今のきもち

たまにどうしようもなく自分が惨めに感じる時がある。

私は介護福祉士になるために専門学校に通っていて、本当ならば今頃第2実習が終わっているはずだった。本当ならば……

なぜ実習が終わっていないのかというと、今世間を騒がせているコロナウイルスの影響だ。実習させていただいていた施設が面会や実習などを外部との関わりを避けるために中止したのである。これは当然の対応だと言える。

しかし、なぜかこの対応をしたのは私が実習させていただいていた施設だけで、他のクラスメイトが行っている施設は最後まで実習を行ったのである。

クラスで私だけがまだ第2実習が終わっていなくて、実習報告会にも出ることができない。これはあんまりではないだろうか。私だけ遅れていく、私だけ置いていかれる。そんな不安にずっと脅かされている。コロナウイルスの影響では仕方ないことではあるが、実習再開の見通しも立たずただただ時間だけが過ぎていく。その間にもクラスメイト達は実習のまとめや報告会の準備をしている。この状況に不安を感じずにいられるだろうか…。

不安で押しつぶされそう、まさにそんな気持ちである。惨めだ。過ぎていく時間を無駄に過ごしている自分が惨めで仕方がない。いっそ自分なんていない方がマシなようにも思える。

そもそも今まで介護の授業を受けていて覚えも悪いし難しいことばかりで成績もイマイチ。実技のテストも一発で合格できたことないくらいの不器用さと要領の悪さ。何度も介護向いてないなと思ってきた。もともとみんなより遅れているのにもっと遅れるなんて、もう取り返せない。みんなと同じようになんてできるわけない。あまりにも自分は劣っている。才能もなければ能力もない。なにもない自分が生きていける道はあるのだろうか。

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