見出し画像

謎のジェネVJソフト Lumenについて

この記事は、ジェネ系VJ Advent Calendar 2023の6日目の記事です。

初めまして。VRで写真とVJを嗜んでおります みすみと申します。
この記事では、私が普段VJ時に使用しているLumenというソフトを解説したいと思います。


そもそもLumenとは?

Lumenとは、物理機器として存在するビデオシンセサイザーをアプリケーションに落とし込んだエミュレートアプリです。機能として近いものはfotflaさんが製作されたGHOSTCLUBワールド常設のVideoSynthesizerになります。
サイン波やノコギリ波などをもとに画面上に波形、図形を生成してビジュアライズを行います。
極めるとリアルタイムパフォーマンスとしてこんなふうに使うことが出来ます。


基本的な使い方


Lumenの基本画面

Lumenの初期画面です。ここでカーソルによる直接制御、またはmidiコントローラーによる制御を行います。
Oscillator(オシレーター、OSCとも呼称)が同じものが3つあり、個別に制御可能です。一応3レイヤーあるVJソフトと捉えることも可能です。


B CのMix level(レイヤーフェーダー)を下げてAのみを描画し、Frequencyを動かした状態

Frequencyを上げることにより波長のコントロールをしたり、

K.Scopeを利用し、三角形を生成


Effectsを使用して画全体のコントロールします。

発展的な使い方


筆者がよく使う手ぐせパッチング。リアルタイムパフォーマンス特化のもの

モジュラーシンセよろしく、パッチングによるモジュールの配列変更が可能です。
これによって、よりサイケな画に寄せたフッテージの作成や、リアルタイムのVJを前提としたエフェクティング特化の構成にしたりと、様々な使い方が出来ます。

他アプリとの併用性について

Lumenは、ネイティブでSyphonの出入力に対応しています。
最大で入力3系統、出力1系統が可能です。
これを利用して、既製のVJソフトやTouchdesigner、OBSとの連携が可能になっています。

Camera、またはExternal Connectionsの項目から入力可能。Cameraは右側のNoneから、ECは逆三角のマークからソースを選択する。

Lumenのいいところ、悪いところ

いいところ
・アプリ自体が非常に軽く、出入力ができるため、他ソフトとの組み合わせが容易
・パッチングにより様々な画を出すことができる
・midiアサインにネイティブで対応している

悪いところ
・完全にリアルタイム制御しようとすると項目数ゆえmidiコンが足りなくなる(akai midi mix2台分のノブが必要)
・現在開発が止まっており、低画素数でしか出力できない
・129ドルと地味に高い値段設定
・文献が少ない
・macのみの対応となっている(かなり重要)

こんな人におすすめだよ

・録画してフッテージとして使いたい方
・Macユーザーでジェネを手軽に体験してみたい方(無料版があるので体験可)
・プリレンダに限界を感じていて、スパイスを必要としている方

英語の公式ドキュメントも存在しますのでご参照ください。(未完成)
https://lumen-app.com/guide/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?