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わたしたちの「初めて」の話―彼氏のEDを乗り越える―

【はじめに】

わたしたちは、3年半かけてお互いに処卒&童卒しました。

3年半もかかってしまった理由の一つが彼氏のEDでした。

ED。Erectile Dysfunction。勃起障害。おちんの勃ちが悪くて行為ができないこと。

緊張で勃たなかった「初めて」の経験が彼の中でトラウマになってしまっていて、正直もう薬に頼るしか方法はないんじゃないかと半分諦めていました。

初めて彼のものを受け入れられた時は、とにかく嬉しかったし、感動した。

今回はそんなわたしたちが「卒業」できるまでのことについて語りたいと思います。


【「初めて」の日のこと】

わたしたちは高3の春頃、お互い17歳の時に付き合い始めました。

付き合って3日で初キスを終えた流れのハイテンションで、深夜のLINEを楽しんでいると、なんと1週間で「そういうこと」になってしまいました。

「明日親いないよ」とわたしが送ったLINEは、彼氏にはわたしが「そういうこと」を誘っているように受け取られたらしい。

ちなみにわたしの意図は「自由に電話できるよ」「家きてくれたらいっぱい話せるよ」ぐらいのものでした。

そういうわけでお互いそこまで心の準備ができていないまま、親が不在のわたしの家で「そういうこと」になってしまいました。

好きな人の大きくなったおちんを見たのは嬉しかったけれど、同時に行為に及ぶのはまだ怖くもあったので、硬さが足りなくて入らなかった時は、少しショックな反面、安心した部分もありました。


【それから】

それからの1年(1年目)は、彼の中にトラウマができてしまったこと、そしてお互いに受験生だったこともあって、挑戦することもありませんでした。

次の1年(2年目)は、彼氏が浪人生だったので、外でできるレベルのいちゃいちゃは何回かすることはあっても、挿入に挑戦することはありませんでした。

彼氏の浪人生活が終わった3年目から、ようやくED克服の挑戦が本格的に始まりました。

だがしかし時は2020年、ここでわたしたちをコロナが襲う。お互い大学生になってやっと気兼ねなくいっぱい遊べると思っていたのに、会えたのは片手で数えられるぐらいでした。マジでコロナ許さん。

…話を戻しまして、会えたのは数回でしたが、その数回はしっかり挑戦しました。ある時は親が不在の私の家で、ある時はわたしが3ヶ月だけ下宿していたアパートで、ある時はラブホの休憩で。初めてのお泊まりもしました。

挿入ができなかったわたしたちはたっぷり前戯を楽しみました。特に彼は挿入できなくてもわたしを満足させようとしてくれたし、わたしもまずは自分が気持ちよくなれることに集中するようにしました。彼氏の手まんで初めての絶頂の快楽も知りました。

ちなみにこの頃から彼氏に合うフェラのやり方の研究も始めました。後に言語学フェラとかいう名前でnoteになるアレです。まだ読んでないという方は読んでくれると嬉しいな!

…話を戻しまして、やっぱり彼氏の中にはトラウマが残っていたし、「勃たない、どうしよう」という焦りが余計に勃たない原因になっていることもわかりました。

そこでわたしが試していたのが、プレッシャーをできるだけ無くすことと、刺激の幅を増やすことでした。

わたしの方が積極的に彼氏を襲っていくスタイルはこの時に確立されました。彼氏もされるがままになってみたいと言っていたこともあって、女性側から攻めるテクニックを色々と勉強しました。最初は跨った瞬間から恥ずかしすぎて何もできなかったわたくし、この1年間でしっかり痴女に成長しました、はい。

そして、刺激の幅を増やすために、彼氏の乳首を開発しました。最初は「絶対効かない」と言い張っていたところを、これも1年でしっかり開発しちゃいました。開発に成功した方法はまた気が向けば記事を書こうと思います。ちなみに結果的にこれが大正解でした。卒業に成功した「あの日」にも大活躍しました。

あと、気晴らし要素を増やすために、コスプレに手を出してみたり、手首を縛ってみたりと色々試していたりしました。

試行錯誤の3年目でしたが、挿入に成功するのはまだ先のことでした。


【「あの日」のこと】

それは4年目(今年)に入ってからのことでした。

7月のある日、ラブホ休憩に入ったわたしたち。

正直もう挿入は諦めてたし、いつも通りいちゃいちゃできればそれでいいかとしか思っていませんでした。なんならちゃんと病院に行って薬を出してもらうことをそろそろ勧めようかな…でも何て言おう…と思っていたぐらいでした。

いつになくやる気のあった彼氏くん。挿れようとして、やっぱりだめで、乳首をいじって勃たせて、と試行錯誤していると、なんと、 入った。

最初の感情は「びっくり」でした。初めて受け入れた彼のものは、やっぱり硬さが足りなくて、気持ちよくはなかった。びっくりしてるのと、ちょっと痛いのとが混ざった不思議な感覚だった。

正常位から体位を変えて対面座位になって、繋がった状態でハグしながら深めのキスをした瞬間に、卒業した実感がやっと湧いてきた。そのまま少し動いたら抜けてしまってその日は終わったのだけれど、バイバイして家に帰って、その日は余韻でなかなか眠れなかった。

次のチャンスは8月某日。この日はダメでした。押し込んでもにゅるっと出てきてしまう絶望感ったらありゃしなかった。

そして9月某日。詳しくはこの一連のツイートに書いた通りです。大成功でした。

あまり難なくするっと入ったこと、わたしが初めて挿入で気持ちいいと思えたこと、彼氏が初めてわたしの前でイってくれたことは特に大進歩だった。ちなみに勝因の一つはローション様を活用させていただいたことです。

でも、まだ心配なくいつでも入るわけではないし、フェラや挿入でイってくれるわけでもない…わたしたちの挑戦はまだ続く。


【彼氏がEDで悩んでいる人へ】

EDに限らず、入らなくて困った経験がある人に読んで頂けると嬉しいなと思います。

この3年半でわたしが頑張ったこと、心がけていたことをまとめます。

①挿入にこだわりすぎないこと
挿入できなくてもえっちは楽しめると思うこと。挿入以外のことを2人で楽しんだり、指や口で気持ちよくしてもらったり。それでも楽しめていることを伝えるのも大事だと思います。

②気楽に考えること
この3年半の間、わたしも「彼が勃たないのはわたしの魅力が足りないからかな…胸も小さいし肌もあんまり綺麗じゃないし…」と考えてしまって悩むことも何度もありました。でも彼が普段発してくれる「可愛い」「綺麗」の褒め言葉を信じて、自分に自信をもつようにしました。

③刺激の幅を増やすこと
これは心の持ちようというよりは実用的な話なのですが、さっき書いた乳首開発の話がそうです。おちんの他にもうひとつ感じるポイントをつくること。勃たないことで焦りのスランプに入ってしまったときの気分転換にめちゃくちゃ重要です。


【さいごに】

駄文をここまで読んで頂いてありがとうございました。

わたしのことばかり書いていますが、彼氏もしっかり向き合ってくれたので、まさに2人で乗り越えた初体験でした。残念ながら、EDが原因で気まずくなって別れてしまうカップルや夫婦も多いですが、その理由の多くは男性側が自信を失って女性との関係から逃げてしまうことだそうです。ですが彼はそういうことはほとんどなく、わたし自身にしっかり向き合って、挿入以外の楽しみを一緒に探ってくれたし、「可愛い」「綺麗」とたくさん褒めてくれました。彼のそういう態度がなければここまでこれることはなかっただろうと思います。

改めてこの3年半を振り返ってみて、本当に彼と付き合えて、彼に初めてを捧げることができてよかったとしみじみ思います。ちなみに、行為中はどうしても行為自体に集中してしまうので卒業の嬉しさに浸れることはあまりなかったですが、今、色々と思い出しながらこの文章を書いていて、改めて嬉しさを実感して少し涙がにじみました。

そして、彼氏のEDを乗り越えた当事者として、このnoteが、同じような悩みを持っている方の希望の光になるようなことがあれば嬉しいなと思います。

それではまた。

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