Re: LoRA(生成AI)の漫画家への被害について
OpenAIは「ガードレール」を作っています(挨拶) はじめまして。note繋がりで、この記事を書いています。どなたかの役に立つことを願っています。
①生成AIについて
これまでは「人や予算」の理由で仕方がなかったことを改善できる可能性があります。ネット社会になって拡大した格差を拡大すると思います。けど、その格差を教育で小さくすることにも使えます。
例えば、彼らにChatGPT+/Claude3/Copilot Pro/Gemini Advance(合計月80ドル相当)を、プライバシーや話した内容を絶対に学習せず無料で使ってもらうとします。希望者だけ。
過酷な状況で守秘義務などや文化の違いで愚痴も言いにくいでしょうけど、生成AIは無限の忍耐で聴きます。翻訳など実務も支援できます。
国内でも30万の不登校の子達の気持ちに寄り添い、孤独な勉強を励ますことも、保護者・教師・スクールカウンセラーなどと連携すれば可能です。
うちの親(1947年生まれ)は、本人の希望で一人暮らししています。デジタルデバイドあるけど、Copilot ProとGemini(Androidユーザーだから)を使うので、デジタルデバイドはあっても不利益を受けることが減りました。私も「それはCopilot Proにきいてみて」と仕事を振ってます。
日本は団塊の世代が後期高齢者だから、生成AIを福祉に使うのは、とてもオススメです。
少しアレンジして、対人援助職の方は、身内にプライベートで頼りにされすぎるはずだから、「生成AIを通して」と頼むこともできます。
こうした使い方が出来るのに——
なんて残念な使い方なのでしょう。
②過渡期の混乱のどさくさ問題
まず、樋口紀信先生の被害の件、酷いですよね。
我々は人権や自己決定権など自由を持ちますが、それは無制限ではなく公共の福祉の範囲で自由だと理解しています。
樋口紀信先生への嫌がらせにStable DiffusionのLoRAなどを使用することは、そもそも「嫌がらせを行う自由」の根拠が不明です。
また
上記も、被害に遭わなくても技術的に可能な時点で、とても怖いと思います。
さらに、一般的にルールはルールを守れない人を念頭に決めますよね。
飲酒運転の厳罰化は、合理的な理由があったはずです。
「生成AIを悪用する人は法律も利用規約も倫理も無視するから仕方ないね」という理屈で、例えば他国と比較して日本だけ性能をおさえた生成AIを使う未来も、起きて不思議はないと思います。
つまり、国際競争力で致命的に負けるので、樋口紀信先生個人や推進・反対の立場以前に、日本の企業と教育機関も役所も病院も、全員「連帯責任」になる問題だと意識すべきだと思います。
「過渡期のどさくさだから許された」という決着はまずいと思います。
③安全装置をセットで開発する道
念のため明示します。この記事は個人として発言します。私の責任の範囲で述べます。
私はOpenAIコミュニティの一員で、公式Discordで教育目的で英語のプロンプトを生み出すキュレーターのボランティアをしています。なので、生成AIはOpenAI製品を中心に学んでいます。
https://openai.com/policies/usage-policies
「DALL-Eはコンテンツポリシーが厳しい」という否定的な指摘も受けます。
具体例を2つ出します。
道路にはガードレールありますよね。無い方が作るのもメンテも費用も全て負担が減ります。けど、必要ですよね。
OpenAIは先進技術と共にコンテンツポリシーを真剣に作ってます。「なぜ」有るのかは、ガードレールと同じです。
ガードレール無しの道を猛スピードで走ることは、大きな事故に繋がります。また、先進的な技術を使う者は高い倫理観を持つべきで、間違って事故を起こさないだけでなく、嫌がらせなどの悪用を行わないようにしないと、先ほど述べたように技術や業界全体の不利益になります。
他者への悪意や攻撃性を剥き出しにする方は、言葉でも石でも、何だって悪用するのではないかと、私は思います。
ディープフェイクポルノに関しては、駅のエスカレーターに盗撮に関する注意喚起ポスターが掲載されていることがあります。駅が公共の場にポスターを貼る必要があります。自制心や倫理観が育っていない方がいるのでしょう。
そうした個人的な問題のある方が生成AIを使う可能性があるのだから、私は「ガードレール」に相当するコンテンツポリシーを一緒に育てることは、意味があると思っています。完全ではないけど悪意に対処出来るし、ユーザーが間違えた時の保険にもなるからです。
極めて複雑な本件ですが、樋口紀信先生の個人のトラブルや生成AIや極端で問題があると思われる非倫理的な人物個人の問題にせず、生成AIが社会統合される過程の問題と理解し、多くの方に「当事者(連帯責任の文脈で)」として考えて欲しいです。考え始めれば、結果に繋がります。
考え出すまでに、僕らは無関心から時間を浪費して、間に合わないことが起きますね。
Thank you for taking the time to read this.