい、してる」を、ジャミングされた音声で伝えられたときの自分の涙のダムの決壊っぷりといったら!!!
ようやく愛を伝えることができるようになったというのに、真っ直ぐに伝えることができないこの絶望たるや。こちらまで翼が黒くなって堕天してしまいそうなほどでした。 こうして、人外(※堕天使)は人間らしく生まれ変わったのだ……ありがとう……あまりにも……。

アンシャンテに繋がる扉の【OPEN】を一番求めていたのはミシェルだったということが後々に判明しますが、逃げ出したかったイルもまた、草庵さんが亡くなってから琴音ちゃんが開くまでの間、ずっとずっとアンシャンテの扉と見つめあっていたかと考えられますので、やはり最初に札を【OPEN】にして良かったなぁ……となります。

また、アンシャンテ常連人外の特徴として、各世界の『ラスボス』級が揃ったという話でしたが、イルさんの世界の場合「ラスボスはどう見てもイルさんではなく神の方なのでは?」と思っていたのですが、これに対する作中の答えがおそらく、イルさんが「神の戦闘機能を有する」という設定になっているというところが、ラスボス級と呼ばれるにふさわしいスペックなのではないかなと思っています。

■ ミシェル・アレックスを振り返って

チート魔王さまで、コーヒーが好きで、琴音ちゃんと出逢うために扉を開けたような人外。札を『OPEN』に返した瞬間に飛び込んできたなんて、どれだけこの扉が大好きなんだと思っていました。
蓋を開けてみて真相を知った今では、まさに文字通り、この日この時のために毎日毎日人型を保ち続け、扉の前で『OPEN』になる日を今か今かと待ち続けていたのだろうなと……そしてその上で待ち続けた日がやってきた笑みが、あのスチルの正体だったのだなと思うと……辛すぎる……。

ミシェルが度々自分のスペック説明に使っていた「破壊の力しか使えない」というのは、彼が本当に得意としている力が『灰化』の力であり、触れたものをすべて灰にするということから、回復系の魔法を会得したとしても、相性がよくないために発動ができない可能性がありそうです。
また、イルが「自分の力なのだから把握しておくべきだ」といったようなニュアンスのセリフを言っていましたが、ミシェルの力は『灰化』した魂から得た力だという描写があったので、「大雑把な魔法しか使用できない」というのはイルの理屈だと「借り物の力だから細かいところまでうまく制御ができない」のかもしれないですね。

ミシェルルートはとにかく構成が最高のオンパレードでしたね!!! チート魔王様という肩書だったのでチート魔王さま街道まっしぐらなストーリーになると、あまりアンシャンテっぽくないな……などと思っていたら、蓋を開けたらまさかのチート魔王さまの真実こそがアンシャンテの根幹テーマであった『人外』を揺るがし『人間』に戻るという構成! これで人間と人間でハッピーエンドになるのかな? と思っていたところでまさかの琴音ちゃんの『人外化』という、人間と人外という恋愛テーマを揺るがすことなく締めに持ってきたところがアンシャンテのすごいところだと思います……こんなの……最初から最後まで、アンシャンテはアンシャンテだった……。

また、最後のミシェルルートにアスモデウスという『本物』の魔王が登場することで、すべての世界の敵である『チート』魔王のミシェルとの対比が際立ったものかと思います。
アンシャンテの常連は各世界のラスボス級だという触れ込みだったので、本物の魔王を圧倒するほどのミシェルのチートっぷりの正体はいったい何だろうと思ったところですが、彼の正体が『全ての世界に脅威を与える存在』だったというのが本当に。まごうことなきラスボスでしたね。
凛堂さんですら『人』の形を保った人外だったので、人外は全て『人』の形なのかなと思っていたところで明かされる、ミシェルの正体。彼の人外の姿が最も『人』から遠い形をした人外だったので、人外以上の人外であるということが一目で分かってしまうところが絶望的だったのではないでしょうか。アンシャンテにおいての『人外』の描かれ方に如実に表れていて、すごく納得しました。

ミシェルは、チート魔王だからこそ『孤独』なものだとして言ってましたが、実際、アスモデウスは多くの部下を従え、人間界にもスライムを始め総戦力で攻めてきています。
ミシェルにとっては周りに誰かが存在したのは、数年前見た「琴音ちゃん」しかいなかったわけですから、多くの部下を従えていたアスモデウスと違って誰かに頼ることもできなかったし、だから『孤独』であったというわけです。この『孤独』の描写は、魔王だからではなく、ミシェルだからだったんですね。つらい。

■ ヒロインの淡木琴音ちゃん

人外を相手にしても、自分の知識や価値観ではなく、出会った人外を公平に見る目を持ち。
癖の強いアンシャンテ常連をまとめる度量があり、あのどう見ても変人の御門彰を前にして、笑顔で立ち回る強さがある、素敵なヒロインです。

アンシャンテのマスターになると決めて、実際に常連たちと絆を深めてからの琴音ちゃんは、きっと草庵さんとはまた違った琴音ちゃんとしての【アンシャンテのマスター】の道を極められたのではないかなと思います。

「私は、あのアンシャンテのマスターですよ?」 
「私の【普通】を舐めないでくださいよ」

琴音ちゃんのセリフで一番好きなセリフは、凛堂ルートのセリフです。
このセリフを受けて、凛堂さんが一皮剥けるところが最高に好きです。

■  「異世界で心を繋ぐAVG」

アンシャンテを【OPEN】にするという選択肢が一番最初の選択肢であることが、琴音ちゃんが新しい世界への扉を開いていくのと同じように、我々ユーザーの心も一緒にアンシャンテの中へと入り込んでいく……。まるで琴音ちゃんの気持ちを分け合えてもらえているような描写がめちゃめちゃ好きです。 琴音ちゃんと我々が【OPEN】を選んだからこそ、全てが始まっていくっていう……この構成、あまりにも最高過ぎます。

■ 不審者オンパレード

「最初の不審者」「兜の不審者」「優美な不審者」「粗暴な不審者」。
作中、最初にミシェルたち人外と出会ったときのラベルです。自己紹介を終えるまではラベルが不審者になるわけですけど、ものの見事なまでに不審者のオンパレードですね。こんなに多くの不審者と一気に遭遇する乙女ゲーム、いいですね。テンション上がります。個人的には「兜の不審者」が一番不審者感が高いと思っています。

■ 「人外」をテーマにした「アンシャンテ」と「ダイロク」

たまたまですが、前回のnoteで、DAIROKUの見どころを「異種族との恋愛」と評していたので、今回、アンシャンテとDAIROKUとの違いを比較してみようかなと思います。

※以降のnoteは、DAIROKUのネタバレが記載されている可能性があるので、ご注意ください

▼ 前回のnote

★  「人外」と「妖」
どちらも人ではないものというところは同じ。
「人外」は「ゲート」を通らなければ人間界と交わることがない異世界にいるものたちであるのに対して、「妖」が住まうサクラタニは人間と妖の平和を願って創り出された世界。
「人外」たちの故郷は(※攻略対象の一人を除いて)ゲートの先にありますが、「妖」の故郷は人間界だったりサクラタニだったりするはず。ただし、瀬見さんは攻略対象ではありますが妖ではないので、この枠にはハマらない。

★ 結ばれた先の「形」 の在り方
そもそも、人外や妖は「恋」をするのか? と、いう素朴な疑問。
まず、「人外」である「妖精」は自然発生するし、「天使」は神に創られるし、「焔狼」はドローミ曰く子を成すし番の概念もあるんだったかな。ミシェルと凛堂は成り立ちからして恋は知識として持っていそうです。なので、アンシャンテが結ばれた先にある形は、彼ら人外たちとそれぞれ絆を育んでいくという点。
対して、「妖」は「鬼や狐や狸は子を成す」こともあるものの、「妖は基本的に恋をしない」。「基本的に、恋をしない」です。

★ 「複数エンド」
一般的に乙女ゲームは恋愛エンドがハッピーエンドという傾向にあって、アンシャンテはルートの正解のエンディングが、アンシャンテとして推奨される未来として描かれています。アンシャンテに関するならばおそらく正解は一つで、ミシェルのルートは真相ルートや大団円と言えるものになっていると思います。
一方、DAIROKUの魅力は、妖たちの未来の形が複数あることではないでしょうか。妖とは恋愛してもいい、友情の形でもいい、悲恋の形でもいいし、大団円はどれでもない妖たちとの絆のエンディング……正解がないところが、DAIROKUの魅力かなと思います。

★ 「異種属」の恋愛描写について
DAIROKUは異種属間恋愛で見たかった展開がすべて詰まっているなという印象ですが、アンシャンテは徹頭徹尾「異種属」に主点をおいたストーリーだったなと思います。どちらも違ってどちらも良い……アンシャンテとDAIROKUは、どちらも異種属間を描いた乙女ゲームでありながら、どちらにも違った良さが表れているなと思います。

■総評

おそらくアンシャンテ以外ではきっと二度と出会えない『アイスカレー』。
冷蔵庫でひんやり冷やしたカレーよりもおそらく食感がシャリシャリしているこのアイスなカレー。いいですねすごく気になります。
サイフォンで淹れるコーヒーとたまにアイスカレーが出てくる喫茶アンシャンテ……いいですねめちゃめちゃお腹が空きました。作中、いったい何度「アンシャンテに行きたい」と呟いたことか。アンシャンテ……アンシャンテに行きたい……。

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