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竹林寺納骨堂を訪れて

text by シマダ

今回は、去年高知に見に行った竹林寺のはなしをします。

仕事終わりに夜行バスに飛び乗り、竹林寺に向かいました。

本堂のすぐ脇に小道があり、森の中に入っていくとひっそりと佇む納骨堂が見てきます。

入り口に段差をつけることで、建築を低く抑え森の中で主張しすぎないボリュームになっていました。

僕がこの建築で一番驚いたのが、玄関ポーチ空間です。12本ある柱が全て柾目がファサードに向くように建てられ、通路側には、板目が向くように構成されていました。もちろん、金物も全く見えないようにおさめていました。

設計者と高い技術を持った大工さんの木目までこだわるディテールによって空間がピリッとした緊張感を生み、神聖な空間を作り出していることに感動しました。

奥に行くと水庭の空間が広がっています。

水庭の空間は四方が壁に包まれいる安心感と、鳥のさえずりや水庭の音聞こえ、心地よい空間になっていました。

ここにあるベンチにも設計者の細部までこだわりを感じることができました。座面の前方は丸みのある仕上げになっており、中央に向かうにつれて、少し沈んでいます。

細部までデザインされた椅子と包み込まれた建築空間がずっとここにいたくなるような心地よい空間を作り出してしました。

これからもたくさんの建築や家具を見て回り、
いい作品が作れるように吸収していきたいと思います。