お誕生日にお届けする、いくつかの言葉の花束

成功とは違って、幸福は明日を待たなくてもいい、「今ここで」幸福で「ある」ことができるということです。

『これからの哲学入門——未来を捨てて生きよ』岸見一郎著

ともこさんの文章に触れると、この言葉を実践なさってるなぁという気持ちを抱きます。

 五十七歳。
 不意に自分の歳を意識した。
 声を張り上げていた。
「おーい! 落ちるかもしれん。頼むぞ!」
「大丈夫ですよ。落ちたら、僕が引っ張り上げますから」
 明るい声だった。
 引っ張り上げる。そんなことができるはずがない。思った時、また燐太郎の声がした。
「悠木さーん。そこは思い切って最上段に登ってくださーい」
 悠木は驚嘆した。
 燐太郎には見えているのだ。姿は見えなくても、悠木の置かれている状況も、胸の裡も。
 熱い思いが込み上げた。

『クライマーズ・ハイ』(横山秀夫)

警察や組織を書くことが抜群に上手い著者の2003年当時の新境地。リアルタイムに20代の若者として読みましたが、時が流れて40代になりました。仕事や家族の複雑な関係性を描いた作品として心に残っています。

個人的に、若さとは様々な肯定的な、あるいは野心的な属性を多く含むものに思えます。時間を使って若さの影響圏から抜け出したことと、至らぬ点があっても今の自分が過去の私と比較して一番マシだと思えるから、歳をとり自意識の面などいくつかは楽になりました。

「卒業」の定義: 「ギャルを卒業する」という表現は、ギャル文化を未熟なものと捉える可能性があり、必ずしも適切ではありません。自己表現の手段や興味関心が変化することは自然なことであり、それを「卒業」と表現するのは価値観の押し付けになりかねません。(Gemini Advanced)

https://note.com/karasu_toragara/n/nbbb9660a11fe

先日、うっかりギャルに関して卒業すると発言してGemini Advancedに諌められました、お恥ずかしい。
ともこさんのセンサーの鋭さは、多感な時期の人々の鋭さより複雑で立体的に思えます。エッセイとして描写することも、批評として視点を提供することもお出来になるから、ともこさんが良いと思われる方向で人生や世界を味わわれて、気づかれたことがあれば共有なさってください。

たぶん、多くの人が気づきを得ると思うから。
お誕生日おめでとうございます。

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